一般名: |
人血清アルブミン(遺伝子組換え)(Human Serum Albumin(genetical recombination)) |
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この薬の作用と効果について
・血管内の水分量をふやし、血液の流れを調節します。
・出血性ショックによる体液循環の減少を改善します。
・むくみや胸水、腹水などを軽減します。 |
注射の前に確認すること
・次のような人は注射のまえに主治医に申し出てください:
以前に薬を飲んで、または注射を受けて、発しんやかゆみなどが出たことがある。
以前にこの薬や他の薬で寒気、はきけ、腹痛、顔色がそう白になる、便意・尿意が起こる、冷や汗が出る、くしゃみ・せきが出る、口・手足がしびれる、耳鳴り、めまいが起きる、どうき、筋肉痛、発しん、かゆみ、胸が苦しい、息が苦しい、息をする時ヒューヒュー音がする(喘鳴)、不快になるなどの症状があらわれたことがある。
アレルギー症状を起こしやすい体質。心臓が悪い。
・この注射を行う期間:
症状を見ながら投与の期間を決めていきます。
・注射の方法:
通常、静脈内に注射または点滴静注します。
・その他:
授乳中、妊娠中または妊娠の可能性がある方は申し出てください。 |
副作用について
・薬は人によって、目的の効果以外に、望ましくない作用が出る場合もあります。
◎次のような症状に気づいたら、すぐに主治医や薬剤師、看護師に申し出てください:
<ショック、アナフィラキシー様症状>寒気、はきけ、腹痛、顔色がそう白になる、便意・尿意が起こる、冷や汗が出る、くしゃみ・せきが出る、口・手足がしびれる、耳鳴り、めまいが起きる、どうき、筋肉痛、発しん、かゆみ、じんましん、胸が苦しい、息が苦しい、息をする時ヒューヒュー音がする(喘鳴)、息切れがする、全身が充血して赤い、不快になるなどの症状があらわれる
<出血>おなかの上部に痛みを感じる、気持ちが悪い、血をはいたり便に血が混じる(黒い便が出る)、肛門から出血する
<肝性脳症>意識の低下、考えがまとまらない、判断力の低下
◆次のような症状に気づいたら、早めに主治医や薬剤師、看護師に相談してください:
◇上記のほかに次のような副作用が出ることがあります:
<紫斑>あざができる、<紅斑>皮ふに赤色の斑がみられる、<頭痛>、<失見当識>時間や場所がわからない、<せん妄>実際には存在しないものが見えたり聞こえたりする、<失神>、<動眼神経麻ひ>物が二重に見える、まぶたが垂れ下がる、<脳梗塞>急に片側の手足や顔が動かなくなる、しゃべりにくい、物が見えにくい、<痙攣>けいれん、<下痢>、<嘔吐>、<口内炎>、<腹水>おなかが膨らむ、<変色便>、<脱水>過呼吸、意識障害、手指の震え、<高アンモニア血症>傾眠、食欲不振、全身がだるい、<ほてり>、<胸水>胸が痛い、<肺水腫>座っている方が呼吸が楽である、胸が痛い、<鼻閉>、<鼻汁>、<発熱>、<けん怠感>、<熱感>、<浮腫>むくむ、<蜂巣炎>皮ふの痛み・熱感を伴う赤いはれ、<毛包炎>毛穴の化膿、<四肢痛>手足が痛い、<殿部痛>おしりが痛い
・他にもからだの異常を感じたら、主治医や薬剤師、看護師に相談してください。 |
注射のあとに注意していただくこと
・その他:この薬は、人のアルブミンを作る遺伝子を酵母に組み込んで作らせたアルブミン製剤です。人の血液を原料としていませんので、人の血液に由来するウイルス等による感染の危険性はありません。しかし、この薬を製造する際に酵母由来の成分をできる限り取り除く対策をとっているものの、患者さんによっては酵母由来の成分に対するアレルギー反応が起こる可能性があります。 |
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