である全生存期間の中央値[95%信頼区間]は本剤/FOLFIRI群で13.5[12.5-14.9]ヵ月、プラセボ/FOLFIRI群で12.1[11.1-13.1]ヵ月であり、本剤/FOLFIRI群で全生存期間の有意な延長が認められた(ハザード比[95.34%信頼区間]=0.817[0.713-0.937]、p値=0.0032、層別ログランク検定)。
注)国内第II相臨床試験及び海外第III相臨床試験におけるFOLFIRIの投与方法
イリノテカン塩酸塩水和物を180mg/m2、フルオロウラシルを400mg/m2(ボーラス投与)、2400mg/m2(46時間持続静脈内投与)及びレボホリナートカルシウム200mg/m2又はホリナートカルシウム400mg/m2を2週間間隔で投与した。
なお、イリノテカン塩酸塩水和物の結腸・直腸癌(手術不能又は再発)における国内承認用法・用量は以下のとおり。
B法:イリノテカン塩酸塩水和物として、通常、成人に1日1回、150mg/m2を2週間間隔で2~3回点滴静注し、少なくとも3週間休薬する。これを1クールとして、投与を繰り返す。なお、年齢、症状により適宜増減する。
薬効薬理
1. 薬理作用7)
ヒト結腸・直腸癌由来HT-29、COLO 205及びHCT 116細胞株を皮下移植したマウスにおいて、アフリベルセプト ベータは腫瘍増殖抑制作用を示した。
2. 作用機序7)
アフリベルセプト ベータは、ヒト血管内皮増殖因子受容体(VEGFR)1の第2免疫グロブリン(Ig)様C2ドメイン及びヒトVEGFR2の第3Ig様C2ドメインを、ヒトIgG1のFcドメインに融合した組換えタンパク質であり、血管内皮増殖因子(VEGF)-A、VEGF-B及びVEGFファミリーに属する胎盤増殖因子(PlGF)とVEGFRとの結合を阻害することにより、腫瘍における血管新生を阻害し、腫瘍増殖抑制作用を示すと考えられる。
有効成分に関する理化学的知見
一般名
アフリベルセプト ベータ(遺伝子組換え)
Aflibercept Beta(Genetical Recombination)
本 質
アフリベルセプト ベータは、遺伝子組換え融合糖タンパク質であり、1~104番目はヒト血管内皮増殖因子受容体(VEGFR)1の第2免疫グロブリン(Ig)様C2ドメイン、105~205番目はヒトVEGFR2の第3Ig様C2ドメイン、また206~432番目はヒトIgG1のFcドメインからなる。アフリベルセプト ベータは、チャイニーズハムスター卵巣細胞により産生される。アフリベルセプト ベータは、432個のアミノ酸残基からなるサブユニット2個から構成される糖タンパク質(分子量:約115,000)である。
承認条件
医薬品リスク管理計画を策定の上、適切に実施すること。
包装
ザルトラップ点滴静注100mg:4mL×1バイアル
ザルトラップ点滴静注200mg:8mL×1バイアル
主要文献及び文献請求先
主要文献
1)
社内資料:ウサギ胚・胎児発生に関する試験[ZAL-01]
2)
社内資料:サル反復投与毒性試験[ZAL-02]
3)
Yoshino, T., et al.:Invest New Drugs, 31(4),910,2013[ZAL0001]
4)
社内資料:母集団薬物動態解析(外国人データ)[ZAL-03]
5)
社内資料:国内第II相臨床試験[ZAL-04]
6)
Van, Cutsem, E., et al.:J. Clin. Oncol., 30(28),3499,2012[ZAL0002]
7)
社内資料:非臨床薬効薬理試験[ZAL-05]
文献請求先
主要文献に記載の社内資料につきましても下記にご請求ください。
サノフィ株式会社 コールセンター くすり相談室
〒163-1488 東京都新宿区西新宿三丁目20番2号
電話番号
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