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SUINY Tab(Anagliptin)スイニー錠
2015-02-01 19:18:09 来源: 作者: 【 】 浏览:469次 评论:0

SUINY Tab(Anagliptin)スイニー錠100mg

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作成又は改訂年月

*2014年1月改訂(第4版、使用上の注意の改訂)

2013年12月改訂

日本標準商品分類番号

873969

薬効分類名

選択的DPP-4阻害剤
-2型糖尿病治療剤-

承認等

販売名
スイニー錠100mg

販売名コード

3969016F1023

承認・許可番号

承認番号
22400AMX01387000
商標名
SUINY Tab.100mg

薬価基準収載年月

2012年11月

販売開始年月

2012年11月

貯法・使用期限等

貯法

気密容器・室温保存

使用期限

製造後3年(外装に表示の使用期限内に使用すること)

規制区分

処方せん医薬品

注意-医師等の処方せんにより使用すること

組成

成分・分量

1錠中アナグリプチン100mgを含有する製剤である。

添加物

ヒドロキシプロピルセルロース、結晶セルロース、クロスポビドン、フマル酸ステアリルNa、ヒプロメロース、マクロゴール6000、酸化チタン、黄色三二酸化鉄、カルナウバロウ

性状
スイニー錠100mgは、片面に割線を有する淡黄色のフィルムコーティング錠である。

外形(表)

  

外形(裏)

  

外形(側面)

  

直径(mm)

8.1

厚さ(mm)

3.4

重量(mg)

155

識別コード

Sc312

一般的名称

アナグリプチン錠

禁忌

(次の患者には投与しないこと)

1.
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者

2.
重症ケトーシス、糖尿病性昏睡又は前昏睡、1型糖尿病の患者
[輸液及びインスリンによる速やかな高血糖の是正が必須となるので本剤の投与は適さない。]

3.
重症感染症、手術前後、重篤な外傷のある患者
[インスリンによる血糖管理が望まれるので本剤の投与は適さない。]

効能又は効果

2型糖尿病
ただし、下記のいずれかの治療で十分な効果が得られない場合に限る

(1)
食事療法、運動療法のみ

(2)
食事療法、運動療法に加えてα-グルコシダーゼ阻害剤を使用

(3)
食事療法、運動療法に加えてビグアナイド系薬剤を使用

(4)
食事療法、運動療法に加えてスルホニルウレア剤を使用

(5)
食事療法、運動療法に加えてチアゾリジン系薬剤を使用

用法及び用量

通常、成人にはアナグリプチンとして1回100mgを1日2回朝夕に経口投与する。なお、効果不十分な場合には、経過を十分に観察しながら1回量を200mgまで増量することができる。

用法及び用量に関連する使用上の注意

腎機能障害患者では、排泄の遅延により本剤の血中濃度が上昇するため、重度以上の腎機能障害患者では、下記を目安に用量を調節すること。(「薬物動態」の項参照)

重度腎機能障害患者/末期腎不全患者

クレアチニンクリアランス(mL/分)
Ccr<30

血清クレアチニン値(mg/dL)注1)
男性:Cr>2.4
女性:Cr>2.0

投与量
100mg、1日1回

末期腎不全患者については、血液透析との時間関係は問わない。

注1)クレアチニンクリアランスに相当する換算値(年齢60歳、体重65kg)

使用上の注意

慎重投与
(次の患者には慎重に投与すること)

1.
重度腎機能障害のある患者又は透析中の末期腎不全患者(「用法・用量に関連する使用上の注意」、「薬物動態」の項参照)

2.
スルホニルウレア剤を投与中の患者
[他のDPP-4阻害剤において、併用により重篤な低血糖症が報告されている。(「重要な基本的注意」、「相互作用」、「副作用」の項参照)]

3.
次に掲げる患者又は状態
[低血糖を起こすおそれがある。]

(1)
脳下垂体機能不全又は副腎機能不全

(2)
栄養不良状態、飢餓状態、不規則な食事摂取、食事摂取量の不足又は衰弱状態

(3)
激しい筋肉運動

(4)
過度のアルコール摂取者

重要な基本的注意

1.
本剤の使用にあたっては、患者に対し低血糖症状及びその対処方法について十分説明すること。特にスルホニルウレア剤と併用する場合、低血糖のリスクが増加するおそれがある。スルホニルウレア剤による低血糖のリスクを軽減するため、スルホニルウレア剤と併用する場合には、スルホニルウレア剤の減量を検討すること。(「慎重投与」、「相互作用」、「副作用」の項参照)

