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SEIBULE Tab(Miglitol)セイブル錠25mg/セイブル錠50mg/セイブル錠75mg
2015-01-06 19:33:26 来源: 作者: 【 】 浏览:4260次 评论:0

SEIBULE Tab(Miglitol)セイブル錠25mg/セイブル錠50mg/セイブル錠75mg
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作成又は改訂年月

*2014年1月改訂(第10版、使用上の注意の改訂)

2014年1月改訂
日本標準商品分類番号

873969

日本標準商品分類番号等

効能又は効果追加承認年月(最新)
2009年11月

薬効分類名

糖尿病食後過血糖改善剤

承認等

販売名
セイブル錠25mg

販売名コード

3969009F1023

承認・許可番号

承認番号
21700AMY00238000
商標名
SEIBULE Tab. 25mg

薬価基準収載年月

2005年12月

販売開始年月

2006年1月
貯法・使用期限等

貯法

気密容器・室温保存(「取扱い上の注意」の項参照)

使用期限

製造後3年(外装に表示の使用期限内に使用すること)

規制区分

処方せん医薬品

注意-医師等の処方せんにより使用すること

組成

成分・分量

1錠中ミグリトール25mgを含有する製剤である。

添加物

結晶セルロース、トウモロコシデンプン、ステアリン酸Mg、ヒプロメロース、マクロゴール、酸化チタン、カルナウバロウ、乳糖水和物、三二酸化鉄を含有する。

性状
セイブル錠25mgは、淡黄色両面割線入り楕円形のフィルムコート錠である。

外形(表)

  

外形(裏)

  

外形(側面)

  

長径(mm)

10.0

短径(mm)

4.5

厚さ(mm)

2.9

重量(mg)

129

識別コード

Sc395

販売名
セイブル錠50mg

販売名コード

3969009F2020

承認・許可番号

承認番号
21700AMY00239000
商標名
SEIBULE Tab. 50mg
薬価基準収載年月

2005年12月
販売開始年月

2006年1月
貯法・使用期限等

貯法

気密容器・室温保存(「取扱い上の注意」の項参照)

使用期限

製造後3年(外装に表示の使用期限内に使用すること)

規制区分

処方せん医薬品

注意-医師等の処方せんにより使用すること

組成

成分・分量

1錠中ミグリトール50mgを含有する製剤である。

添加物

結晶セルロース、トウモロコシデンプン、ステアリン酸Mg、ヒプロメロース、マクロゴール、酸化チタン、カルナウバロウを含有する。

性状

セイブル錠50mgは、白色両面割線入り楕円形のフィルムコート錠である。

外形(表)

  

外形(裏)

  

外形(側面)

  

長径(mm)

10.0

短径(mm)

4.5

厚さ(mm)

2.9

重量(mg)

130

識別コード

Sc396

販売名
セイブル錠75mg

販売名コード

3969009F3026

承認・許可番号

承認番号
21700AMY00240000
商標名
SEIBULE Tab. 75mg
薬価基準収載年月

2005年12月
販売開始年月

2006年1月
貯法・使用期限等

貯法

気密容器・室温保存(「取扱い上の注意」の項参照)

使用期限

製造後3年(外装に表示の使用期限内に使用すること)
規制区分

処方せん医薬品

注意-医師等の処方せんにより使用すること

組成

成分・分量

1錠中ミグリトール75mgを含有する製剤である。

添加物

結晶セルロース、トウモロコシデンプン、ステアリン酸Mg、ヒプロメロース、マクロゴール、酸化チタン、カルナウバロウを含有する。
性状
セイブル錠75mgは、白色両面割線入り楕円形のフィルムコート錠である。

外形(表)

  

外形(裏)

  

外形(側面)

  

長径(mm)

12.0

短径(mm)

5.0

厚さ(mm)

3.3

重量(mg)

194

識別コード

Sc397
一般的名称

ミグリトール錠

禁忌

(次の患者には投与しないこと)
1.
重症ケトーシス、糖尿病性昏睡又は前昏睡の患者
[輸液及びインスリンによる速やかな高血糖の是正が必須となるので本剤の投与は適さない。]

