時にはほとんど体温に影響を及ぼさず,発熱時には投与3時間後あたりで,最大効果を発現する。その鎮痛作用はアスピリンと同じく緩和な痛みにかぎられている。抗炎症作用はほとんどない10)。
有効成分に関する理化学的知見
一般名:アセトアミノフェン (Acetaminophen)
化学名:N -(4-Hydroxyphenyl) acetamide
分子式:C8H9NO2
分子量:151.16
構造式:
融 点:169~172℃
性 状:白色の結晶又は結晶性の粉末である。メタノール又はエタノール(95)に溶けやすく,水にやや溶けにくく,ジエチルエーテルに極めて溶けにくい。水酸化ナトリウム試液に溶ける。
取扱い上の注意
〈安定性試験〉11)
**カロナール細粒20%の最終包装製品を用いた長期保存試験(室温,バラ品・3年,分包品・5年)の結果,カロナール細粒20%は室温保存においてバラ品・3年間,分包品・5年間安定であることが確認された。また、カロナール細粒50%の最終包装製品を用いた長期保存試験(室温,3年)の結果,カロナール細粒50%は室温保存において3年間安定であることが確認された。
包装
細粒20%: 100g,500g 0.5g×1,200包 1.0g×360包,1,200包
**細粒50%: 100g,500g 0.6g×1,200包 1.0g×360包,1,200包
主要文献及び文献請求先
主要文献
1) 門間和夫ほか:小児科の進歩(診断と治療社) 2, 95~101(1983)
2) 昭和薬品化工(株)社内資料 生物学的同等性試験
3) 松田博雄ほか: 基礎と臨床 18 (1), 233~236 (1984)
4) 塙 賢二: 基礎と臨床 18 (2), 675~681 (1984)
5) 木村昭彦ほか: 小児科 27 (2), 241~245 (1986)
6) 黒須義宇ほか: 基礎と臨床 18 (7), 3157~3163 (1984)
7) 亀山 勉ほか: 栗山欣弥,北川晴雄編「生化学的視点からみた薬理学」(理工学社) 403 (1981)
8) Australian National Drug lnformation Service: Aust. J. Pharm. 776, 857 (1984)
9) Jackson, C. H. et al.:Can. Med. Assoc. J. 131, 25(1984)
10) 第十五改正日本薬局方解説書(廣川書店): C-130~135(2006)
11) 昭和薬品化工(株)社内資料 安定性試験
文献請求先・製品情報お問い合わせ先
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昭和薬品化工株式会社
〒104-0031 東京都中央区京橋二丁目17番11号
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製造販売元 昭和薬品化工株式会社
東京都中央区京橋二丁目17番11号