2.
糖尿病の診断が確立した患者に対してのみ適用を考慮すること。糖尿病以外にも耐糖能異常・尿糖陽性等、糖尿病類似の症状(腎性糖尿、甲状腺機能異常等)を有する疾患があることに留意すること。

3.
本剤の適用はあらかじめ糖尿病治療の基本である食事療法、運動療法を十分に行った上で効果が不十分な場合に限り考慮すること。

4.
本剤投与中は、血糖を定期的に検査するとともに、経過を十分に観察し、常に投与継続の必要性について注意を払うこと。本剤を2~3カ月投与しても効果が不十分な場合には、より適切と考えられる治療への変更を考慮すること。

5.
投与の継続中に、投与の必要がなくなる場合があり、また、患者の不養生、感染症の合併等により効果がなくなったり、不十分となる場合があるので、食事摂取量、血糖値、感染症の有無等に留意の上、常に投与継続の可否、薬剤の選択等に注意すること。

6.
速効型インスリン分泌促進薬との併用についての臨床効果及び安全性は確立されていない。

7.
*低血糖症状を起こすことがあるので、高所作業、自動車の運転等に従事している患者に投与するときには注意すること。

相互作用

本剤は主に腎臓から未変化体又は代謝物として排泄され、その排泄には能動的な尿細管分泌の関与が推定される。(「薬物動態」の項参照)

併用注意

(併用に注意すること)

1. 薬剤名等
糖尿病用薬(スルホニルウレア剤、α-グルコシダーゼ阻害剤、ビグアナイド系薬剤、チアゾリジン系薬剤、速効型インスリン分泌促進薬、GLP-1受容体作動薬、インスリン製剤等)

臨床症状・措置方法
糖尿病用薬と本剤を併用する場合には、低血糖症状を発現するおそれがあるので、慎重に投与すること。特に、スルホニルウレア剤と併用する場合、低血糖のリスクが増加するおそれがある。スルホニルウレア剤による低血糖のリスクを軽減するため、スルホニルウレア剤の減量を検討すること。(「慎重投与」、「重要な基本的注意」、「副作用」の項参照)
α-グルコシダーゼ阻害剤との併用により低血糖症状が認められた場合にはショ糖ではなくブドウ糖を投与すること。

機序・危険因子
糖尿病用薬との併用により血糖降下作用が増強され、低血糖症のリスクが増加するおそれがある。

2. 薬剤名等
血糖降下作用を増強する薬剤(β-遮断薬、サリチル酸製剤、モノアミン酸化酵素阻害薬、フィブラート系薬剤等)

臨床症状・措置方法
上記薬剤と本剤を併用する場合には、血糖降下作用の増強によりさらに血糖が低下するおそれがあるので、血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。

機序・危険因子
上記薬剤との併用により血糖降下作用が増強されるおそれがある。

3. 薬剤名等
血糖降下作用を減弱する薬剤(アドレナリン、副腎皮質ホルモン、甲状腺ホルモン等)

臨床症状・措置方法
上記薬剤と本剤を併用する場合には、血糖降下作用の減弱により血糖が上昇するおそれがあるので、血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。

機序・危険因子
上記薬剤との併用により血糖降下作用が減弱されるおそれがある。

4. 薬剤名等
ジゴキシン

臨床症状・措置方法
本剤との併用によりジゴキシンの血漿中濃度がわずかに増加したとの報告があるので、適切な観察を行うこと。(「薬物動態」の項参照)

機序・危険因子
機序不明

副作用

副作用等発現状況の概要

国内で実施された臨床試験において、996例中198例(19.9%)に臨床検査値異常を含む副作用が認められた。主な副作用は便秘26例(2.6%)、低血糖症20例(2.0%)、便潜血陽性19例(1.9%)等であった。[承認時]

重大な副作用

低血糖症
本剤の投与により低血糖症があらわれることがある。他のDPP-4阻害剤で、スルホニルウレア剤との併用で重篤な低血糖症状があらわれ、意識消失を来す例も報告されていることから、スルホニルウレア剤と併用する場合には、スルホニルウレア剤の減量を検討すること。低血糖症状が認められた場合には、糖質を含む食品を摂取するなど適切な処置を行うこと。ただし、α-グルコシダーゼ阻害剤との併用により低血糖症状が認められた場合には、ブドウ糖を投与すること。(「慎重投与」、「重要な基本的注意」、「相互作用」の項参照)

重大な副作用(類薬)

腸閉塞
腸閉塞があらわれることがあるので、観察を十分に行い、高度の便秘、腹部膨満、持続する腹痛、嘔吐等の異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。