2.
重症感染症、手術前後、重篤な外傷のある患者
[インスリン注射による血糖管理が望まれるので本剤の投与は適さない。]

3.
本剤の成分に対する過敏症の既往歴のある患者

4.
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人
[「妊婦、産婦、授乳婦等への投与」の項参照]

効能又は効果

糖尿病の食後過血糖の改善
(ただし、食事療法・運動療法を行っている患者で十分な効果が得られない場合、又は食事療法・運動療法に加えてスルホニルウレア剤、ビグアナイド系薬剤若しくはインスリン製剤を使用している患者で十分な効果が得られない場合に限る)

用法及び用量

通常、成人にはミグリトールとして1回50mgを1日3回毎食直前に経口投与する。なお、効果不十分な場合には、経過を十分に観察しながら1回量を75mgまで増量することができる。
使用上の注意

慎重投与
(次の患者には慎重に投与すること)

1.
他の糖尿病用薬による治療が行われている患者
[併用により低血糖が起こるおそれがある。](「重大な副作用」の項参照)

2.

開腹手術の既往又は腸閉塞の既往のある患者
[腸内ガス等の増加により腸閉塞が発現するおそれがある。]

3.
消化・吸収障害を伴った慢性腸疾患の患者
[本剤の作用により病態が悪化するおそれがある。]

4.
ロエムヘルド症候群、重度のヘルニア、大腸の狭窄・潰瘍等の患者
[腸内ガス等の増加により症状が悪化するおそれがある。]

5.
重篤な肝機能障害のある患者
[代謝状態が不安定であり、血糖管理状態が大きく変化するおそれがある。]

6.
重篤な腎機能障害のある患者
[外国の臨床試験において重篤な腎障害患者に投与した際に腎機能正常者に比べて血漿中濃度が上昇することが報告されている1)。](「薬物動態」の項参照)

7.
高齢者(「高齢者への投与」の項参照)

重要な基本的注意

1.
糖尿病の診断が確立した患者に対してのみ適用を考慮すること。糖尿病以外にも耐糖能異常・尿糖陽性等、糖尿病類似の症状(腎性糖尿、老人性糖代謝異常、甲状腺機能異常等)を有する疾患があることに留意すること。

2.
糖尿病治療の基本である食事療法・運動療法のみを行っている患者では、投与の際の食後血糖1又は2時間値は200mg/dL以上を示す場合に限る。

3.

食事療法、運動療法に加えて経口血糖降下剤又はインスリン製剤を使用している患者では、投与の際の空腹時血糖値は140mg/dL以上を目安とする。

4.
本剤投与中は、血糖を定期的に検査するとともに、経過を十分に観察し、常に投与継続の必要性について注意を払うこと。本剤を2~3カ月投与しても食後血糖に対する効果が不十分な場合(静脈血漿で食後血糖2時間値が200mg/dL以下にコントロールできないなど)には、より適切と考えられる治療への変更を考慮すること。なお、食後血糖の十分なコントロール(静脈血漿で食後血糖2時間値が160mg/dL以下)が得られ、食事療法・運動療法又はこれらに加えて経口血糖降下剤若しくはインスリンを使用するのみで十分と判断される場合には、本剤の投与を中止して経過観察を行うこと。

5.
本剤の使用にあたっては、患者に対し低血糖症状及びその対処方法について十分説明すること。(「重大な副作用」の項参照)

6.

*低血糖症状を起こすことがあるので、高所作業、自動車の運転等に従事している患者に投与するときには注意すること。

7.

