KAYEXALATE DRYSYRUP 76%(Sodium Polystyrene Sulfonate)聚苯乙烯磺酸钠,ケイキサレートドライシロップ 76%
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作成又は改訂年月
**2013年1月作成 (第6版)
*2012年12月作成
日本標準商品分類番号
87219
薬効分類名
高カリウム血症改善剤
承認等
販売名
ケイキサレートドライシロップ 76%
販売名コード
2190009R1025
承認・許可番号
承認番号
22200AMX00494000
商標名
KAYEXALATE DRYSYRUP 76%
薬価基準収載年月
2010年11月
販売開始年月
2011年2月
貯法・使用期限等
貯法
気密容器
注意:本剤2包(3.27g/包×2)はケイキサレート散1包(5g)に相当する。【取り扱い上の注意】参照
使用期限
外箱等に表示(3年)
組成
成分・含量
1g中(日局)ポリスチレンスルホン酸ナトリウム764.5mgを含有
添加物
エリスリトール、ヒドロキシプロピルセルロース、アルギン酸プロピレングリコールエステル、キシリトール、無水クエン酸、香料
性状
性状
淡黄褐色~黄褐色の顆粒で芳香がある。
分包品の1包内容量は3.27gである。
識別コード
TO-093DS
一般的名称
ポリスチレンスルホン酸ナトリウム
効能又は効果
効能又は効果/用法及び用量
急性および慢性腎不全による高カリウム血症
用法及び用量
通常、成人1日量39.24g (ポリスチレンスルホン酸ナトリウムとして1日量30g)を2~3回に分け、その1回量を水50~150mLに懸濁し、経口投与する。症状に応じて適宜増減。
使用上の注意
重要な基本的注意
過量投与を防ぐため、血清カリウム値及び血清ナトリウム値を測定しながら投与すること。
相互作用
併用注意
(併用に注意すること)
1. 薬剤名等
ジギタリス製剤
ジギトキシン、ジゴキシン、ラナトシドC 等
臨床症状・措置方法
ジギタリス中毒の症状(食欲不振、悪心・嘔吐、下痢、不整脈、頻脈、高度の徐脈、視覚異常、眩暈、頭痛、失見当識、錯乱など)の増強があらわれることがある。
併用する際には血清カリウム値の観察を十分に行い、慎重に投与する。また、血清カリウム値低下に伴う上記症状の出現時には、減量又は投与を中止する。
機序・危険因子
本剤により血清カリウム値が低下するとジギタリス製剤が心筋Na+-K+ATPaseに結合しやすくなり、ジギタリス製剤の効果が強く発現する。
2. 薬剤名等
アルミニウム、マグネシウム又はカルシウムを含有する制酸剤又は緩下剤1)~3)
ケイ酸アルミニウム、水酸化アルミニウムゲル・水酸化マグネシウム、スクラルファート、沈降炭酸カルシウム 等
臨床症状・措置方法
本剤の作用が減弱するおそれがある。
併用により全身性アルカローシスなどの症状があらわれたとの報告がある。
機序・危険因子
含有陽イオンと結合し、本剤のカリウム交換能が低下する。腸管内に分泌された重炭酸ナトリウムが再吸収される。
3. 薬剤名等
**甲状腺ホルモン製剤
レボチロキシン等
臨床症状・措置方法
**左記薬剤の効果が減弱することがあるので、服用時間をずらすなど注意すること。
機序・危険因子
**本剤が消化管内で左記薬剤を吸着することにより、これらの薬剤の吸収を阻害すると考えられる。
副作用
副作用等発現状況の概要
(参考)1,236例中108例(8.7%)に副作用が認められ、その主な症状は下痢39件(3.2%)、悪心35件(2.8%)、浮腫25件(2.0%)、便秘23件(1.9%)、低カルシウム血症21件(1.7%)、嘔吐20件(1.6%)などであった。(ケイキサレート散承認時及び1975年2月までの副作用調査)
重大な副作用
1. 心不全誘発(頻度不明)
心不全を誘発することがあるので、ナトリウム摂取を制限するなど十分に注意すること。
2. 腸穿孔、腸潰瘍、腸壊死(頻度不明)
ポリスチレンスルホン酸ナトリウムのソルビトール懸濁液の経口投与により、小腸の穿孔・粘膜壊死4)、大腸潰瘍、結腸壊死4),5)等があらわれたとの報告がある。
本剤の経口投与により、激しい腹痛又は下痢、嘔吐等があらわれた場合には本剤の投与を中止し、適切な処置を行うこと。
その他の副作用
1. 循環器
頻度不明
浮腫注1)、血圧上昇注1)
2. 電解質
頻度不明
低カルシウム血症注2)、低カリウム血症
3. 消化器
頻度不明
下痢、悪心、嘔吐、便秘、胃部不快感、食欲不振、腹痛
4. その他
頻度不明
眩暈、倦怠感
上記の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には適切な処置を行うこと。
注1)ナトリウム摂取を制限するなど十分に注意すること。
注2)カルシウム剤の補給などの適切な処置を行うこと。
高齢者への投与
一般に高齢者では生理機能が低下しているので減量するなど注意すること。
妊婦、産婦、授乳婦等への投与
妊娠中の投与に関する安全性は確立していない。
適用上の注意
投与時の注意
本剤の投与では、消化管への蓄積を避けるため、便秘を起こさせないよう注意すること。また、便秘を起こした場合は、浣腸等の適切な方法を用いて排便させること。
薬物動態
(参考)動物における体内動態
吸収、排泄
(1) 腸管からの吸収
ラットの小腸を用いた反転腸管による吸収実験において、ポリスチレンスルホン酸ナトリウム及びそのアルカリ分解物の吸収は認められ