その他の副作用

1. 消化器
0.1~5%未満 
便秘、下痢、胃炎、腹部膨満、腹痛、腹部不快感、血中アミラーゼ上昇、悪心・嘔吐、腸炎、鼓腸、消化性潰瘍

2. 過敏症注2)
0.1~5%未満 
発疹、そう痒

3. 肝臓
0.1~5%未満 
ALT(GPT)上昇、AST(GOT)上昇、γ-GTP上昇

4. 精神神経系
0.1~5%未満 
めまい

5. 血液
0.1~5%未満 
貧血、白血球数増加

6. その他
0.1~5%未満 
便潜血陽性、鼻咽頭炎、浮腫、CK(CPK)上昇、尿中血陽性、血中尿酸上昇

その他の副作用の注意

注2)症状があらわれた場合には投与を中止すること。

高齢者への投与

一般に高齢者では生理機能が低下しているので、副作用発現に留意し、経過を十分に観察しながら慎重に投与すること。

妊婦、産婦、授乳婦等への投与

1.
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断された場合にのみ投与を考慮すること。
[妊娠中の投与に関する安全性は確立していない。また、動物実験(ラット)で胎児への移行が報告されている。]

2.
授乳中の婦人には投与することを避け、やむを得ず投与する場合には授乳を中止させること。
[動物実験(ラット)で乳汁中への移行が報告されている。]

小児等への投与

低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児に対する安全性は確立していない。(使用経験がない)

適用上の注意

薬剤交付時

PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている)

その他の注意

雌雄ラットに本剤200、600、2000mg/kg/日(2000mg/kg/日群の雄は投与71週以降1000mg/kg/日に減量)を104週間反復経口投与したがん原性試験において、2000/1000mg/kg/日群の雄で肝臓の血管肉腫の発生頻度が増加し、2000mg/kg/日群の雌(60例中1例)で同様の血管肉腫が認められた。また、2000/1000mg/kg/日群の雄で膀胱の移行上皮乳頭腫の発生頻度に増加傾向が認められた。ラットに本剤2000又は1000mg/kg/日を反復経口投与したときの曝露量(AUC)は、臨床での最大投与量(1回200mg、1日2回)の200倍以上又は140倍以上であった。なお、マウスを用いたがん原性試験では、腫瘍の発生頻度増加は認められなかった。

薬物動態

1. 血漿中濃度

(1) 単回投与1)
健康成人男子(6例)に本剤100又は200mgを空腹時単回経口投与したときの血漿中濃度推移及び薬物動態学的パラメータを以下に示す。


 

(2) 反復投与2)
健康成人男子(6例)に本剤200mgを1日2回、食直前に7日間反復経口投与したとき、血漿中濃度は投与2日目には定常状態に達した。投与7日目におけるCmax及びAUC0-72hの累積係数はそれぞれ0.96及び1.03であり、蓄積性は認められなかった。

(3) 食事の影響3)
健康成人男子(11例)に本剤100mgを食後に単回経口投与したとき、Cmax及びAUC0-24hは空腹時投与と比較してそれぞれ15%及び12%減少した。


2. 吸収(外国人における成績)4)
健康成人男子(6例)に[14C]アナグリプチン100mgを単回経口投与したとき、総放射能の尿中排泄率から本剤の吸収率は少なくとも73.2%と見積もられた。

3. 分布(in vitroにおける成績)5)
[14C]アナグリプチンを10~100000ng/mLの濃度でヒト血清に添加したとき、たん白結合率は37.1~48.2%であった。

4. 代謝

(1)
(外国人における成績)4)健康成人男子(6例)に[14C]アナグリプチン100mgを単回経口投与したとき、血漿中及び尿中にはアナグリプチン及びシアノ基が加水分解された不活性代謝物(SKL-12320)が存在した。糞中にはアナグリプチン及びSKL-12320の他に5種の微量代謝物(投与量の1%未満)が検出された。尿糞の総計における存在比は、アナグリプチンが投与量の50.7%、SKL-12320が29.2%であった。

(2)
(in vitroにおける成績)6)アナグリプチンはヒト肝S9による代謝をほとんど受けなかった。アナグリプチンは100μg/mLにおいてCYP1A2、CYP2C8/9、CYP2C19及びCYP3A4に対するわずかな誘導を示したが、10μg/mLではいずれに対しても誘導を示さなかった。また、アナグリプチンはCYP1A、CYP2A6、CYP2B6、CYP2C8、CYP2C9、CYP2C19、CYP2D6、CYP2E1及びCYP3A4に対する阻害を示さなかった。アナグリプチンのSKL-12320への代謝においては、DPP-4、コリンエステラーゼ、カルボキシルエステラーゼが関与することが示唆された。