本剤の投与により、「腹部膨満」、「鼓腸」、「下痢」等の消化器系副作用が発現することがある。これらの症状が発現するおそれがある場合には、少量から投与を開始し、症状を観察しながら増量することが望ましい。これらは、一般に時間の経過とともに消失することが多いが、症状に応じて減量あるいは消化管内ガス駆除剤の併用を考慮し、高度で耐えられない場合は投与を中止すること。

相互作用

併用注意

(併用に注意すること)

1. 薬剤名等
糖尿病用薬(スルホニルアミド系及びスルホニルウレア系薬剤、ビグアナイド系薬剤、インスリン製剤、インスリン抵抗性改善剤、速効型インスリン分泌促進薬、DPP-4阻害剤、GLP-1受容体作動薬)


臨床症状・措置方法
上記薬剤との併用時には、低血糖発現の可能性を考慮し、低用量から投与を開始するなど慎重に投与すること。また、このような症状が認められた場合にはショ糖ではなくブドウ糖を投与すること。

機序・危険因子
上記糖尿病用薬の血糖降下作用に本剤の糖質吸収遅延作用が加わる。

2. 薬剤名等
糖尿病用薬及びその血糖降下作用を増強する薬剤を併用している場合
糖尿病用薬の血糖降下作用を増強する薬剤(β-遮断剤、サリチル酸剤、モノアミン酸化酵素阻害剤、フィブラート系の高脂血症治療剤、ワルファリン等)

臨床症状・措置方法
上記の併用に加え更に本剤を併用する場合には、糖尿病用薬の使用上の注意に記載の相互作用に留意するとともに、本剤の糖質吸収遅延作用が加わることによる影響に十分注意すること。

機序・危険因子
上記薬剤により他の糖尿病用薬の血糖降下作用が増強されるところに、本剤の糖質吸収遅延作用が加わる。

3. 薬剤名等
糖尿病用薬及びその血糖降下作用を減弱する薬剤を併用している場合
糖尿病用薬の血糖降下作用を減弱する薬剤(アドレナリン、副腎皮質ホルモン、甲状腺ホルモン等)

臨床症状・措置方法
上記の併用に加え更に本剤を併用する場合には、糖尿病用薬の使用上の注意に記載の相互作用に留意するとともに、本剤の糖質吸収遅延作用が加わることによる影響に十分注意すること。

機序・危険因子
上記薬剤により他の糖尿病用薬の血糖降下作用が減弱されるところに、本剤の糖質吸収遅延作用が加わる。

4. 薬剤名等
プロプラノロール
ラニチジン

臨床症状・措置方法
本剤との併用によりこれらの薬剤の生物学的利用率が低下することがある。

機序・危険因子
発現機序は不明である。

5. 薬剤名等
ジゴキシン

臨床症状・措置方法
本剤との併用によりジゴキシンの血漿中濃度が低下することがある。ジゴキシンの血漿中濃度が低下した場合には、ジゴキシンの投与量を調節するなど適切な処置を行う。

機序・危険因子
発現機序は不明である。

副作用
副作用等発現状況の概要

総症例1030例中、副作用が報告されたのは519例(50.4%)であった。主な症状は鼓腸197例(19.1%)、下痢188例(18.3%)、腹部膨満153例(14.9%)、低血糖80例(7.8%)であった。[効能追加時]

重大な副作用
1. 低血糖
他の糖尿病用薬との併用で低血糖(0.1~5%未満)があらわれることがある。本剤は二糖類の消化・吸収を遅延するので、低血糖症状が認められた場合にはショ糖ではなくブドウ糖を投与するなど適切な処置を行うこと。

2. 腸閉塞
腹部膨満、鼓腸、放屁増加等があらわれ、腸内ガス等の増加により、腸閉塞(頻度不明)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、持続する腹痛、嘔吐等の症状があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。

3. 肝機能障害、黄疸
AST(GOT)、ALT(GPT)の上昇等を伴う肝機能障害、黄疸(いずれも頻度不明)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。

重大な副作用(類薬)

重篤な肝硬変例での意識障害を伴う高アンモニア血症
類薬(ボグリボース)で重篤な肝硬変例に投与した場合、便秘等を契機として高アンモニア血症が増悪し、意識障害を伴うことがあるので、排便状況等を十分に観察し、異常が認められた場合には直ちに投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

