する場合には、用量を調節する必要はない。
なお、本剤/リトナビル1日1回投与におけるネビラピンとの併用試験は実施されていない。
機序・危険因子
これら薬剤はCYP3A4を誘導するため、本剤の代謝が促進される。
3. 薬剤名等
インジナビル
臨床症状・措置方法
アンプレナビルのCmax、AUC、Cminはそれぞれ18%、33%、25%上昇し、インジナビルのCmax、AUC、Cminはそれぞれ22%、38%、27%低下した。
なお、本剤及びリトナビルとインジナビルとの併用における推奨用量は確立していない。
機序・危険因子
アンプレナビルとこれら薬剤はCYP3A4で代謝されるため、併用により代謝が競合的に阻害される。
4. 薬剤名等
サキナビル
臨床症状・措置方法
アンプレナビルのCmax、AUC、Cminはそれぞれ37%、32%、14%低下し、サキナビルのCmaxは21%上昇し、AUC及びCminはそれぞれ19%、48%低下した。
本剤及びリトナビルとサキナビルとの併用における推奨用量は確立していない。
機序・危険因子
アンプレナビルとこれら薬剤はCYP3A4で代謝されるため、併用により代謝が競合的に阻害される。
5. 薬剤名等
ネルフィナビル
臨床症状・措置方法
アンプレナビルのCmaxは14%低下し、Cminは189%上昇し、ネルフィナビルのCmax、AUC、Cminはそれぞれ12%、15%、14%上昇した。
本剤及びリトナビルとネルフィナビルとの併用における推奨用量は確立していない。
機序・危険因子
アンプレナビルとこれら薬剤はCYP3A4で代謝されるため、併用により代謝が競合的に阻害される。
6. 薬剤名等
アタザナビル
臨床症状・措置方法
本剤700mg/リトナビル100mg1日2回とアタザナビル300mg1日1回を併用した場合、アタザナビルのCmax、AUCはそれぞれ24%、22%低下した。
なお、本剤及びリトナビルとアタザナビルとの併用における推奨用量は確立していない。
機序・危険因子
アンプレナビルとこれら薬剤はCYP3A4で代謝されるため、併用により代謝が競合的に阻害される。
7. 薬剤名等
ロピナビル・リトナビル配合剤
臨床症状・措置方法
本剤700mg/リトナビル100mg1日2回とロピナビル・リトナビル(400mg・100mg)1日2回を併用した場合、アンプレナビルのCmax、AUC、Cminはそれぞれ58%、63%、65%低下し、ロピナビルのCmax、AUC、Cminはそれぞれ30%、37%、52%上昇した。
また、本剤1400mg1日2回とロピナビル・リトナビル(533mg・133mg)1日2回を併用した場合、アンプレナビルのCmax、AUC、Cminはそれぞれ13%、26%、42%低下した。
なお、本剤及びリトナビルとロピナビル・リトナビルとの併用における推奨用量は確立していない。
機序・危険因子
アンプレナビルとこれら薬剤はCYP3A4で代謝されるため、併用により代謝が競合的に阻害される。
8. 薬剤名等
リファブチン
臨床症状・措置方法
アンプレナビルは、リファブチンのAUCを193%上昇させるため、本剤とリファブチンを併用する場合には、リファブチンの投与量を少なくとも半量に減量し、また、本剤/リトナビルとリファブチンを併用する場合には、リファブチンの投与量を少なくとも1/4に減量し、患者の臨床症状等を十分に観察すること。
機序・危険因子
アンプレナビルとこれら薬剤はCYP3A4で代謝されるため、併用により代謝が競合的に阻害される。
9. 薬剤名等
リドカイン(全身投与)
アミオダロン塩酸塩
キニジン硫酸塩水和物
三環系抗うつ剤
シクロスポリン
タクロリムス
シロリムス
臨床症状・措置方法
これら薬剤の血中濃度が上昇する可能性があるので、血中濃度のモニタリングを行うことが望ましい。
機序・危険因子
アンプレナビルとこれら薬剤はCYP3A4で代謝されるため、併用により代謝が競合的に阻害される。
10. 薬剤名等
ワルファリン
臨床症状・措置方法
ワルファリンの血中濃度が上昇する可能性があるので、血液凝固能検査のモニタリングを行うことが望ましい。
機序・危険因子
アンプレナビルとこれら薬剤はCYP3A4で代謝されるため、併用により代謝が競合的に阻害される。
11. 薬剤名等
カルシウム拮抗剤(アムロジピン、ジルチアゼム、フェロジピン、ニカルジピン、ニフェジピン、ニソルジピン、ベラパミル等)
臨床症状・措置方法
これら薬剤の血中濃度が上昇し、作用が増強する可能性がある。
機序・危険因子
アンプレナビルとこれら薬剤はCYP3A4で代謝されるため、併用により代謝が競合的に阻害される。
12. 薬剤名等
ジアゼパム
フルラゼパム
アルプラゾラム
クロラゼプ酸二カリウム
臨床症状・措置方法
これら薬剤の血中濃度が上昇し、作用が増強する可能性がある。
機序・危険因子
アンプレナビルとこれら薬剤はCYP3A4で代謝されるため、併用により代謝が競合的に阻害される。
13. 薬剤名等
シンバスタチン
アトルバスタチン
lovastatin(国内未発売)
臨床症状・措置方法
これら薬剤の血中濃度が上昇し、ミオパシー及び横紋筋融解症を起こす可能性がある。本剤700mg/リトナビル100mg1日2回とアトルバスタチン10mg1日1回を併用した場合、アトルバスタチンのCmax、AUC、Cminはそれぞれ184%、153%、73%上昇した。本剤1400mg1日2回とアトルバスタチン10mg1日1回を併用した場合、アンプレナビルのCmax、AUC、Cminはそれぞれ18%、27%、12%低下した。一方、アトルバスタチンのCmax、AUCはそれぞれ304%、130%上昇し、Cminは10%低下した。
本剤と20mg/日以上のアトルバスタチンを併用する場合は、アトルバスタチンの副作用の発現に注意すること。なお、プラバスタチンやフルバスタチンの代謝にはCYP3A4は関与していないため、HMG-CoA還元酵素阻害剤を併用する場合にはプラバスタチンやフルバスタチンが推奨される