5. 排泄

(1)
健康成人男子(6例)に本剤100mgを単回経口投与したとき、投与72時間後までのアナグリプチンの尿中排泄率は49.9%であり、投与24時間後までの腎クリアランスは315mL/h/kgであった1)。

(2)
健康成人男子(6例)に本剤200mgを1日2回、7日間反復経口投与したとき、投与216時間後までのアナグリプチンの累積尿中排泄率は54.2%であった2)。

(3)
(外国人における成績)4)健康成人男子(6例)に[14C]アナグリプチン100mgを単回経口投与したとき、総放射能の73.2%が尿中に、25.0%が糞中に排泄された。尿及び糞中に排泄されたアナグリプチンの割合はそれぞれ投与量の46.6%及び4.1%であった。

(4)
(in vitroにおける成績)7)アナグリプチンはヒトP糖たん白及び有機アニオントランスポーター(hOAT1、hOAT3)等の基質であることが示された。また、有機アニオントランスポーター(hOAT3)及び有機カチオントランスポーター(hOCT2)に対する弱い阻害作用が認められた(IC50値:25.2及び33.8μg/mL)。

6. 腎機能障害患者(外国人における成績)8)
軽度、中等度、重度腎機能障害患者、血液透析治療中の末期腎不全患者及び健康成人(各6例)に本剤400mg注3)を単回経口投与したときの、アナグリプチンのCmax、AUC0-∞及びt1/2の比(腎機能障害患者/健康成人)を以下に示す。腎機能の低下に伴うAUC0-∞の増加が認められた。

7. 肝機能障害患者(外国人における成績)9)
中等度肝機能障害患者(Child-Pugh Class B)及び健康成人(各8例)に本剤400mg注3)を単回経口投与したとき、アナグリプチンのCmax、AUC0-∞及びt1/2の比(肝機能障害患者/健康成人)はそれぞれ1.07(90%信頼区間:0.78~1.48)、1.17(0.93~1.47)及び0.71(0.48~1.04)であった。

8. 高齢者10)
2型糖尿病の高齢者(65歳以上、13例)及び非高齢者(65歳未満、56例)に本剤100mgを1日2回、12週間投与したとき、アナグリプチンのCmax及びAUC0-2hの比(高齢者/非高齢者)はそれぞれ0.97及び1.05であった。

9. 薬物間相互作用

(1) ミグリトール11)
2型糖尿病患者(18例)に本剤100mg、1日2回とミグリトール50mg、1日3回を3日間併用投与したとき、アナグリプチンのCmax及びAUC0-24hは単独投与時と比較してそれぞれ58.4%及び22.9%減少し、ミグリトールはそれぞれ14.2%及び27.0%増加した。

(2) メトホルミン12)
2型糖尿病患者(18例)に本剤100mg、1日2回とメトホルミン500mg、1日2回を3日間併用投与したとき、アナグリプチンのCmax及びAUC0-24hは単独投与時と比較してそれぞれ7.2%及び6.2%増加し、メトホルミンはそれぞれ1.3%減少及び10.5%増加した。

(3) グリベンクラミド(外国人における成績)13)
健康成人(15例)に本剤400mg注3)を1日1回、5日間単独投与した後、グリベンクラミド5mgと単回併用投与したとき、アナグリプチンのCmax及びAUC0-24hは単独投与時と比較してそれぞれ1%増加及び5%減少し、グリベンクラミドのCmax及びAUC0-∞はそれぞれ44%及び7%増加した。

(4) ピオグリタゾン(外国人における成績)14)
健康成人(16例)にピオグリタゾン45mgを1日1回、7日間単独投与した後、本剤400mg注3)、1日1回と5日間併用投与したとき、アナグリプチンのCmax及びAUC0-24hは単独投与時と比較してそれぞれ15%及び7%増加し、ピオグリタゾンはそれぞれ20%及び7%、ピオグリタゾン代謝物M-IIはそれぞれ11%及び9%、M-IIIはそれぞれ7%及び2%、M-IVはそれぞれ3%及び3%減少した。

(5) プロベネシド3)
健康成人(11例)にプロベネシド1000mgを1日2回、3日間単独投与した後、本剤100mgと単回併用投与したとき、アナグリプチンのCmax及びAUC0-24hは単独投与時と比較してそれぞれ53.9%及び80.6%増加した。