その他の副作用

1. 消化器
5%以上 
腹部膨満、鼓腸、下痢

2. 消化器
0.1~5%未満 
便秘、腸雑音異常、腹痛、嘔気、嘔吐、食欲不振、口渇、消化不良、胃不快感、おくび、胃炎、排便障害、痔核

3. 消化器
頻度不明 
口内炎、味覚異常、腸管のう胞様気腫症

4. 過敏症
0.1~5%未満 
発疹、紅斑、蕁麻疹、そう痒

5. 肝臓
0.1~5%未満 
ALT(GPT)上昇、AST(GOT)上昇、γ-GTP上昇、LDH上昇、Al-P上昇

6. 精神神経系
0.1~5%未満 
めまい、頭痛

7. 血液
0.1~5%未満 
白血球数減少

8. 代謝
0.1~5%未満 
血中アミラーゼ増加、血中カリウム増加、血中尿酸増加

9. その他
0.1~5%未満 
頻尿、咳嗽

10. その他
頻度不明 
けん怠感、浮腫

高齢者への投与

一般に高齢者では生理機能が低下しているので、低用量(例えば1回量25mg)から投与を開始するなど、副作用の発現に留意し、経過を十分に観察しながら慎重に投与すること。


妊婦、産婦、授乳婦等への投与

1.
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には投与しないこと。
[妊娠中の投与に関する安全性は確立していない。器官形成期のウサギに投与した実験で、母動物の摂餌量の低下、体重増加抑制、胎児体重の低下、骨化遅延及び胎児死亡率の増加が報告されている2)。器官形成期のラットに投与した実験で、胎児体重の低下が報告されている3)。]

2.
授乳中の婦人への投与は避けることが望ましいが、やむを得ず投与する場合には授乳を避けさせること。
[外国の臨床試験において、母乳中へ移行することが報告されている4)。]

小児等への投与

低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児に対する安全性は確立していない(使用経験がない)。

適用上の注意

薬剤交付時

PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている)

薬物動態

1. 血漿中濃度・尿中排泄

健康成人男子(6例又は12例)に空腹時にミグリトール25、50、100mg注1)を経口投与した時、血漿中ミグリトールは投与後2~3時間で最高値に達し、半減期は約2時間であった。用量とCmaxは比例関係を示さず、尿中排泄率は用量増加に伴い低下した5,6)。

また、健康成人男子(6例)に空腹時又は食直前にミグリトール100mg注1)を経口投与した時、食直前投与の血漿中ミグリトールは空腹時投与と同じ半減期(約2時間)で消失したが、Cmax及びAUCは低下した。また、尿中排泄率は空腹時が約50%、食直前が約30%であった7)。
2. 反復投与時の血漿中濃度・尿中排泄
健康成人男子(12例)にミグリトール50又は100mg注1)を1日3回8日間(8日目は朝1回)反復投与した時、ミグリトールの血漿中濃度は3~4日目でほぼ定常状態に達し、累積排泄率も3~4日以降ほぼ一定であり、反復投与による蓄積性はなかった8)。

3. 2型糖尿病患者の血漿中濃度(外国人における成績)
健康成人及び2型糖尿病患者(各12例)にミグリトール100mg注1)を1日3回7日間反復投与した時、健康成人と2型糖尿病患者の血漿中ミグリトール濃度推移は一致し、2型糖尿病患者の反復投与による血漿中ミグリトール濃度推移の変化はなかった9)。

4. 代謝
ミグリトールは、体内において代謝を受けず、未変化体のまま主に腎臓から排泄される10)。

5. 腎機能障害患者における薬物動態(外国人における成績)
腎機能障害患者にミグリトール25mg注1)を1日3回7日間反復投与した時、腎機能低下に伴いT1/2が延長した。また、クレアチニンクリアランスが30mL/min未満の患者では反復投与によりCmaxが増加した1)。

6. 透析患者における薬物動態(外国人における成績)
血液透析患者3例にミグリトール50mgを1日3回7日間反復投与した時、投与2、5及び7日目の透析前後で血漿中濃度が7.37~28.4μg/mLから1.62~4.50μg/mLに低下した(除去率:平均80.0~81.8%)11)。

