、白血球上昇18例(0.81%)等であった。(ペンタサ錠250mg、500mgの用法・用量追加承認申請時)
〇国内でペンタサ錠250mg・500mgにおいて認められた副作用、ならびに海外の市販後調査においてメサラジン経口剤、注腸剤及び坐剤で報告された副作用
重大な副作用
1. 間質性肺疾患22)~29)(0.01%未満)
間質性肺疾患(好酸球性肺炎28)、肺胞炎23),27)、肺臓炎25)、間質性肺炎22)等24),26),29))が報告されているので、発熱、咳、呼吸困難、胸部X線異常等があらわれた場合には、投与を中止し適切な処置を行うこと。
2. 心筋炎31)~33)、心膜炎30),32),34)~35)(0.01%以上0.1%未満)、胸膜炎34)~35)(頻度不明)
心筋炎、心膜炎、胸膜炎があらわれることがあるので、胸水、胸部痛、心電図異常等があらわれた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
3. 間質性腎炎11)~13)、ネフローゼ症候群36)、腎機能低下(0.01%未満)、急性腎不全(頻度不明)
間質性腎炎、ネフローゼ症候群、腎機能低下、急性腎不全があらわれることがあるので、投与期間中は腎機能検査値に注意するなど、患者の状態を十分に観察し、異常が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
4. 再生不良性貧血43)、汎血球減少44)、無顆粒球症、血小板減少症38),40)(0.01%未満)37),39),41)~42)
再生不良性貧血、汎血球減少、無顆粒球症、血小板減少症があらわれることがあるので、投与期間中は血液検査を行うなど患者の状態を十分に観察し、異常が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
5. 肝炎16)~18)(0.01%未満)、肝機能障害、黄疸(頻度不明)
肝炎、AST(GOT)、ALT(GPT)、γ-GTPの上昇等を伴う肝機能障害、黄疸があらわれることがあるので、投与期間中は肝機能検査値に注意するなど、患者の状態を十分に観察し、異常が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
6. 膵炎45)~46)(0.01%以上0.1%未満)
膵炎があらわれることがあるので、投与期間中は血清アミラーゼの検査を行うなど患者の状態を十分に観察し、異常が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
上記1)~6)の副作用頻度は、外国における市販後調査の結果を参考とした。経口剤、注腸剤、坐剤を区別していない。
その他の副作用
以下のような副作用があらわれた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
皮膚
1%以上
発疹、丘疹、蕁麻疹、紅斑
皮膚
0.01%未満
脱毛47)
皮膚
頻度不明
そう痒感
消化器
1%以上
下痢、腹痛、嘔気、嘔吐
消化器
0.01~
1%未満
血便注1)、下血注1)、アミラーゼ上昇、腹部膨満感注1)、便秘注1)、粘液便注1)
消化器
頻度不明
食欲不振、口内炎
肝臓
0.01%未満
AST(GOT)・ALT(GPT)・γ-GTP・Al-P・ビリルビンの上昇等の肝機能異常
腎臓
0.01~
1%未満
尿着色注1)
腎臓
0.01%未満
クレアチニン・尿中NAG・尿中ミクログロブリンの上昇・尿蛋白等の腎機能異常
血液
0.01%未満
白血球減少、貧血、好酸球増多7)
その他
1%以上
頭痛
その他
0.01~
1%未満
CK上昇注1)
その他
0.01%未満
筋肉痛、関節痛、ループス様症候群49)~50)
その他
頻度不明
**発熱、浮腫、全身けん怠感、めまい、末梢神経障害48)、肛門部位のかゆみ注2)、不快感、便意切迫、胸部痛、頚部痛
副作用頻度は、国内のペンタサ錠250mg・500mgの臨床成績及び市販後調査結果、又は外国における市販後調査結果(経口剤、注腸剤、坐剤を区別していない)を参考とし、国内・外の自発報告で認められている副作用は頻度不明とした。
注1)国内でペンタサ錠250mg・500mgにおいて認められた副作用
注2)外国においてのみ報告されている副作用
高齢者への投与
一般に高齢者では生理機能(腎機能、肝機能等)が低下しているので、減量するなど慎重に投与すること。
妊婦、産婦、授乳婦等への投与
1. 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
[メサラジンの動物実験51)では催奇形性は認められていないが、妊娠中の投与に関する安全性は確立していない。]
2. 授乳中の婦人への投与は避けることが望ましいが、やむを得ず投与する場合は授乳を避けること。
[ヒト母乳中へ移行する52)~53)ことが報告されている。]
小児等への投与
小児に対する安全性は確立していない(使用経験が少ない)。
適用上の注意
1.
本剤はポリエチレン製の容器に入った液剤で、窒素充填したアルミの袋に入っている。使用直前に袋から取り出して使用すること。
2.
使用方法
(1)
アルミ袋から取り出し、容器をよく振る。
(2)
容器のノズル部分を1回転させて、容器を開封する(開封時に容器を強く握りしめると、薬液が飛び出すことがあるので、軽く包み込むように持つこと)。
(3)
左側臥位になり、肛門からノズルをゆっくりと挿入する(直腸粘膜を傷つけるおそれがあるので、慎重に挿入すること)。
(4)
ノズルを挿入後、容器を徐々に握りしめながら、薬液をゆっくりと注入する。
(5)
薬液を注入後、容器を握りしめたままゆっくりとノズルを抜き取る。
3.
メサラジンは光及び酸素の影響で分解されやすいため、アルミ袋を開封したものは保存できない。
4.
本品は白色~微黄色の懸濁液である。メサラジンは酸化により分解されやすく有色の分解物を生成するため、上澄液が無色~微黄色の範囲を超えて着色したものは使用しないこと。
薬物動態
[参考情報]
健康成人11名にメサラジン注腸剤100mL(メサラジンとして1g含有)を1日2回、7日間反復投与した