(6) ジゴキシン(外国人における成績)15)
健康成人(20例)に定常状態のジゴキシン(0.25mg、1日1回)と併用して本剤400mg注3)を1日1回、5日間反復経口投与したとき、ジゴキシンのCmax及びAUC0-24hは単独投与時と比較してそれぞれ49%及び18%増加した。

(7) シクロスポリン(外国人における成績)16)
健康成人(19例)に本剤400mg注3)を1日1回、4日間単独投与した後、シクロスポリン600mgと単回併用投与したとき、アナグリプチンのCmax及びAUC0-24hは単独投与時と比較してそれぞれ25%及び20%増加した。

注3)本剤の承認された用法・用量は、通常、アナグリプチンとして1回100mgを1日2回、最大投与量は1回200mgを1日2回である。(「用法・用量」の項参照)

薬物動態の表

血漿中濃度 単回投与1) 
 

投与量  Cmax
(ng/mL) 
Tmax
(h) 
AUC0-∞
(ng・h/mL) 
t1/2α
(h) 
t1/2β
(h) 
100mg  624±176  0.92±0.20  2650±586  2.02±0.208  6.20±3.11 
200mg  1040±291  1.8±1.2  5360±457  1.87±0.296  5.75±1.34    
平均±標準偏差、n=6

腎機能障害患者(外国人における成績)8) 

 

 
軽度  中等度  重度  末期 
Cmac 1.40
(0.96~2.03) 
1.15
(0.79~1.68) 
1.25
(0.85~1.82) 
1.41
(0.97~2.06) 
AUC0-∞ 1.65
(1.22~2.25) 
1.76
(1.28~2.43) 
2.70
(1.99~3.66) 
3.22
(2.37~4.38) 
t1/2 0.75
(0.50~1.11) 
0.71
(0.47~1.08) 
0.76
(0.51~1.13) 
0.89
(0.60~1.33)  

幾何平均値の比(90%信頼区間)
軽度:60≦Ccr<90mL/min/1.73m2、中等度:30≦Ccr<60mL/min/1.73m2、重度:15≦Ccr<30mL/min/1.73m2

臨床成績

1. 単剤療法

(1) 二重盲検比較試験(用量設定試験)10)
食事療法又は食事療法・運動療法で血糖コントロールが不十分な2型糖尿病患者を対象に、本剤25、50、100、200mg又はプラセボを1日2回(朝夕食直前)、12週間投与した。投与12週間後における結果を以下に示す。本剤の投与により、血糖コントロールが有意に改善した。(本剤の承認された用法・用量は、通常、アナグリプチンとして1回100mgを1日2回、最大投与量は1回200mgを1日2回である。「用法・用量」の項参照)

(2) 二重盲検比較試験17)
食事療法又は食事療法・運動療法で血糖コントロールが不十分な2型糖尿病患者を対象に、本剤100又は200mgを1日2回(朝夕食前)、ボグリボース0.2mgを1日3回(食直前、参考対照)、又はプラセボを12週間投与した。最終評価時における結果を以下に示す。本剤の投与により、血糖コントロールが有意に改善した。
参考対照であるボグリボース群については、最終評価時におけるHbA1c(NGSP)の投与前からの変化量は-0.33±0.38%(平均値±標準偏差、n=65)であった。本剤100mg、1日2回及び200mg、1日2回投与群におけるHbA1c(NGSP)変化量のボグリボース群との差はそれぞれ-0.34%(95%信頼区間:-0.50~-0.17%)及び-0.43%(-0.60~-0.26%)であった。

(3) 長期投与試験18)
食事療法又は食事療法・運動療法で血糖コントロールが不十分な2型糖尿病患者を対象に、本剤100mgを1日2回(朝夕食前又は食後)、52週間投与した。効果不十分な場合、治療期16週以降で本剤200mg、1日2回に増量した。治療期12週までの最終評価時におけるHbA1c(NGSP)変化量は、食前投与群-0.63±0.67%(平均値±標準偏差、n=80)、食後投与群-0.56±0.56%(n=70)、全例-0.60±0.62%(いずれもp<0.001、1標本t検定)であり、食前投与群と食後投与群の変化量は同程度であった。また、治療期52週(最終評価時)におけるHbA1c(NGSP)変化量は、食前投与群-0.67±0.87%(n=80)、食後投与群-0.59±0.83%(n=70)、全例-0.63±0.85%であり、本剤のHbA1c低下作用は治療期52週まで効果が持続した。本剤を増量した被験者のうち、増量後にHbA1c(NGSP)が更に低下した患者の割合は、食前投与群で51.4%、食後投与群で61.4%、全例で55.9%であった。