7. 薬物相互作用

(1) チトクロームP450系への影響
ミグリトールはヒトチトクロームP450分子種(CYP1A1、CYP1A2、CYP2A6、CYP2B6、CYP2C8、CYP2C9、CYP2C19、CYP2D6、CYP2E1、CYP3A4)の代謝活性を阻害しなかった12)。また、ラットにミグリトール30、100、300mg/kg/dayを反復投与した時、肝重量、肝重量比、チトクロームP450量、アニリン水酸化活性及びアミノピリンN-脱メチル化活性は変化しなかった13)。

(2) 薬物相互作用試験

1) グリベンクラミド(外国人における成績)
健康成人男子6例に対し、グリベンクラミド5mg 1日1回及びミグリトール100mg(漸増)注1)あるいはプラセボ1日3回をクロスオーバー法にて7日間併用投与した時、グリベンクラミドのAUC0-9h及びCmaxがプラセボと比較して、それぞれ25及び17%低下した14)。
また、2型糖尿病患者26例に対し、グリベンクラミド3.5mg 1日1回及びミグリトール100mg注1)あるいはプラセボ1日3回を7日間併用投与した時、プラセボと比較してグリベンクラミドのAUC0-12hが12%低下し、Cmaxが10%増加した15)。

2) メトホルミン(外国人における成績)
健康成人男子12例に対し、ミグリトール100mg注1)あるいはプラセボ1日3回をクロスオーバー法にて7日間反復投与時に、メトホルミン1000mgを単回投与した時、メトホルミンのAUC0-9h及びCmaxがプラセボと比較して、それぞれ12%及び13%低下した16)。

3) ジゴキシン(外国人における成績)
健康成人男子12例に対し、ジゴキシン0.3mg 1日1回反復投与時の定常状態においてミグリトール50及び100mg注1)を1日3回7日間併用投与した時、単独使用時と比較しジゴキシンのCminは19及び28%低下し、尿中排泄量は19及び33%低下した17)。
また、2型糖尿病患者27例に対し、ジゴキシン0.2mg 1日1回反復投与時に、ミグリトール100mg注1)あるいはプラセボ1日3回を14日間併用投与した時、プラセボと比較してジゴキシンのCminに影響を及ぼさなかった18)。

4) プロプラノロール(外国人における成績)
健康成人男子10例に対し、プロプラノロール40mg 1日3回反復投与時にミグリトール50及び100mg注1)を1日3回7日間投与した時、単独使用時と比較しプロプラノロールのAUCは50及び100mgでそれぞれ30及び40%低下した。血糖値、心電図及び心拍出量には併用による影響が認められなかった19)。

5) ラニチジン(外国人における成績)
健康成人男子12例に対し、ラニチジン150mgを1日2回反復投与時にミグリトール100mg注1)1日3回をクロスオーバー法にて7日間投与した時、単独使用時と比較しラニチジンのAUC及びCmaxがそれぞれ40及び47%に低下した。一方、ミグリトールのAUC及びCmaxには影響が認められなかった20)。

6) ピオグリタゾン
健康成人男子16例に対し、ピオグリタゾン30mgを1日1回8日間反復投与した後、さらにミグリトール50mg 1日3回を併用して5日間反復投与した時、ピオグリタゾン単独投与時に対する併用時のピオグリタゾン未変化体及び活性代謝物を含めた活性化合物合計のAUCの比はそれぞれ0.975、0.992、Cmaxの比はそれぞれ0.955、0.977であり、ピオグリタゾンのAUC及びCmaxに影響は認められなかった21)。

その他、ミグリトールとニフェジピン、ワルファリン、フェニトインとの薬物相互作用試験においても薬物動態学的相互作用は認められなかった22~24)。また、制酸剤(マーロックス)との薬物相互作用試験においても、ミグリトールの薬物動態に併用による影響は認められなかった25)。

