フラジール腟錠250mg
Flagyl(Metronidazole) 甲硝唑阴道片 フラジール腟錠
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作成又は改訂年月
2013年12月作成(第1版)
日本標準商品分類番号
872529
日本標準商品分類番号等
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再評価結果公表年月(最新)
1976年10月
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効能又は効果追加承認年月(最新)
2012年3月
薬効分類名
抗トリコモナス剤
承認等
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販売名
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フラジール腟錠250mg
販売名コード
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2529707H1063
認・許可番号
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承認番号
22000AMX00666
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商標名
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Flagyl
薬価基準収載年月
2008年6月
販売開始年月
2013年12月
貯法・使用期限等
貯法
遮光・気密容器・室温保存(発泡錠により湿気を避けること)
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使用期限
外箱等に表示 (使用期間3年)
組成
有効成分
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日局 メトロニダゾール
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含量(1錠中 )
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250mg
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添加物
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酒石酸、ホウ酸、酒石酸水素カリウム、炭酸水素ナトリウム、コムギデンプン、メチルセルロース、タルク
性状・
性状・剤形
白色円形の錠剤で水によって発泡する。
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外形

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大きさ
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直径 約15.0mm
厚さ 約4.0mm
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重量
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約0.95g
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識別コード
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FJ761
一般的名称
メトロニダゾール
Metronidazole
禁忌
(次の患者には投与しないこと)
既往に本剤の成分に対する過敏症を起こした患者
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効能又は効果
1.トリコモナス腟炎
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2.細菌性腟症
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<適応菌種>
本剤に感性のペプトストレプトコッカス属、バクテロイデス・フラジリス、プレボテラ・ビビア、モビルンカス属、ガードネラ・バジナリス
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<適応症>
細菌性腟症
用法及び用量
1. トリコモナス腟炎
通常、成人にはメトロニダゾールとして、1クールとして、1日1回250mgを10~14日間腟内に挿入する。
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2. 細菌性腟症
通常、成人にはメトロニダゾールとして、1日1回250mgを7~10日間腟内に挿入する。
用法及び用量に関連する使用上の注意
本剤の使用にあたっては、耐性菌の発現等を防ぐため、原則として感受性を確認し、疾病の治療上必要な最小限の期間の投与にとどめること。
使用上の注意
副作用
副作用等発現状況の概要
トリコモナス腟炎に対する再評価結果における安全性評価対象例456例中、副作用は10例(2.2%)に認められた1)。
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1.過敏症注1
0.1~5%未満
そう痒感、腟壁充血等の局所刺激、局所の発赤
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2. 生殖器
5%以上又は頻度不明
Candida albicansの出現
注1:症状があらわれた場合には投与を中止すること。
小児等への投与
低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児に対する安全性は確立されていない。[使用経験がない。]
適用上の注意
投与経路
内服させないこと。
薬物動態
健康女性12例、妊娠初期女性16例、妊娠後期女性10例、骨盤内性器感染女性9例を対象として、1日1回メトロニダゾール腟錠250mg(1錠)を腟内に挿入して生物学的定量法により体内移行を検討した。
本剤は局所集中性が強く血中濃度、尿中排泄としてみるべきほどの移行を示さなかった2)。
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1. 吸収
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2、4時間後に測定した血中濃度は、妊娠後期女性の1例の2時間値に2μg/mL以下が測定されただけで、その他は全く血中移行を認めなかった。
4時間後の健康女性10例の腟内残存率は70~95%(平均83.0%)であった。
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2. 排泄
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4時間後に測定した尿中濃度は、健康女性8例において0~3μg/mL(平均1.13μg/mL)であった。
臨床成績
トリコモナス腟炎に対する再評価結果における有効性評価対象例332例中、治癒率は97.9%(325例)であり、原虫再出現率は有効性評価対象例270例中、29.3%(79例)であった3)。
薬効薬理
1. 薬理作用
Trichomonas vaginalisに対し、抗原虫作用を示す4)。
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2. 作用機序
抗原虫及び抗菌作用
メトロニダゾールは原虫又は菌体内の酸化還元系によって還元を受け、ニトロソ化合物(R-NO)に変化する。このR-NOが抗原虫作用及び抗菌作用を示す。また、反応の途中で生成したヒドロキシラジカルがDNAを切断し、DNAらせん構造の不安定化を招く5)~7)。
有効成分に関する理化学的知見
一般的名称
メトロニダゾール (JAN)[日局]
Metronidazole
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化学名
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2-(2-Methyl-5-nitro-1H-imidazol-1-yl)ethanol
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分子式
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C6H9N3O3
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分子量
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171.15
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化学構造式

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性状
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白色~微黄白色の結晶又は結晶性の粉末である。
酢酸(100)に溶けやすく、エタノール(99.5)又はアセトンにやや溶けにくく、水に溶けにくい。
希塩酸に溶ける。
光によって黄褐色になる。
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融点
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159~163℃
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分配係数
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0.81[pH7.4、1-オクタノール/緩衝液]
包装
フラジール腟錠250mg:SP100錠(10錠×10)
主要文献及び文献請求先
主要文献
1)富士製薬工業株式会社集計;山田文夫ほか:産科と婦人科,1963, 38(9), 1136を含む計17文献
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2)
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青河寛次ほか:産婦人科の世界,1976, 28(3), 231
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3)
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富士製薬工業株式会社集計;青河寛次:ファルマシア,1971, 7(3), 205を含む計11文献
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4)
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Jennison, R. F. et al.:J. Clin. Pathol., 1961, 14, 431
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5)
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Osato, MS.:Curr. Pharm. Des., 2000, 6, 1545
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6)
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山本達男ほか:日本臨牀,2005, 63(S-11), 376
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7)
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Upcroft, P. et al.:Clin. Microbiol. Rev., 2001, 14(1), 150
文献請求先
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富士製薬工業株式会社 富山工場 学術情報課
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〒939-3515 富山県富山市水橋辻ヶ堂1515番地
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(TEL)076-478-0032
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(FAX)076-478-0336
製造販売業者等の氏名又は名称及び住所
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製造販売元
富士製薬工業株式会社
富山県富山市水橋辻ヶ堂1515番地