一般名: |
乾燥濃縮人アンチトロンビンⅢ (Freeze-dried Concentrated Human Antithrombin Ⅲ) |
|
 |
この薬の作用と効果について
・さまざまな病気をきっかけとして、血液の調節機能が悪くなり、血管内で血液がかたまったり、傷からの出血が止まらなくなったりします。この薬はこのような時に欠乏しているアンチトロンビンⅢを補充することで、血液を固める調節機能を正常に戻すように働きます。 |
注射の前に確認すること
・次のような人は注射のまえに主治医に申し出てください:
以前に薬を飲んで、または注射を受けて、発しんやかゆみなどが出たことがある。
以前にこの薬や他の薬で寒気、はきけ、腹痛、顔色がそう白になる、便意・尿意が起こる、冷や汗が出る、くしゃみ・せきが出る、口・手足がしびれる、痛む、耳鳴り、めまいが起きる、どうき、筋肉痛、発しん、かゆみ、じんましん、胸が苦しい、息が苦しい、息をする時ヒューヒュー音がする(喘鳴)、息切れ(特に歩行等の運動時)がする、全身が充血して赤い、不快になるなどの症状があらわれたことがある。
貧血。
感染症にかかりやすい、症状が長引く、くり返すなど、免疫力がおさえられて細菌やウイルスに対する抵抗力が落ちている。
・この注射を行う期間:
症状を見ながら投与の期間を決めていきます。
・注射の方法:
静脈内に注射または点滴静注します。
・その他:
授乳中、妊娠中または妊娠の可能性がある方は申し出てください。 |
副作用について
・薬は人によって、目的の効果以外に、望ましくない作用が出る場合もあります。
◎次のような症状に気づいたら、すぐに主治医や薬剤師、看護師に申し出てください:
<アナフィラキシー様ショック>寒気、はきけ、腹痛、顔色がそう白になる、便意・尿意が起こる、冷や汗が出る、くしゃみ・せきが出る、口・手足がしびれる、痛む、耳鳴り、めまいが起きる、どうき、筋肉痛、発しん、かゆみ、じんましん、胸が苦しい、息が苦しい、息をする時ヒューヒュー音がする(喘鳴)、息切れがする、全身が充血して赤い、不快になるなどの症状があらわれる
<発疹>発しんが出る <蕁麻疹>かゆみを伴う、盛り上がった感じの発しんができる
◆次のような症状に気づいたら、早めに主治医や薬剤師、看護師に相談してください:
◇上記のほかに次のような副作用が出ることがあります:
<発熱>熱が出る、体がほてる、体が熱くなる <頭痛>頭が痛い
<胸部不快感>胸が不快な感じがする
・他にもからだの異常を感じたら、主治医や薬剤師、看護師に相談してください。 |
注射のあとに注意していただくこと
・その他:この薬は、日本で採血された血液が原料となっています。血液を原料とした製剤であることから、ウイルスを殺す加熱処理やウイルスを取り除く処理をおこなっており、現在までにこの注射によるウイルス感染は確認されていません。しかしながら、血液を原料としていることによるウイルス感染等の可能性を完全に否定することはできません。この薬を使うときは、病院で氏名及び住所を記録し保存します。この記録は、この薬の使用による上記のような保健衛生上の危害の発生または拡大を防止するために必要と認められる場合で、患者の利益になるときに限り、医薬品会社などへ提供することがあります。 |
|