注1)本剤の承認された用法・用量は、通常、ミグリトールとして1回50mgを1日3回毎食直前、最大投与量は1回75mgである。(「用法・用量」の項参照)

薬物動態の表

血漿中濃度・尿中排泄 試験15)
 

Tmax(h)  Cmax(μg/mL)  T1/2(h)  尿中排泄率(% of Dose) 
25mg(n=6)  1.83±0.26  0.875±0.167  1.97±0.26  86.2±5.3 
50mg(n=6)  2.42±0.66  1.156±0.351  2.20±0.53  70.7±10.8 

平均±標準偏差

血漿中濃度・尿中排泄 試験26)

 

 
  Tmax(h)  Cmax(μg/mL)  T1/2(h)  尿中排泄率(% of Dose) 
50mg(n=12)  2.58±0.67  1.313±0.424  1.97±0.34  76.8±22.7 
100mg(n=12)  2.58±0.51  1.960±0.464  2.03±0.26  51.6±9.6 

平均±標準偏差

腎機能障害患者における薬物動態(外国人における成績)1)

 

 
パラメータ  投与日  クレアチニンクリアランス(mL/min)
≧60(n=7) 
クレアチニンクリアランス(mL/min)
≧30 to <60(n=6) 
クレアチニンクリアランス(mL/min)
<30(n=6) 
Cmax(μg/mL)  1.02(1.19)  1.18(1.28)  1.33(1.38) 
Cmax(μg/mL)  1.25(1.26)  1.37(1.32)  3.05(1.32) 
T1/2(h)  3.5(1.54)  5.5(1.47)  11.5(1.55) 
T1/2(h)  3.2(1.37)  5.4(1.25)  12.5(1.60) 

幾何平均値(幾何標準偏差)

参考:ジゴキシンの血漿中濃度・薬物動態パラメータ等17)

 

 
項目  ジゴキシン単独投与(n=10)  ミグリトール50mg併用期(n=10)  ミグリトール100mg併用期(n=10) 
Cmin(ng/mL)  0.813(1.25)  0.662(1.41)  0.586(1.35) 
尿中排泄量(μg/24h)  251.2(1.16)  202.6(1.30)  169.5(1.26) 
腎クリアランス(mL/min/kg)  2.965(1.29)  2.938(1.36)  2.775(1.39) 

 幾何平均値(幾何標準偏差)
臨床成績

1. 臨床成績

2型糖尿病患者における二重盲検比較対照試験(有効性解析対象:プラセボ84例、本剤158例)において、プラセボのHbA1c(JDS値)、食後血糖1及び2時間値がそれぞれ0.25%、0.8mg/dL及び3.3mg/dL上昇したのに対して、本剤50mg1日3回12週間投与によりそれぞれ0.35%、73.0mg/dL及び27.8mg/dL低下した26)。

SU剤で治療中の2型糖尿病患者を対象に本剤50mg 1日3回12週間投与した併用試験(有効性解析対象:プラセボ77例、本剤152例)において、最終評価時におけるHbA1c(JDS値)は、プラセボでは0.2%上昇、本剤では0.28%低下した。投与12週間後の食後血糖1及び2時間値は、プラセボでは有意な変化はなく、本剤では76.8mg/dL及び32.6mg/dL低下した。その後52週にわたって継続投与した長期試験においても、本剤の効果は持続し、安定した血糖コントロールが得られた27)。

ビグアナイド剤で治療中の2型糖尿病患者を対象に本剤50mg1日3回16週間投与した併用試験(有効性解析対象:プラセボ49例、本剤固定用量47例、本剤漸増52例)において、最終評価時のHbA1c(JDS値)は、プラセボでは0.11%上昇、本剤ではそれぞれ0.40%及び0.37%低下した。投与16週後の食後血糖1時間値はプラセボで0.4mg/dL低下、本剤ではそれぞれ84.4mg/dL及び76.3mg/dL低下した。食後血糖2時間値はプラセボで3.3mg/dL低下、本剤ではそれぞれ29.1mg/dL及び25.0mg/dL低下した28)。また、52週間の長期投与試験では本剤の効果は持続し、安定した血糖コントロールが得られている29)。

