積)を第1、2、3日に、シスプラチン50mg/m2(体表面積)を第1日に投与することを21日毎に繰り返す。
注2)シスプラチン50mg/m2(体表面積)を第1日に投与することを21日毎に繰り返す。
注3)log-rank検定。
薬効薬理
1. 抗腫瘍作用
ノギテカン塩酸塩は、マウス腫瘍株及びヒト腫瘍株において広い抗腫瘍スペクトラムを有し、小細胞肺癌に対し高感受性を示した。また、ヒト小細胞肺癌株(DMS273及びDMS114)移植モデルにおいて抗腫瘍効果を示した。なお、抗腫瘍効果は濃度及び処理時間に依存した。
また、P388白血病細胞由来のドキソルビシン耐性株、ダウノルビシン耐性株、ミトキサントロン耐性株又はアムサイクリン耐性株移植モデルにおいて抗腫瘍効果が認められ、ヒト摘出腫瘍を用いた試験(in vitro)では、ドキソルビシン、フルオロウラシル、シクロホスファミド及びエトポシド無効例に対し細胞増殖抑制作用を示した6)。
2. 作用機序
DNAと複合体を形成したI型トポイソメラーゼに選択的に結合し、その構造を安定化させ、DNA超ラセン構造の弛緩阻害とDNAの断片化を引き起こし細胞死を誘導する。
有効成分に関する理化学的知見
一般名:
ノギテカン塩酸塩(Nogitecan Hydrochloride)(JAN)
topotecan(INN)
化学名:
(+)-(4S )-10-[(dimethylamino)methyl]-4-ethyl-4,9-dihydroxy-1H -pyrano [3',4':6,7] indolizino [1,2-b ] quinoline-3,14(4H , 12H )-dione monohydrochloride
分子式:
C23H23N3O5・HCl
分子量:
457.91
構造式:
性状:
ノギテカン塩酸塩は、黄色~緑みの黄色の粉末又は粒である。
水にやや溶けにくく、メタノール又はエタノール(95)に溶けにくく、アセトニトリル、アセトン及び酢酸エチルにほとんど溶けない。
吸湿性である。
取扱い上の注意
本剤が皮膚に付着した場合には、直ちに石鹸及び多量の流水で洗い流すこと。また、粘膜に付着した場合には、直ちに多量の流水で洗い流すこと。
包装
1バイアル
主要文献及び文献請求先
主要文献
1)
Rowinsky, E. K., et al.:J. Clin. Oncol., 14, 3074(1996)
2)
Kobayashi, K., et al.:Int. J. Clin. Oncol., 7, 177(2002)
3)
Zamboni W. C., et al.:J. Pharmacol. Exp. Ther., 284, 89(1998)
4)
O'Reilly S., et al.:J. Clin. Oncol., 14, 3062(1996)
5)
O'Reilly S., et al.:J. Natl. Cancer Inst., 88, 817(1996)
6)
Burris III, H. A. et al.:J. Natl. Cancer Inst., 84, 1816(1992)
文献請求先
日本化薬株式会社 医薬品情報センター
(住所)〒100-0005 東京都千代田区丸の内二丁目1番1号
(TEL)0120-505-282(フリーダイヤル)
製造販売業者等の氏名又は名称及び住所
製造販売元
日本化薬株式会社
東京都千代田区丸の内二丁目1番1号