として、1回200mgを3週間間隔で30分間かけて点滴静注する。
用法及び用量に関連する使用上の注意
1.
他の抗悪性腫瘍剤との併用について、有効性及び安全性は確立していない。
2.
*本剤投与により副作用が発現した場合には、下表を参考に、本剤を休薬又は中止すること。〔「警告」「慎重投与」「重要な基本的注意」及び「副作用」の項参照〕
副作用
間質性肺疾患
程度
Grade 2の場合
処置
Grade 1以下に回復するまで、本剤を休薬する。なお、4週間を超えてGrade 1以下に回復した場合には、本剤の投与間隔を3週間として再開する。
12週間を超える休薬後もGrade 1以下まで回復しない場合には、本剤を中止する。
副作用
間質性肺疾患
程度
Grade 3以上又は再発性のGrade 2の場合
処置
本剤を中止する。
副作用
大腸炎/下痢
程度
Grade 2又は3の場合
処置
Grade 1以下に回復するまで、本剤を休薬する。
12週間を超える休薬後もGrade 1以下まで回復しない場合には、本剤を中止する。
副作用
大腸炎/下痢
程度
Grade 4の場合
処置
本剤を中止する。
副作用
肝機能障害
程度
AST(GOT)若しくはALT(GPT)が基準値上限の3~5倍又は総ビリルビンが基準値上限の1.5~3倍に増加した場合
処置
上記の基準以下に回復するまで、本剤を休薬する。
12週間を超える休薬後も上記の基準まで回復しない場合には、本剤を中止する。
副作用
肝機能障害
程度
・AST(GOT)若しくはALT(GPT)が基準値上限の5倍超又は総ビリルビンが基準値上限の3倍超に増加した場合
・肝転移がある患者では、AST(GOT)又はALT(GPT)が治療開始時にGrade 2で、かつベースラインから50%以上の増加が1週間以上持続する場合
処置
本剤を中止する。
副作用
腎機能障害
程度
Grade 2の場合
処置
Grade 1以下に回復するまで、本剤を休薬する。
12週間を超える休薬後もGrade 1以下まで回復しない場合には、本剤を中止する。
副作用
腎機能障害
程度
Grade 3以上の場合
処置
本剤を中止する。
副作用
内分泌障害
程度
・Grade 2以上の下垂体炎
・症候性の内分泌障害(甲状腺機能低下症を除く)
・Grade 3以上の甲状腺機能障害
・Grade 3以上の高血糖
・1型糖尿病
処置
Grade 1以下に回復するまで、本剤を休薬する。
12週間を超える休薬後もGrade 1以下まで回復しない場合には、本剤の中止を検討する。
副作用
Infusion reaction
程度
Grade 2の場合
処置
本剤の投与を直ちに中止する。1時間以内に回復する場合には、投与速度を50%減速して再開する。
副作用
Infusion reaction
程度
Grade 3以上の場合又は再発性のGrade 2の場合
処置
本剤を直ちに中止し、再投与しない。
副作用
上記以外の副作用
程度
・Grade 4の副作用
・副作用の処置としての副腎皮質ホルモン剤をプレドニゾロン換算で10mg/日相当量以下まで12週間以内に減量できない場合
・12週間を超える休薬後もGrade 1以下まで回復しない場合
処置
本剤を中止する。
GradeはNCI-CTCAE(Common Terminology Criteria for Adverse Events)v4.0に準じる。
使用上の注意
慎重投与
(次の患者には慎重に投与すること)
1.
自己免疫疾患の合併又は慢性的若しくは再発性の自己免疫疾患の既往歴のある患者〔免疫関連の副作用が発現又は増悪するおそれがある。〕
2.
間質性肺疾患のある患者又はその既往歴のある患者〔間質性肺疾患が発現又は増悪するおそれがある。(「警告」「用法・用量に関連する使用上の注意」「重要な基本的注意」及び「副作用」の項参照)〕
重要な基本的注意
1.
本剤のT細胞活性化作用により、過度の免疫反応に起因すると考えられる様々な疾患や病態があらわれることがある。観察を十分に行い、異常が認められた場合には、過度の免疫反応による副作用の発現を考慮し、適切な鑑別診断を行うこと。過度の免疫反応による副作用が疑われる場合には、副腎皮質ホルモン剤の投与等を考慮すること。また、本剤投与終了後に重篤な副作用があらわれることがあるので、本剤投与終了後も観察を十分に行うこと。〔「警告」「用法・用量に関連する使用上の注意」「慎重投与」及び「副作用」の項参照〕
2.
間質性肺疾患があらわれることがあるので、初期症状(息切れ、呼吸困難、咳嗽等)の確認及び胸部X線検査の実施等、観察を十分に行うこと。また、必要に応じて胸部CT、血清マーカー等の検査を実施すること。〔「警告」「用法・用量に関連する使用上の注意」「慎重投与」及び「副作用」の項参照〕
3.
甲状腺機能障害、下垂体機能障害及び副腎機能障害があらわれることがあるので、定期的に甲状腺機能検査(TSH、遊離T3、遊離T4等の測定)を行い、患者の状態を十分に観察すること。また、必要に応じて血中コルチゾール、ACTH等の臨床検査、画像検査等の実施も考慮すること。〔「用法・用量に関連する使用上の注意」及び「副作用」の項参照〕
4.
AST(GOT)、ALT(GPT)、γ-GTP、Al-P、ビリルビン等の上昇を伴う肝機能障害があらわれることがあるので、定期的に肝機能検査を行い、患者の状態を十分に観察すること。〔「用法・用量に関連する使用上の注意」及び「副作用」の項参照〕
5.
ぶどう膜炎(虹彩炎及び虹彩毛様体炎を含む)等の重篤な眼障害があらわれることがあるので、定期的に眼の異常の有無を確認すること。また、眼の異常が認められた場合には、速やかに医療機関を受診するよう患者を指導すること。〔「副作用」の項参照〕
6.
Infusion reactionがあらわれることがある。Infusion reactionが認められた場合には、適切な処置を行うとともに、症状が回復するまで患者の状態を十分に観察すること。〔「用法・用量に関連する使用上の注意」及び「副作用