%)、AST(GOT)増加(10.4%)、高ビリルビン血症(10.4%)、ALT(GPT)増加(8.5%)、血中アルカリホスファターゼ増加(5.5%)等があらわれることがあるので、VOD/SOSを含む肝障害の徴候及び症状を十分に観察し、異常が認められた場合には投与中止等の適切な処置を行うこと。[「警告」、「効能・効果に関連する使用上の注意」、「用法・用量に関連する使用上の注意」、「慎重投与」、「重要な基本的注意」、「高齢者への投与」及び「その他の注意」の項参照]
2. 骨髄抑制
好中球減少(39.0%)、血小板減少(34.8%)、白血球減少(24.4%)、貧血(22.6%)、発熱性好中球減少症(14.0%)、リンパ球減少(12.8%)、汎血球減少症(0.6%)等があらわれることがあるので、患者の状態を十分に観察し、異常が認められた場合には休薬、減量、投与中止等の適切な処置を行うこと。[「用法・用量に関連する使用上の注意」及び「重要な基本的注意」の項参照]
3. 感染症
肺炎(2.4%)、敗血症(1.8%)、敗血症性ショック(1.2%)等があらわれることがあるので、患者の状態を十分に観察し、異常が認められた場合には休薬、減量、投与中止等の適切な処置を行うこと。[「用法・用量に関連する使用上の注意」、「慎重投与」及び「重要な基本的注意」の項参照]
4. 出血
鼻出血(3.7%)、消化管出血(1.2%)等があらわれることがあるので、患者の状態を十分に観察し、異常が認められた場合には休薬、減量、投与中止等の適切な処置を行うこと。[「用法・用量に関連する使用上の注意」、「重要な基本的注意」の項参照]
5. infusion reaction
発熱、発疹、悪寒、低血圧等を含むinfusion reaction(17.1%)があらわれることがあるので、患者の状態を十分に観察し、異常が認められた場合には投与中止等の適切な処置を行うこと。[「用法・用量に関連する使用上の注意」及び「重要な基本的注意」の項参照]
6. 腫瘍崩壊症候群
腫瘍崩壊症候群(1.8%)があらわれることがあるので、血清中電解質濃度及び腎機能検査等を行うなど、腫瘍崩壊症候群の徴候及び症状を十分に観察し、異常が認められた場合には投与中止等の適切な処置を行うこと。
7. 膵炎
膵炎(頻度不明)、リパーゼ増加(6.1%)、アミラーゼ増加(2.4%)等があらわれることがあるので、患者の状態を十分に観察し、異常が認められた場合には休薬、減量、投与中止等の適切な処置を行うこと。[「重要な基本的注意」の項参照]
その他の副作用
1. 消化器(5%以上)
悪心、嘔吐、下痢、腹痛
2. 消化器(2~5%未満)
便秘
3. 代謝(5%以上)
食欲減退
4. 代謝(2~5%未満)
低カリウム血症、低アルブミン血症、高尿酸血症
5. 精神・神経(2~5%未満)
不眠症、味覚異常
6. 皮膚(2~5%未満)
そう痒症
7. その他(5%以上)
疲労、頭痛、発熱
8. その他(2~5%未満)
無力症
副作用の頻度は、再発又は難治性のCD22陽性の急性リンパ性白血病患者を対象とした国際共同第III相試験の2016年9月までの集計に基づく。
高齢者への投与
高齢者ではHSCT施行後のVOD/SOSの発現リスクが高くなるおそれがある。また、一般に高齢者では生理機能が低下しているので、患者の状態を確認しながら慎重に投与すること。[「警告」、「効能・効果に関連する使用上の注意」、「用法・用量に関連する使用上の注意」、「慎重投与」、「重要な基本的注意」、「副作用」及び「その他の注意」の項参照]
妊婦、産婦、授乳婦等への投与
1.
本剤の妊娠中の投与に関する安全性は確立していないので、妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、本剤を投与しないことを原則とするが、やむを得ず投与する場合には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。また、妊娠可能な女性及びパートナーが妊娠する可能性のある男性は、本剤投与中及び最終投与後一定期間は、適切な避妊を行うよう指導すること。[動物試験(ラット)において、臨床曝露量の1.0倍の曝露量で胚・胎児毒性(胚・胎児の死亡、上腕骨肥厚、肩甲骨奇形及び尺骨奇形)が認められ、1.4倍の曝露量で胚吸収率の高値が認められている。また、マウスにおいて遺伝毒性が認められている1)。]
2.
授乳中の投与に関する安全性は確立していないので、授乳婦に投与する場合には授乳を中止させること。[本剤又はその代謝物の母乳中への移行は不明である。なお、ヒトIgGは母乳中へ移行することが知られている。]
小児等への投与
低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児に対する安全性及び有効性は確立していない。[使用経験がない。]
適用上の注意
本剤は、光の影響を受けやすいため、調製時、投与時は光(紫外線)を避けること。溶解から投与終了迄は8時間以内とすること。未使用の調製後溶液及び投与後の残液等は適切に廃棄すること。
(1) 調製時
本剤は、無菌的に調製を行うこと。
1) 溶解方法
1バイアルに日局注射用水4mLを加え、ゆっくりと回転させながら混和する。振とうは避けること。
溶解後に粒子や変色がないことを目視により確認すること。溶解後の液(調製後溶液:濃度0.25mg/mL)は無色澄明~わずかに濁っており、変色や異物が認められる場合は使用しないこと。
本剤は保存剤を含有していないため、溶解後は速やかに使用すること。速やかに使用できない場合は、凍結を避け、2~8℃で遮光保存し、4時間以内に使用すること。
2) 希釈方法
溶解から希釈は4時間以内に行うこと。
患者の体表面積より計算した必要量をバイアル(調製後溶液:濃度0.25mg/mL)から抜きとり、総液量約50mLとなるように点滴容器(日局生理食塩液)に加える。ゆっくりと転倒混和し、振とうは避けること。バイアル内の残液は適切に廃棄すること。
点滴容器は、ポリ塩化ビニル(PVC)製、ポリオレフィン製又はエチレン酢酸ビニル(EVA)製が望ましい。
希釈後は速やかに使用すること。速やかに使用できない場合は、室温又は、凍結を避け、2~8℃で遮光保存すること。
(2) 投与時
1) 投与経路
本剤は点滴静注とし、急速静注しないこと。
2) 投与前
希釈液が2~8℃で保存されている場合は、投与約1時間前に室温に戻しておくこと。
ろ過する場合は、ポリエーテルスルホン(PES)製、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)製又は親水性ポリスルホン(HPS)製のフィルターが望ましい。ナイロン製又