m2 (1、3、5日) 16歳以上注)
1500mg/m2 (1、3、5日) 21歳以下注)
650mg/m2 (1~5日) 21歳以下注)
650mg/m2 (1~5日)
寛解導入回数
(患者数) 1回
(11例) 2回以上
(28例) 1回
(31例) 2回以上
(39例)
完全寛解(例数及びその持続期間)
例数(%)
[95%信頼区間] 2(18%)
[2~52] 5(18%)
[6~37] 13(42%)
[25~61] 5 (13%)
[4~27]
持続期間(週) 51.0及び212.0 15.1~195.4以上 0.9~260.0以上 4.7~36.4
注)本剤の通常用量は、成人では「ネララビンとして1500mg/m2(体表面積)を1日1回2時間以上かけて点滴静注する。これを1、3、5日目に投与し、その後16日間休薬する。21日間を1クールとして、繰り返す。」、小児では「ネララビンとして650mg/m2(体表面積)を1日1回1時間以上かけて点滴静注する。これを5日間連日投与し、その後16日間休薬する。21日間を1クールとして、繰り返す。」である。通常、15歳未満の患者には、小児に対する用法・用量にて投与すること。(「用法・用量」の項参照)
薬効薬理
1. *作用機序
ネララビンはアデノシンデアミナーゼによって速やかにara-Gに脱メチル化された後、デオキシグアノシンキナーゼ及びデオキシシチジンキナーゼによって細胞内で5 ’-一リン酸化体にリン酸化される。5 ’-一リン酸化体はさらに細胞内で活性5 ’-三リン酸化体のara-GTPにリン酸化される3)。白血病芽球内にara-GTPが蓄積すると、デオキシリボ核酸(DNA)にara-GTPが優先的に取り込まれ、そのためにDNA合成が阻害されて、最終的に細胞死が誘導される4)。
2. 抗腫瘍効果
ネララビンはin vitroの培養系において、ヒトT細胞性白血病細胞株に対して強い細胞障害活性を示した。一方、ヒトB細胞株に対する細胞障害活性は弱かった。ヒトT細胞性白血病細胞株を用いたマウス皮下異種移植モデルにおいて、ネララビンは反復投与により用量依存的な抗腫瘍活性を示した。
有効成分に関する理化学的知見
一般名
ネララビン(Nelarabine)
化学名
2-Amino-9-β-D-arabinofuranosyl-6-methoxy-9H-purine
分子式
C11H15N5O5
分子量
297.27
構造式
性状
白色の結晶性の粉末である。
承認条件
国内での治験症例が極めて限られていることから、製造販売後、一定数の症例に係るデータが集積されるまでの間は、全症例を対象に使用成績調査を実施することにより、本剤使用患者の背景情報を把握するとともに、本剤の安全性及び有効性に関するデータを早期に収集し、本剤の適正使用に必要な措置を講じること。
包装
アラノンジー静注用250mg(50mL):1バイアル
主要文献及び文献請求先
主要文献
1)
Common Terminology Criteria for Adverse Events
(National Cancer Institute,http://ctep.cancer.gov)
2)
*堀部敬三ほか:臨床血液,52,406-415(2011)
3)
Lambe,C.U.,et al.:Cancer Res.,55,3352-3356(1995)
4)
Rodriguez,C.O.Jr.,et al.:Cancer Res.,59,4937-4943(1999)
文献請求先
グラクソ・スミスクライン株式会社
〒151-8566 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-6-15
カスタマー・ケア・センター
TEL:0120-561-007(9:00~18:00/土日祝日及び当社休業日を除く)
FAX:0120-561-047(24時間受付)
製造販売業者等の氏名又は名称及び住所
グラクソ・スミスクライン株式会社