おそれがある。]
4.
高血圧症の患者[血圧上昇等、症状が悪化するおそれがある。]
5.
動脈硬化のある患者[心・循環器系に影響を及ぼすことがある。]
6.
**糖尿病の患者[急性腎障害があらわれるおそれがある。]
7.
甲状腺疾患のある患者[ヨードが甲状腺に集積し、症状が悪化するおそれがある。]
8.
肝機能が低下している患者[肝機能が悪化するおそれがある(「原則禁忌」の項参照)。]
9.
腎機能が低下している患者[腎機能が悪化するおそれがある(「原則禁忌」の項参照)。]
10.
急性膵炎の患者[症状が悪化するおそれがある(「重要な基本的注意」の項参照)。]
11.
高齢者(「高齢者への投与」の項参照)
12.
幼・小児
重要な基本的注意
1.
ショック等の発現に備え、十分な問診を行うこと。
2.
投与量と投与方法の如何にかかわらず過敏反応があらわれることがある。本剤によるショック等の重篤な副作用は、ヨード過敏反応によるものとは限らず、それを確実に予知できる方法はないので、投与に際しては必ず救急処置の準備を行うこと。
3.
投与にあたっては、開始時より患者の状態を観察しながら、過敏反応の発現に注意し、慎重に投与すること。また、異常が認められた場合には、ただちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。
4.
重篤な遅発性副作用(ショックを含む)等があらわれることがあるので、投与中及び投与後も、患者の状態を十分に観察すること。
5.
外来患者に使用する場合には、本剤投与開始より1時間~数日後にも遅発性副作用の発現の可能性があることを患者に説明した上で、発疹、発熱、悪心、めまい、胸内苦悶感等の副作用と思われる症状があらわれた場合には、速やかに主治医等に連絡するように指示するなど適切な対応をとること。
6.
ヨード造影剤の投与により腎機能の低下があらわれるおそれがあるので、適切な水分補給を行うこと。特に急性膵炎の患者においては、本剤投与前後にはガイドライン等を参考にして十分な輸液を行うこと。
相互作用
併用注意
(併用に注意すること)
1. 薬剤名等
ビグアナイド系糖尿病用薬
メトホルミン塩酸塩、ブホルミン塩酸塩等
臨床症状・措置方法
乳酸アシドーシスがあらわれることがある。本剤を使用する場合には、ビグアナイド系糖尿病用薬の投与を一時的に中止するなど適切な処置を行う。
機序・危険因子
ヨード造影剤の投与後に腎機能低下があらわれた場合、ビグアナイド系糖尿病用薬の腎排泄が減少し、血中濃度が上昇すると考えられている。
副作用
副作用等発現状況の概要
〈承認時〉
承認前の調査(効能追加・バイアル製剤の調査を含む)2,631例中報告された副作用は4.0%(104例)で、主な副作用は発疹0.8%(21件)、そう痒感0.5%(12件)、発赤0.4%(11件)、蕁麻疹0.3%(8件)等の皮膚症状、嘔気0.7%(19件)、悪心0.6%(15件)、嘔吐0.3%(9件)等の消化器症状、頭痛0.4%(11件)等の中枢・末梢神経症状であった。熱感、疼痛の発現は、4,966回注入のうち熱感10.2%(509件)、疼痛1.7%(84件)であった。
〈再審査終了時〉
承認後における使用成績調査18,657例中報告された副作用は2.2%(417例)で、主な副作用は発疹0.3%(60件)、蕁麻疹0.2%(32件)、そう痒感0.2%(30件)等の皮膚症状、悪心0.5%(90件)、嘔吐0.2%(34件)等の消化器症状、血圧低下0.2%(28件、ショック2件、アナフィラキシーショック1件を含む)、熱感0.6%(118件)であった。
重大な副作用
1. ショック
頻度不明注)
ショック(遅発性を含む)を起こし、失神、意識消失、呼吸困難、呼吸停止、心停止等の症状があらわれることがあるので、観察を十分に行い、必要に応じ適切な処置を行うこと。また、軽度の過敏症状も重篤な症状に進展する場合があるので、観察を十分に行うこと。
2. **アナフィラキシー
頻度不明注)
呼吸困難、咽・喉頭浮腫等のアナフィラキシー(遅発性を含む)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、必要に応じ適切な処置を行うこと。
3. **腎不全
頻度不明注)
急性腎障害があらわれることがあるので、このような場合には必要に応じ適切な処置を行うこと。
4. 痙攣発作
頻度不明注)
痙攣発作があらわれることがあるので、このような場合にはフェノバルビタール等バルビツール酸誘導体又はジアゼパム等を投与すること。
5. 肺水腫
頻度不明注)
肺水腫があらわれることがあるので、このような場合には必要に応じ適切な処置を行うこと。
6. 肝機能障害、黄疸
頻度不明注)
AST(GOT)、ALT(GPT)、γ-GTPの上昇等を伴う肝機能障害、黄疸があらわれることがあるので、このような場合には、必要に応じ適切な処置を行うこと。
7. 心室細動、冠動脈攣縮
頻度不明注)
心室細動、冠動脈攣縮があらわれることがあるので、このような場合には必要に応じ適切な処置を行うこと。
8. **皮膚障害
頻度不明注)
皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)、急性汎発性発疹性膿疱症があらわれることがあるので、観察を十分に行い、発熱、紅斑、小膿疱、そう痒感、眼充血、口内炎等の異常が認められた場合には適切な処置を行うこと。
9. 血小板減少
頻度不明注)
血小板減少があらわれることがあるので、異常が認められた場合には適切な処置を行うこと。
10. 意識障害、失神
頻度不明注)
ショックを伴わない意識障害、失神があらわれることがあるので、検査終了後も意識レベル等の観察を十分に行い、必要に応じ適切な処置を行うこと。
11. 麻痺
頻度不明注)
一過性麻痺があらわれることがあるので、観察を十分に行い、必要に応じ適切な処置を行うこと。
注)自発報告又は海外において認められている副作用のため頻度不明。
その他の副作用
1. 過敏症
0.1~5%未満
発疹、蕁麻疹、発赤、そう痒感等
2. 過敏症
頻度不明注)
潮紅、浮腫
3. 循環器
0.1~5%未満
血圧低下、熱感
4. 循環器
0.1%未満
血圧上昇、頻脈、徐脈、不整脈、顔面蒼白、動悸
5. 循環器
頻度不明注)
チアノーゼ
6. 呼吸器
0.1%未満
呼吸困難、せき、くしゃみ、咽頭不快感、喉頭不快感、鼻閉
7. 呼吸器
頻度不明注)
喘息発作
8. 精神神経系
0.1%未満
頭痛、めまい、目のかすみ、脱力感
9. 精神神経系
頻度不明注)
一過性盲等の視力障害 |