製薬会社:田辺三菱製薬株式会社 |
621825701 |
2010-6 |
商品名: |
ヘパリンナトリウム注1万単位/10mL「タナベ」 |
英名: |
Heparin Sodium Injection 10000 units/10mL-Tanabe |
一般名: |
ヘパリンナトリウム(Heparin Sodium) |
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この薬の作用と効果について
・血液を固まりにくくして、血管やカテーテルの中に血栓(けっせん)ができるのを防ぐはたらきをします。
・血液透析などで血液を体外に取り出しきれいにしてから戻す体外循環をおこなうときや輸血をおこなうときに、血液が固まるのを防止します。 |
注射の前に確認すること
・次のような人は注射のまえに主治医に申し出てください:
以前に薬を飲んで、または注射を受けて、発しんやかゆみなどが出たことがある。
出血している、出血する素因がある(血友病、月経期間中、尿に血が混じる、血を吐いた、胃潰瘍(いかいよう)、十二指腸潰瘍(じゅうにしちょうかいよう)がある、内臓に腫瘍(しゅよう)がある、大腸炎、高血圧、糖尿病)。肝臓や腎臓が悪い。最近、手術やけがをした。
以前にヘパリンの注射を受けて、または使用して、副作用(ヘパリン起因性血小板減少症)が出たことがある。
・この注射を行う期間:
症状をみながら投与の期間を決めていきます。
・注射の方法:
DIC、血栓(けっせん)塞栓症の場合:通常、そのまま、または生理食塩液やブドウ糖注射液などに混ぜて静脈内に投与しますが、皮下または筋肉内に注射することもあります。
体外循環時の場合:通常、そのまま、または生理食塩液やブドウ糖注射液などに混ぜて静脈内に投与します。
輸血の場合:通常、輸血する血液に混ぜて、点滴で静脈内に投与します。
カテーテル挿入時の場合:通常、生理食塩液でうすめてカテーテルの中に注入します。
・その他:
授乳中、妊娠中または妊娠の可能性がある方は申し出てください。 |
副作用について
・薬は人によって、目的の効果以外に、望ましくない作用が出る場合もあります。
◎次のような症状に気づいたら、すぐに主治医や薬剤師、看護師に申し出てください:
<ショック、アナフィラキシー様症状>寒気、吐き気、腹痛、顔色がそう白になる、冷や汗が出る、めまい、どうき、発しん、胸が苦しい
<出血>頭痛が続く、吐き気、吐く、ぼんやりしている、片側または両方の手足が動かなくなる、おなかの上部に痛みを感じ、気持ちが悪い、血を吐いたり便に血が混じる(黒い便が出る)、血の混じった痰、腹痛、血圧低下、顔面そう白・冷や汗などのショック症状、手術した部位・針を刺した部位からの出血
<血小板減少、HITなどに伴う血小板減少・血栓(けっせん)症>手足に赤い点または赤いあざができる、出血しやすい(歯ぐきの出血、鼻血など)、急に片側の手足や顔が動かなくなる、しびれる、頭痛、しゃべりにくい、物が見えにくい、呼吸困難、胸が痛い、意識障害、咳、発汗、発熱、足・ふくらはぎのむくみ、はれ、痛み、足首の皮膚のかっ色の変色
<そう痒感>皮膚のかゆみ、ちくちくする感じ
<じん麻疹>かゆみを伴う、盛り上がった感じの発しんができる
<発熱>、<鼻炎>くしゃみ、鼻水が出る、鼻がつまる
<気管支喘息>息をするときヒューヒュー音がする、息苦しい、<流涙>涙が出る
◆次のような症状に気づいたら、早めに主治医や薬剤師、看護師に相談してください:
◇上記のほかに次のような副作用が出ることがあります:
<脱毛>、<白斑>しろなまず、<出血性壊死>痛みを感じ、その後次第に皮ふが赤くなったり、紫色になる、<骨粗しょう症>腰背部の痛み、<低アルドステロン症>全身がだるい、食欲がなくなる、<局所の疼痛性血腫>投与部位が皮下出血によって青紫色になり痛む
・他にもからだの異常を感じたら、主治医や薬剤師、看護師に相談してください。 |
注射のあとに注意していただくこと
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