2. α-グルコシダーゼ阻害剤19)、ビグアナイド系薬剤20)、スルホニルウレア剤20)、チアゾリジン系薬剤19)との併用試験

(1) 二重盲検比較試験
食事療法又は食事療法・運動療法に加えて、経口血糖降下剤(α-グルコシダーゼ阻害剤、ビグアナイド系薬剤、スルホニルウレア剤又はチアゾリジン系薬剤)による治療で血糖コントロールが不十分な2型糖尿病患者を対象に、本剤100mg又はプラセボを1日2回(朝夕食前)、12週間併用投与した。最終評価時における結果を以下に示す。本剤はいずれの経口血糖降下剤との併用においても、血糖コントロールを有意に改善した。

(2) 長期投与試験
2.(1)の二重盲検比較試験に引き続き、各群の経口血糖降下剤と本剤100mg、1日2回を併用して40週間投与した。効果不十分な場合、治療期28週以降で本剤200mg、1日2回に増量した。治療期52週(最終評価時)におけるHbA1c(NGSP)変化量は、α-グルコシダーゼ阻害剤併用-0.87±0.82%(平均値±標準偏差、n=62)、ビグアナイド系薬剤併用-0.50±1.16%(n=69)、スルホニルウレア剤併用-0.26±0.77%(n=90)、チアゾリジン系薬剤併用-0.74±0.79%(n=71)であり、いずれの併用療法においても、本剤のHbA1c低下作用は治療期52週まで効果が持続した。効果不十分として本剤を増量した被験者のうち、増量後にHbA1c(NGSP)が更に低下した患者の割合は、α-グルコシダーゼ阻害剤併用47.4%、ビグアナイド系薬剤併用51.4%、スルホニルウレア剤併用37.6%、チアゾリジン系薬剤併用59.7%であった。

臨床成績の表

単剤療法 二重盲検比較試験(用量設定試験)10) 

 

投与群  HbA1c(NGSP)(%)
投与前からの変化量 
HbA1c(NGSP)(%)
プラセボとの差 
食後2時間血糖値(mg/dL)
投与前からの変化量 
食後2時間血糖値(mg/dL)
プラセボとの差 
空腹時血糖値(mg/dL)
投与前からの変化量 
空腹時血糖値(mg/dL)
プラセボとの差 
プラセボ  0.10±0.64
(n=63) 
-11.7±45.2
(n=63) 
-4.1±29.8
(n=63) 
アナグリプチン
25mg
1日2回 
-0.54±0.56
(n=67) 
-0.64***
[-0.86~-0.44] 
-42.7±45.0
(n=67) 
-31.0***
[-51.2~-10.8] 
-16.0±22.1
(n=67) 
-11.8*
[-23.4~-0.3] 
アナグリプチン
50mg
1日2回 
-0.63±0.79
(n=68) 
-0.73***
[-0.94~-0.53] 
-44.0±45.1
(n=68) 
-32.3***
[-52.5~-12.2] 
-20.5±26.6
(n=68) 
-16.4**
[-27.9~-4.9] 
アナグリプチン
100mg
1日2回 
-0.75±0.50
(n=69) 
-0.86***
[-1.06~-0.65] 
-41.3±50.7
(n=69) 
-29.6**
[-49.7~-9.6] 
-19.5±27.8
(n=69) 
-15.4**
[-26.8~-4.0] 
アナグリプチン
200mg
1日2回 
-0.82±0.46
(n=68) 
-0.92***
[-1.12~-0.71] 
-52.6±48.8
(n=68) 
-40.9***
[-61.1~-20.8] 
-23.5±27.1
(n=68) 
-19.4***
[-30.9~-8.0]  

投与前からの変化量:平均値±標準偏差(症例数)、プラセボとの差:点推定[95%信頼区間]
*:p<0.05、**:p<0.01、***:p<0.001(HbA1c:対比検定(閉手順)、血糖値:Dunnett型多重比較)

単剤療法 二重盲検比較試験17)
 

