(4)
万一容器等の破損により,製剤に異常が認められた場合には使用しないこと.
(5)
本剤を加温する場合は,未開缶のまま微温湯(30~40℃)で行い,直火での加温は避けること.
3. 保存等2)
(1)
凍結保存や室温を上回る高温下での保存は避けること.
(2)
開缶後は,微生物汚染及び直射日光を避け,できるだけ早めに使い切ること.やむを得ず冷蔵庫内に保存する場合は密閉し,開缶後48時間以内に使い切ること.
4. その他
可塑剤としてDEHP[di-(2-ethylhexyl)phthalate:フタル酸ジ-(2-エチルヘキシル)]を含むポリ塩化ビニル製の栄養セット及びフィーディングチューブ等を使用した場合,DEHPが製剤中に溶出するので,DEHPを含まない栄養セット及びフィーディングチューブ等を使用することが望ましい.
臨床成績
食道癌手術又は胃癌全摘術後患者で栄養保持を必要とするが,十分な経口的食事摂取が困難で,経管栄養補給を必要とする患者59例に,手術後3日目より手術後12日目の10日間,本剤又は比較対照薬を投与した第III相比較試験において,主要評価項目であるRTP(Rapid turnover protein)は,両群ともに同様の推移を示した.3)
薬効薬理
1. タンパク質
(1)
本剤のタンパク質源は,アミノ酸補足効果と効率的利用を考慮し,乳タンパク質(乳清タンパク質と牛乳タンパク質)と大豆分離タンパク質を90.5:9.5の割合で配合したもので,250mL中13.5g(エネルギー構成比18%)を含有する.
(2)
NPC/N比(非タンパクカロリー/窒素比)は116(分析値に基づく)である.
2. 炭水化物
本剤の主な糖質源はデキストリンと精製白糖(ショ糖)で,250mL中39.6g(エネルギー構成比53%)を含有する.
3. 脂質
(1)
本剤の主な脂質源は高オレイン酸ヒマワリ油,ナタネ油と中鎖脂肪酸トリグリセリドで,250mL中9.6g(エネルギー構成比29%)を含有する.
また,均一微細でかつ安定な懸濁液となっており,消化されやすい.
(2)
魚油由来のEPA,DHAを含有し,ω3系,ω6系,ω9系列の脂肪酸をバランスよく含有している.
4. 水分量
本剤250mL中の水分量は203mLである.
包装
エネーボ配合経腸用液(250mL,300kcal)24缶
主要文献及び文献請求先
主要文献
1)
Rothman,K.J. et al.:The New England Journal of Medicine, 333(21), 1369, 1995
2)
アボットジャパン株式会社:安定性に関する社内資料
3)
福島亮治,ほか:日本外科系連合学会誌,39:840, 2014
文献請求先
主要文献に記載の社内資料につきましても下記にご請求ください.
*アボット ジャパン株式会社 お客様相談室
*〒108-6305 東京都港区三田三丁目5番27号
フリーダイヤル 0120-964-930
製造販売業者等の氏名又は名称及び住所
*製造販売元
アボット ジャパン株式会社
東京都港区三田三丁目5番27号
*製造元
株式会社 明治