製薬会社:田辺三菱製薬株式会社 |
621154104 |
2011-5 |
商品名: |
抗D人免疫グロブリン筋注用1000倍「ベネシス」 |
英名: |
Anti-D Human Immunoglobulin I.M. 1000-BENESIS |
一般名: |
乾燥抗D(Rho)人免疫グロブリン(Human Immunoglobulin Anti-D) |
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この薬の作用と効果について
・D(Rho)陰性の妊産婦に注射することで血液中に抗D(Rho)抗体ができないようにし、次に妊娠したとき、おなかの子どもが溶血しないようにします。 |
注射の前に確認すること
・次のような人は注射のまえに主治医に申し出てください:
以前に薬を飲んで、または注射を受けて、発しんやかゆみなどが出たことがある。
すでに抗D(Rho)抗体を持っている。
以前にこの薬や他の薬で寒気、はきけ、腹痛、顔色がそう白になる、便意・尿意が起こる、冷や汗が出る、くしゃみ・せきが出る、口・手足がしびれる、耳鳴り、めまいが起きる、どうき、筋肉痛、発しん、かゆみ、胸が苦しい、息が苦しい、息をする時ヒューヒュー音がする(喘鳴)、不快になるなどの症状があらわれたことがある。
貧血。
感染症にかかりやすい、症状が長引く、くり返すなど、免疫力がおさえられて細菌やウイルスに対する抵抗力が落ちている。
・この注射を行う期間:
分娩後、流産後、人工妊娠中絶後など血液中に抗D(Rho)抗体が作られる可能性がある場合に注射します。また、妊娠28週前後にも血液中に抗D(Rho)抗体が作られないように注射します。
・注射の方法:
筋肉内に注射します。妊娠28週前後に注射するとともに分娩後、流産後、人工妊娠中絶後など血液中に抗D(Rho)抗体が作られる可能性がある場合の予防には、遅くとも72時間以内に注射します。
・その他:
注射のまえにRh式血液型の検査を行いD(Rho)陰性であることを確認します。 |
副作用について
・薬は人によって、目的の効果以外に、望ましくない作用が出る場合もあります。
◎次のような症状に気づいたら、すぐに主治医や薬剤師、看護師に申し出てください:
<ショック>寒気、はきけ、腹痛、顔色がそう白になる、便意・尿意が起こる、冷や汗が出る、くしゃみ・せきが出る、口・手足がしびれる、耳鳴り、めまいが起きる、どうき、筋肉痛、発しん、かゆみ、胸が苦しい、息が苦しい、息をする時ヒューヒュー音がする(喘鳴)、不快になるなどの症状があらわれる
<発熱>熱が出る、体がほてる、体が熱くなる
<発疹>発しんが出る
◆次のような症状に気づいたら、早めに主治医や薬剤師、看護師に相談してください:
◇上記のほかに次のような副作用が出ることがあります:
<注射部位の疼痛、腫脹、硬結>注射部位が痛む、はれる、皮ふなどが硬くなる
・他にもからだの異常を感じたら、主治医や薬剤師、看護師に相談してください。 |
注射のあとに注意していただくこと
・この注射を受けたあとに生ワクチンの予防注射(経口生ワクチンを除く)を受ける場合は、3ヵ月以上たってから受けてください。くわしくは、主治医や薬剤師、看護師におたずねください。
・その他:この薬は、米国で採血された血液が原料となっています。血液を原料とした製剤であることから、ウイルスを殺す加熱処理やウイルスを取り除く処理をおこなっており、現在までにこの注射によるウイルス感染は確認されていません。しかしながら、血液を原料としていることによるウイルス感染等の可能性を完全に否定することはできません。この薬を使うときは、病院で氏名及び住所を記録し保存します。この記録は、この薬の使用による上記のような保健衛生上の危害の発生または拡大を防止するために必要と認められる場合で、患者の利益になるときに限り、医薬品会社などへ提供することがあります。 |
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