投与群  HbA1c(NGSP)(%)
投与前からの変化量 
HbA1c(NGSP)(%)
プラセボとの差 
食後2時間血糖値(mg/dL)
投与前からの変化量 
食後2時間血糖値(mg/dL)
プラセボとの差 
空腹時血糖値(mg/dL)
投与前からの変化量 
空腹時血糖値(mg/dL)
プラセボとの差 
プラセボ  0.06±0.58
(n=58) 
-5.8±37.3
(n=54) 
-1.6±40.6
(n=58) 
アナグリプチン
100mg
1日2回 
-0.66±0.50
(n=63) 
-0.72***
[-0.92~-0.53] 
-38.4±39.3
(n=62) 
-32.6***
[-50.0~-15.1] 
-16.1±18.2
(n=63) 
-14.5**
[-25.8~-3.3] 
アナグリプチン
200mg
1日2回 
-0.75±0.55
(n=58) 
-0.82***
[-1.01~-0.61] 
-37.5±42.5
(n=55) 
-31.7***
[-49.6~-13.8] 
-21.5±23.0
(n=57) 
-19.8***
[-31.4~-8.3]  

投与前からの変化量:平均値±標準偏差(症例数)、プラセボとの差:点推定[95%信頼区間]
**:p<0.01、***:p<0.001(HbA1c:対比検定(閉手順)、血糖値:Dunnett型多重比較)

α-グルコシダーゼ阻害剤19)、ビグアナイド系薬剤20)、スルホニルウレア剤20)、チアゾリジン系薬剤19)との併用試験 二重盲検比較試験
 

投与群  HbA1c(NGSP)(%)
投与前からの変化量 
HbA1c(NGSP)(%)
群間差 
食後2時間血糖値(mg/dL)
投与前からの変化量 
食後2時間血糖値(mg/dL)
群間差 
空腹時血糖値(mg/dL)
投与前からの変化量 
空腹時血糖値(mg/dL)
群間差 
α-グルコシダーゼ阻害剤併用試験 
α-グルコシダーゼ阻害剤単独投与  0.12±0.58
(n=32) 
   5.9±47.5
(n=32) 
   5.9±39.5
(n=32) 
  
アナグリプチン併用投与  -0.83±0.56
(n=62) 
-0.95***
[-1.19~-0.70] 
-43.1±38.3
(n=62) 
-49.0***
[-67.0~-31.0] 
-18.5±25.7
(n=62) 
-24.4**
[-37.9~-11.0] 
ビグアナイド系薬剤併用試験 
ビグアナイド系薬剤単独投与  0.45±0.91
(n=36) 
   15.6±43.5
(n=36) 
   10.9±35.2
(n=36) 
  
アナグリプチン併用投与  -0.62±0.67
(n=69) 
-1.07***
[-1.38~-0.75] 
-30.4±45.1
(n=67) 
-46.1***
[-64.4~-27.8] 
-13.6±26.8
(n=69) 
-24.5***
[-36.7~-12.3] 
スルホニルウレア剤併用試験 
スルホニルウレア剤単独投与  0.24±0.59
(n=45) 
   1.9±40.6
(n=45) 
   2.0±27.8
(n=45) 
  
アナグリプチン併用投与  -0.53±0.48
(n=90) 
-0.79***
[-0.97~-0.59] 
-25.1±40.1
(n=90) 
-27.0***
[-41.6~-12.5] 
-10.3±29.2
(n=90) 
-12.4*
[-22.8~-2.0] 
チアゾリジン系薬剤併用試験 
チアゾリジン系薬剤単独投与  0.32±0.67
(n=31) 
   10.5±38.1
(n=31) 
   6.3±21.3
(n=31) 
  
アナグリプチン併用投与  -0.52±0.68
(n=71) 
-0.84***
[-1.12~-0.54] 
-34.4±52.7
(n=69) 
-44.9***
[-65.8~-24.0] 
-15.9±34.9
(n=71) 
-22.2***
[-35.6~-8.7]  

 

 

投与前からの変化量:平均値±標準偏差(症例数)、群間差:点推定[95%信頼区間]
*:p<0.05、**:p<0.01、***:p<0.001(2標本t検定)

薬効薬理

1. 作用機序
アナグリプチンはジペプチジルペプチダーゼ-4(DPP-4)の競合的かつ可逆的な選択的阻害剤である。インクレチンであるグルカゴン様ペプチド-1(GLP-1)及びグルコース依存性インスリン分泌刺激ポリペプチド(GIP)はグルコース依存的なインスリン分泌促進作用等を有するが21)、DPP-4により分解されて活性を失う22)。アナグリプチンはDPP-4の阻害によって内因性インクレチンの分解を抑制し、その作用を高めることで血糖コントロールを改善する。

2. 薬理作用

(1) DPP-4阻害作用23)
ヒトDPP-4(組換え体、血漿及びCaco-2細胞由来)の活性を選択的に阻害する(IC50 値:3.3、5.4及び3.5nmol/L)(in vitro)。