インスリン製剤で治療中の2型糖尿病患者を対象に本剤50mg1日3回12週間投与した併用試験(有効性解析対象:プラセボ100例、本剤107例)において、プラセボのHbA1c(JDS値)、食後血糖1及び2時間値がそれぞれ0.03%、3.8mg/dL及び5.7mg/dL上昇したのに対して、本剤50mg1日3回12週間投与によりそれぞれ0.36%、77.0mg/dL及び43.7mg/dL低下した30)。

インスリン製剤で治療中の1型糖尿病患者を対象に本剤50mg1日3回12週間投与した併用試験(有効性解析対象:本剤43例)において、本剤50mg1日3回12週間投与によりHbA1c(JDS値)、食後血糖1及び2時間値が、それぞれ0.09%、75.2mg/dL及び38.7mg/dL低下した31)。

薬効薬理

ミグリトールは、小腸粘膜上皮細胞の刷子縁膜において二糖類から単糖への分解を担う二糖類水解酵素(α-グルコシダーゼ)を阻害し、糖質の消化・吸収を遅延させることにより食後の過血糖を改善する。

1. 作用機序

(1)
ラット小腸由来スクラーゼとイソマルターゼに対してアカルボースよりそれぞれ約6倍及び120倍強く、同様にボグリボースに対し1/3.6倍及び同程度の強い阻害作用を示した(in vitro)32)。一方、ラット膵α-アミラーゼに対する阻害作用は認められず、ラクターゼ及びトレハラーゼ活性を阻害することが報告されている(in vitro)33)。

(2)
ラット小腸由来スクラーゼ、イソマルターゼ、マルターゼに対する阻害様式は競合型である(in vitro)32)。

2. 血糖上昇抑制作用

(1)
正常ラットに経口投与した結果、スクロース、煮沸でんぷん及び生でんぷん負荷後の血糖上昇を抑制するが、グルコース負荷後の血糖上昇に対しては無効であった34)。

(2)
健康成人6例にミグリトール50mgを1日3回、毎食前に8日間(8日目は朝食時1回投与のみ)経口投与したところ、毎食後の血糖上昇を抑制し、血清インスリンの上昇を抑制した8)。

(3)
非肥満2型糖尿病モデルのGKラットに糖質(スクロース)負荷試験を実施した結果、ミグリトールは正常ラットと同様な糖質負荷後の血糖上昇抑制作用を示した35)。

(4)
GKラットにミグリトールを8週間混餌投与した結果、食後血糖上昇抑制作用が継続し、HbA1cの改善が認められた35)。

(5)
2型糖尿病患者40例にクロスオーバー法にてプラセボ及びミグリトールを1回50mg投与し食事負荷をしたところ、食後早期(30分~1時間)の血糖上昇を抑制するとともに、インスリン分泌を抑制した36)。

有効成分に関する理化学的知見

一般名
Miglitol ミグリトール

化学名
(-)-(2R,3R,4R,5S)-1-(2-hydroxyethyl)-2-(hydroxymethyl)piperidine-3,4,5-triol

分子式
C8H17NO5

分子量
207.22

構造式
  

融点
144~147℃

性状
ミグリトールは白色~微帯黄色の結晶性の粉末である。水に溶けやすく、エタノール(99.5)にほとんど溶けない。

取扱い上の注意

1.

本剤は湿度と光によりわずかに着色することが認められたため、アルミ袋開封後は遮光し湿気を避けて保存すること。

2.

