あった。日本人61例中、臨床検査値異常を含む副作用が報告された症例は7例(11.5%)であった。その主なものは、発声障害3例(4.9%)、口腔カンジダ症2例(3.3%)であった。(承認時)
国内長期投与試験において、本剤が投与された総症例153例中40例(26.1%)に臨床検査値異常を含む副作用が報告された。その主なものは、口腔カンジダ症16例(10.5%)、発声障害10例(6.5%)であった。(承認時)
*慢性閉塞性肺疾患(慢性気管支炎・肺気腫)
第III相国際共同試験3試験及び第III相海外臨床試験2試験において、本剤が投与された総症例2022例中196例(9.7%)に臨床検査値異常を含む副作用が報告された。その主なものは、口腔カンジダ症77例(3.8%)、中咽頭カンジダ症22例(1.1%)、肺炎8例(0.4%)、発声障害8例(0.4%)であった。(承認時)
国内長期投与試験において、本剤が投与された総症例60例中12例(20.0%)に臨床検査値異常を含む副作用が報告された。その主なものは、発声障害6例(10.0%)、尿中遊離コルチゾール減少2例(3.3%)であった。(承認時)
重大な副作用
1. アナフィラキシー反応
アナフィラキシー反応(咽頭浮腫、気管支痙攣等)があらわれることがある(頻度不明注))ので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には本剤の投与を中止し、適切な処置を行うこと。
2. *肺炎
(0.5%)
肺炎があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、適切な処置を行うこと。
その他の副作用
1. *過敏症
1%未満
発疹、血管浮腫
2. 過敏症
頻度不明注)
蕁麻疹
3. 感染症
1%以上
口腔咽頭カンジダ症
4. *感染症
1%未満
インフルエンザ、気管支炎、上気道感染
5. *精神神経系
1%未満
頭痛、振戦、不安
6. *循環器
1%未満
期外収縮、動悸、頻脈
7. 呼吸器
1%以上
発声障害
8. *呼吸器
1%未満
口腔咽頭痛、鼻咽頭炎、咽頭炎、副鼻腔炎、咳嗽
9. *呼吸器
頻度不明注)
鼻炎、気管支痙攣
10. *消化器
1%未満
腹痛
11. *筋骨格系
1%未満
関節痛、背部痛、筋痙縮、骨折
12. その他
頻度不明注)
発熱
*発現頻度は、承認時の主要な臨床試験の結果に基づき算出した。
*注)頻度算出の対象試験以外で認められた副作用は頻度不明とした。
妊婦、産婦、授乳婦等への投与
1.
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。[ビランテロールの高用量の吸入又は皮下投与により、ウサギの胎児に眼瞼開存、口蓋裂などの所見及び発育抑制が報告されている。また、フルチカゾンフランカルボン酸エステルの高用量の吸入投与により、ラットの胎児では母動物毒性に関連した胎児の低体重、胸骨の不完全骨化の発現率増加、ウサギでは流産が報告されている。]
2.
授乳中の婦人に対しては、患者に対する本剤の重要性を考慮した上で授乳の中止あるいは本剤の投与を中止すること。[他のβ2刺激剤及び副腎皮質ステロイド剤はヒト乳汁中に移行することが知られている。ラットの授乳期にビランテロール又はフルチカゾンフランカルボン酸エステルを単独で投与したとき、生後10日の出生児血漿中に薬物が検出された(それぞれ1/54又は6/54例)。]
小児等への投与
小児等に対する安全性は確立していない(使用経験がない)。
過量投与
*徴候・症状
本剤の過量投与によりβ刺激剤の薬理学的作用による症状(頻脈、不整脈、振戦、頭痛及び筋痙攣等)の増悪や副腎皮質機能抑制等の全身性の作用が発現するおそれがある。また、外国人健康成人にビランテロール/フルチカゾンフランカルボン酸エステル100/800μgを1日1回7日間吸入投与したときQT間隔延長が認められた。(「薬物動態」の項参照)
処置
本剤の過量投与時の特異的な解毒剤はない。対症療法を行うとともに、必要に応じて患者をモニターすること。
適用上の注意
1.
本剤は口腔内への吸入投与にのみ使用すること(内服しても効果はみられない)。
2. 吸入後
本剤吸入後に、うがいを実施するよう患者を指導すること(口腔咽頭カンジダ症又は嗄声の予防のため)。ただし、うがいが困難な患者には、うがいではなく、口腔内をすすぐよう指導すること。
薬物動態
1. VI又はFF単剤投与時の血中濃度
(1) *健康成人1)
日本人健康成人男性12例にビランテロール(以下、VI)25μgを1日1回7日間吸入投与(1日目及び7日目は空腹時投与)したときの血漿中VIの濃度推移及び薬物動態パラメータは以下のとおりである。血漿中VIの最高血漿中濃度到達時間(tmax)は5~10分(中央値)であった。その後、血漿中VI濃度は速やかに消失し、投与後6時間には全被験者で定量下限(30pg/mL)未満となった。
*日本人健康成人男性にVI単剤の25μgを1日1回7日間吸入投与したときの血漿中VI濃度推移(平均値+標準偏差、12例)
(表1参照)
日本人健康成人男性12例にフルチカゾンフランカルボン酸エステル(以下、FF)200μgを単回及び反復吸入投与(1日目:初回投与、5~11日目:1日1回7日間投与)したときの血漿中FFの濃度推移及び薬物動態パラメータは以下のとおりである。血漿中FF濃度は投与後2時間(中央値)までに最高血漿中濃度(Cmax)に達した。血漿中FFの曝露量(AUC及びCmax)は200~800μgの投与量増加の割合にほぼ比例して増加した。t1/2は約24~33時間(幾何平均値)であった。また、血漿中FF濃度は反復投与5日目(9日目)までに定常状態に達した。
*日本人健康成人男性にFF単剤の200μgを単回及び1日1回7日間吸入投与したときの血漿中FF濃度推移(平均値+標準偏差)(1及び11日目、12例)
(表2参照)
(2) 気管支喘息患者
日本人及び白人の気管支喘息患者にVI/FF又はFF単剤を反復吸入投与したときの曝露量の推定値(母集団薬物動態解析)は以下のとおりである。
(表3参照)
(3) *慢性閉塞性肺疾患患者
日本人及び白人の慢性閉塞性肺疾患患者にVI/FFを反復吸入投与したときの曝露量の推定値(母集団薬物動態解析)は以下のとおりである。
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