(2) インクレチンに対する作用12)
2型糖尿病患者において、アナグリプチン100mgを1日2回、3日間反復経口投与したところ、血漿中のDPP-4活性を阻害し、食後の活性型GLP-1及びGIP濃度を増加させた。

(3) 耐糖能及び糖代謝改善作用

1)
2型糖尿病患者において、アナグリプチン100mgを1日2回、12週間反復経口投与したところ、空腹時血糖値及び食後血糖値を低下させた10)。

2)
肥満・インスリン抵抗性動物(Zucker fatty ラット)24)及び非肥満・糖尿病動物(GK ラット)25)において、アナグリプチンは単回経口投与により糖負荷後の血漿インスリン濃度を増加させ、血糖値上昇を抑制した。

有効成分に関する理化学的知見

一般名
Anagliptin アナグリプチン

化学名
N-[2-({2-[(2S)-2-Cyanopyrrolidin-1-yl]-2-oxoethyl}amino)-2-methylpropyl]-2-methylpyrazolo[1,5-a]pyrimidine-6-carboxamide
分子式
C19H25N7O2

分子量
383.45
構造式
 

性状
アナグリプチンは白色~淡黄色の結晶又は結晶性の粉末である。水に極めて溶けやすく、アセトニトリル又はメタノールに溶けやすく、エタノール(99.5)にやや溶けやすく、2-プロパノールに溶けにくく、ヘキサンに極めて溶けにくい。

融点
117~119℃

分配係数
0.46(1-オクタノール/水)

包装

100錠(PTP10錠×10)、140錠(PTP14錠×10)、500錠(PTP10錠×50、バラ)

主要文献及び文献請求先

主要文献

1)
(株)三和化学研究所 社内資料(健康成人における薬物動態:単回投与試験)

2)
(株)三和化学研究所 社内資料(健康成人における薬物動態:反復投与試験)

3)
(株)三和化学研究所 社内資料(健康成人における薬物動態に及ぼす食事の影響及びプロベネシドとの薬物相互作用)

4)
(株)三和化学研究所 社内資料(健康成人におけるマスバランス)

5)
(株)三和化学研究所 社内資料(非臨床試験-薬物動態試験:分布)

6)
(株)三和化学研究所 社内資料(非臨床試験-薬物動態試験:代謝)

7)
(株)三和化学研究所 社内資料(非臨床試験-薬物動態試験:排泄)

8)
(株)三和化学研究所 社内資料(腎機能障害患者における薬物動態)

9)
(株)三和化学研究所 社内資料(肝機能障害患者における薬物動態)

10)
(株)三和化学研究所 社内資料(第II相試験)

11)
(株)三和化学研究所 社内資料(ミグリトールとの薬物相互作用)

12)
(株)三和化学研究所 社内資料(メトホルミンとの薬物相互作用)

13)
(株)三和化学研究所 社内資料(グリベンクラミドとの薬物相互作用)

14)
(株)三和化学研究所 社内資料(ピオグリタゾンとの薬物相互作用)

15)
(株)三和化学研究所 社内資料(ジゴキシンとの薬物相互作用)

16)
(株)三和化学研究所 社内資料(シクロスポリンとの薬物相互作用)

17)
(株)三和化学研究所 社内資料(第II/III相試験 単独療法)

18)
(株)三和化学研究所 社内資料(第III相試験 単独療法長期投与)

19)
(株)三和化学研究所 社内資料(α-グルコシダーゼ阻害剤又はチアゾリジン系薬剤併用試験)

20)
(株)三和化学研究所 社内資料(スルホニルウレア剤又はビグアナイド系薬剤併用試験)

21)
Drucker DJ ,et al:Lancet 368 (9548):1696, 2006

22)
Vilsbφll T ,et al:J Clin Endocrinol Metab 88 (1):220, 2003

23)
(株)三和化学研究所 社内資料(DPP-4に対する阻害作用の検討)

24)
(株)三和化学研究所 社内資料(Zucker fatty ラットにおける耐糖能改善作用の検討)

25)
(株)三和化学研究所 社内資料(GK ラットにおける耐糖能改善作用の検討)

文献請求先

主要文献に記載の社内資料につきましても下記にご請求下さい。

株式会社三和化学研究所 コンタクトセンター

〒461-8631 名古屋市東区東外堀町35番地

電話番号
0120-19-8130

FAX番号
(052)950-1305

製造販売業者等の氏名又は名称及び住所

製造販売元
株式会社三和化学研究所

〒461-8631 名古屋市東区東外堀町35番地  

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