困難、口腔咽頭痛、鼻出血
筋骨格 (1~5%未満) 筋痙縮
筋骨格 (1%未満) 筋肉痛、筋骨格硬直、背部痛、関節痛、四肢痛、筋骨格痛
筋骨格 (頻度不明) ミオパチー
内分泌 (頻度不明) 甲状腺機能亢進症
代謝 (1~5%未満) 食欲不振
代謝 (1%未満) 低カリウム血症、ALP増加、高血糖、LDH増加、低カルシウム血症、アミラーゼ増加、脱水、体重減少、低ナトリウム血症、体重増加、低アルブミン血症、高カリウム血症、低蛋白血症
代謝 (頻度不明) 低リン酸血症、痛風、高クロール血症、低尿酸血症
血液 (1%未満) 好酸球増加症、フィブリンDダイマー増加、白血球数増加、播種性血管内凝固
血液 (頻度不明) 好塩基球増加
精神・神経系 (1~5%未満) 味覚異常、不眠症、浮動性めまい
精神・神経系 (1%未満) 傾眠、振戦、譫妄、頭痛、うつ病、不安、気分動揺
精神・神経系 (頻度不明) 錯乱状態、易刺激性
皮膚 (5%以上) 発疹
皮膚 (1~5%未満) そう痒症
皮膚 (1%未満) 蕁麻疹、紅斑、脱毛症、湿疹、皮膚乾燥
眼 (1%未満) 霧視、白内障
その他 (5%以上) 腫瘍フレア注2)、倦怠感
その他 (1~5%未満) 発熱、CRP増加、浮腫
その他 (1%未満) 末梢性浮腫、疲労、胸痛、無力症、骨痛
その他 (頻度不明) クッシング症候群、多汗、頚部痛、挫傷、転倒
注1)第6回安全性定期報告時の国内特定使用成績調査(全例調査)結果に基づき発現頻度を記載した。なお、本調査で認められなかった副作用については頻度不明とした。
注2)再発又は再燃の成人T細胞白血病リンパ腫患者を対象とした国内第II相試験結果に基づく発現頻度であり、当該試験での発現頻度は11.5%であった。
高齢者への投与
一般に高齢者では生理機能が低下しているので、患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。[「慎重投与」の項参照]
妊婦、産婦、授乳婦等への投与
1. 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には投与しないこと。[カニクイザルでの生殖発生毒性試験では、妊娠中にレナリドミドを投与された母動物の胎児に奇形が認められた。レナリドミドはヒトで催奇形性を有する可能性がある。]
2. 授乳中の婦人には投与しないことが望ましいが、やむを得ず投与する場合には授乳を中止させること。[安全性が確立していない。]
小児等への投与
小児等に対する安全性は確立していない(使用経験がない)。
過量投与
外国において、本剤を1日225mg服用した症例で汎血球減少症や肺塞栓症等が発現したという報告がある。過量投与したときは、観察を十分に行い、異常が認められた場合には適切な処置を行うこと。
適用上の注意
調剤時
調剤時には脱カプセルをしないこと。
薬剤交付時
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。[PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔を起こして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている。]
**服用時
カプセルを噛み砕いたり、開けたりせずに服用するように患者を指導すること。
その他の注意
未治療の多発性骨髄腫患者を対象とした3つの海外臨床試験2)において、本剤投与群で対照群と比較して悪性腫瘍の発現割合が高く、本剤投与群で、急性骨髄性白血病、骨髄異形成症候群、B細胞性悪性腫瘍及び固形癌等の悪性腫瘍が発現した。
また、再発又は難治性の多発性骨髄腫患者を対象とした2つの海外臨床試験2)において、本剤投与群で対照群と比較して悪性腫瘍の発現割合が高く、本剤投与群で、基底細胞癌、有棘細胞癌及び固形癌等の悪性腫瘍が発現した。
薬物動態
1.吸収・血漿中濃度
(1)血漿中濃度の推移3)
<健康成人:単回投与> 健康成人(日本人、n=7)に本剤3用量(5mg、10mg、20mg)を単回経口投与した時、血漿中未変化体濃度は投与約0.5~1時間後に最高値に達し、消失半減期(t1/2)は約2~3時間であった。(表1参照)
<多発性骨髄腫患者:単回投与及び反復投与> 再発又は難治性の日本人多発性骨髄腫患者に本剤10mg(n=3)、25mg(n=6)を単回投与及び反復投与した時、血漿中未変化体濃度は投与約0.5~1時間後に最高値に達し、消失半減期(t1/2)は約2~3時間であった。また、反復投与による蓄積性は認められなかった。(表2参照)
<骨髄異形成症候群患者:単回投与及び反復投与> 5番染色体長腕部q31q33欠失を有し低リスク又は中間-1リスクの骨髄異形成症候群による貧血症状を伴う日本人骨髄異形成症候群患者に本剤10mgを単回投与(n=6)及び反復投与(n=5)した時、血漿中未変化体濃度は投与2.5時間及び2.9時間後にそれぞれ最高値に達し、消失半減期(t1/2)はそれぞれ3.3時間及び3.7時間であった。また、反復投与による蓄積性は認められなかった。(表3参照)
**<成人T細胞白血病リンパ腫患者:単回投与及び反復投与> 再発又は再燃の日本人の成人T細胞白血病リンパ腫患者に本剤25mgを単回投与した時、血漿中未変化体濃度は投与約1時間後に最高値に達し、消失半減期(t1/2)は約3.5時間であった。また、反復投与による蓄積性は認められなかった。(表4参照)
(2)食事による影響4) 健康成人(n=17)に本剤25mgを高脂肪・高カロリー食の食後に投与した時のAUC、Cmaxは空腹時に投与した時と比べてそれぞれ約20%、約50%低下し、tmaxは約1.6時間延長した(外国人の成績)。
2.分布
(1) 血漿蛋白結合率 レナリドミドの平均血漿蛋白結合率は約30%であった(外国人の成績)。
(2)精液移行5) 健康成人(n=24)に本剤25mgを反復経口投与した時、精液中にレナリドミドは、最終投与から24時間後に検出されたが、最終投与から72時間後には精液中にレナリドミドは検出されなかった(外国人の成績)。
3.代謝、排泄6) In vitro試験ではレナリドミドはヒト肝ミクロソーム及び肝細胞のいずれでも酸化や抱合等の代謝は受けなかった。レナリドミドの代謝は未変化体での排泄がほとんどである。健康成人に[14C]レナリドミドを単回投与した時、投与量のおよそ82%の放射能が未変化体として尿中に排泄された(外国人の成績)。
4.腎機能障害患者での薬物動態7) 腎機能障害患者(外国人)に本剤25mgを単回経口投与した時、AUCは増加した〔中等症~重症(透析必要)腎障害で約3~5倍〕。また、腎機能の低下に伴いレナリドミドの経口クリアランス(CL/F)、腎クリアランス(CLR)は減少した。(表5参照)
腎機能に障害のある患者に本剤を投与する場合は、下表に示すクレアチニンクリアランス値を参考値として本剤投与量及び投与間隔の調節を考慮すること。(表6