ェノン
キニジン 等
抗てんかん薬
フェニトイン
カルバマゼピン
鎮痛薬
フェンタニル
エチルモルヒネ 等
鎮咳薬
セラトロダスト
デキストロメトルファン
臨床症状・措置方法
本剤の投与により併用薬剤の代謝が亢進し、血中濃度が低下する可能性がある。
機序・危険因子
本剤の投与によりチトクロームP450(CYP3A4)の活性が上昇する。
副作用
副作用等発現状況の概要
承認時までの国内での臨床試験において、7例中6例(85.7%)に臨床検査値異常を含む副作用が23件認められた。主な副作用として、ほてり、血管障害、低ナトリウム血症が各2例(28.6%)に認められた。
承認時までの海外での臨床試験において、16例中7例(43.8%)に副作用が認められた。主な副作用として、注射部位反応が3例(18.8%)、注射部位疼痛及び悪心が各2例(12.5%)に認められた。
重大な副作用
アナフィラキシー
頻度不明
アナフィラキシーがあらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
その他の副作用
1. 血管系
10%以上注1)
注射部位反応
2. 血管系
1~10%未満注1)
血管障害、ほてり、静脈炎、注射部位疼痛、血管炎
3. *血管系
頻度不明注2)
注射部位血栓、静脈血栓症
4. 皮膚および皮下組織
1~10%未満注1)
蕁麻疹、皮膚変色
5. 傷害
1~10%未満注1)
挫傷
6. 消化器
1~10%未満注1)
悪心
7. 腎および尿路
1~10%未満注1)
尿中血陽性
8. 神経系
1~10%未満注1)
傾眠、頭痛
9. 臨床検査
1~10%未満注1)
低ナトリウム血症、血中ブドウ糖減少、血中尿酸増加、低アルブミン血症、血中鉄減少、血中クレアチニン増加、単球数増加、好中球数減少、血小板数減少、総蛋白減少
10. 全身
1~10%未満注1)
異常感、倦怠感、発熱
11. 筋骨格系
1~10%未満注1)
横紋筋融解症注3)
その他の副作用の注意
以上のような副作用が認められた場合には、必要に応じ減量や投与中止などの処置をとること。
注1):国内外の臨床試験(CM01-001、CM01-002、CM01-003、AZ66及びAZ67試験)23例での発現頻度に基づく。
*注2):外国の市販後データに基づく。
注3):本剤投与前から存在したが因果関係が否定されなかった。
高齢者への投与
一般に高齢者では生理機能が低下していることが多いので、患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。
妊婦、産婦、授乳婦等への投与
1.
妊婦又は妊娠している可能性のある患者には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。(妊娠中の投与に関する安全性は確立していない)
2.
授乳中の患者には投与しないことが望ましいが、やむを得ず投与する場合は授乳を中止させること。(授乳中の投与に関する安全性は確立していない)
小児等への投与
小児等への投与経験は限られている。(国内における使用経験がない)
過量投与
<徴候・症状>
本剤の過量投与により、劇症肝炎、腎障害、高ビリルビン血症、貧血、出血性素因などが報告されている。また、添加物として含まれるプロピレングリコールによる中枢神経系の副作用などが発現する可能性がある。
<処置>
患者の状態を注意深く観察し、異常が認められた場合には適切な処置を行うこと。プロピレングリコールの除去には血液透析が望ましい。
適用上の注意
調製時
(1)
ポリ塩化ビニル(PVC)容器中ではガラス瓶や他のプラスチック容器中よりも早くヘミンが分解するので、希釈にはPVC容器を用いないことが望ましい。
(2)
希釈後放置することで分解する可能性があるため、速やかに投与を開始し、希釈後1時間以内に投与を完了すること。
(3)
アンプルのカット部分をエタノール綿等で清拭してからカットすることが望ましい。
(4)
開封後の残液は使用しないこと。
投与時
(5)
本剤は粘度が高く、細い注射針を使用すると投与時間が延長する可能性があるため、21ゲージ又はこれよりも太い注射用針を使用すること。
(6)
本剤の黒色の色調により、目視による異物混入の確認が困難であることから、本剤投与時にはインラインフィルターを通して投与すること。なお、本剤の黒色の色調により、血漿の変色を認める場合がある。
投与後
(7)
本剤投与後に日局生理食塩液を静脈内投与する場合は、例えば、100mLを用い、最初に10mLを3、4回急速注入した後、残りを10~15分かけて点滴静注する。(<用法・用量に関連する使用上の注意>の項参照)
薬物動態
国内臨床試験(CM01-001試験)1)で急性ポルフィリン症患者5名に本剤をヘミンとして3mg/kg、4日間反復投与(点滴静注)したときの薬物動態パラメータは下記の通りであった。
*第1日目投与前濃度で補正
血中ヘミン濃度*の推移(平均値±標準偏差)(CM01-001試験)
薬物動態の表
最高血中薬物濃度(μg/mL)
(初回投与時) 56.5±14.7
消失半減期(時間)
(4日目) 17.1±4.8
分布容積(L) 13.9±20.1
(平均値±標準偏差)
臨床成績
急性発作症状を認める急性ポルフィリン症患者を対象に、本剤をヘミンとして3mg/kg、4日間反復投与(点滴静注)した国内臨床試験(CM01-002試験2)及びCM01-003試験3))では、本剤が投与された1例2クールにおいて疼痛、消化器症状、深部腱反射、血圧上昇、体温上昇等の急性発作症状に改善が認められた。
薬効薬理
1. 作用機序4)、5)、6)、7)
本剤はヘム合成経路の律速酵素であるδ-アミノレブリン酸合成酵素活性を低下させ、急性ポルフィリン症患者におけるポルフィリン前駆体の蓄積を低減する。
2. ポルフィリン体もしくはその前駆体に対する作用1)、2)、3)、6)、7)
2-アリル-2-イソプロ