本剤は無包装状態で高湿度により硬度低下が認められたため、無包装状態または分包(特に梅雨期など多湿時のPTP包装から取り出しての調剤など)の場合には、遮光し湿気を避けて保存すること。

包装

セイブル錠 25mg:100錠(PTP10錠×10)、210錠(PTP21錠×10)、500錠(PTP10錠×50)、1050錠(PTP21錠×50)

セイブル錠 50mg:100錠(PTP10錠×10)、210錠(PTP21錠×10)、500錠(PTP10錠×50)、1050錠(PTP21錠×50)

セイブル錠 75mg:100錠(PTP10錠×10)、210錠(PTP21錠×10)、500錠(PTP10錠×50)、1050錠(PTP21錠×50)


主要文献及び文献請求先

主要文献

1)
(株)三和化学研究所 社内資料(保存期の腎機能低下患者における薬物動態)

2)
(株)三和化学研究所 社内資料(生殖発生毒性試験(ウサギ))

3)
(株)三和化学研究所 社内資料(生殖発生毒性試験(ラット))

4)
(株)三和化学研究所 社内資料(産褥期健康成人女性における薬物動態及び乳汁移行)

5)
(株)三和化学研究所 社内資料(健康成人における薬物動態の用量反応I)

6)
(株)三和化学研究所 社内資料(健康成人における薬物動態の用量反応II)

7)
(株)三和化学研究所 社内資料(健康成人における生物学的利用能に及ぼす食事の影響)

8)
(株)三和化学研究所 社内資料(健康成人における反復投与時の薬物動態)

9)
(株)三和化学研究所 社内資料(2型糖尿病における薬物動態)

10)
Ahr HJ,et al:Arzneim-Forsch 47:734,1997

11)
(株)三和化学研究所 社内資料(透析患者における薬物動態)

12)
(株)三和化学研究所 社内資料(肝薬物代謝酵素系に対する阻害作用)

13)
(株)三和化学研究所 社内資料(ラット肝薬物代謝酵素に対する影響-7日間経口投与試験-)

14)
(株)三和化学研究所 社内資料(グリベンクラミドとの薬物相互作用I)

15)
(株)三和化学研究所 社内資料(グリベンクラミドとの薬物相互作用II)

16)
(株)三和化学研究所 社内資料(メトホルミンとの薬物相互作用)

17)
Weber H,et al:Eur J Clin Pharmacol 36 Suppl:11,1989

18)
(株)三和化学研究所 社内資料(ジゴキシンとの薬物相互作用)

19)
(株)三和化学研究所 社内資料(プロプラノロールとの薬物相互作用)

20)
(株)三和化学研究所 社内資料(ラニチジンとの薬物相互作用)

21)
(株)三和化学研究所 社内資料(ピオグリタゾンとの薬物相互作用)

22)
(株)三和化学研究所 社内資料(ニフェジピンとの薬物相互作用)

23)
Schall R,et al:Arzneim-Forsch 46:41,1996

24)
Richardt D,et al:Clin Drug Invest 13:171,1997

25)
(株)三和化学研究所 社内資料(マーロックスとの薬物相互作用)

26)
Kawamori R,et al:Diabetes Metab 29:4S263,2003

27)
田嶼尚子 他:薬理と治療 34:79,2006

28)
(株)三和化学研究所 社内資料(ビグアナイド剤併用試験)

29)
(株)三和化学研究所 社内資料(ビグアナイド剤併用長期試験)

30)
Nemoto M,et al:Acta Diabetol 48:15,2011

31)
Kubo S,et al:J Diabetes Invest 1:60,2010

32)
(株)三和化学研究所 社内資料(二糖類水解酵素に対する阻害作用)

33)
Samulitis BK,et al:Drugs Exp Clin Res 13:517,1987

34)
塚本桂 他:薬理と治療 29:623,2001

35)
Goda T,et al:Br J Nutr 98:702,2007

36)
Osonoi T,et al:Diabetes Metab 29:4S263,2003

文献請求先

主要文献に記載の社内資料につきましても下記にご請求下さい。

株式会社三和化学研究所 コンタクトセンター

〒461-8631 名古屋市東区東外堀町35番地

電話番号
0120-19-8130

FAX番号
(052)950-1305
製造販売業者等の氏名又は名称及び住所

製造販売元
株式会社三和化学研究所

〒461-8631 名古屋市東区東外堀町35番地

ライセンス提携
Bayer HealthCare AG,Germany

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