因子
相互に中枢神経抑制作用を増強することが考えられている。
2. 薬剤名等
アルコール(飲酒)
臨床症状・措置方法
眠気、注意力・集中力・反射運動能力等の低下が増強することがある。
機序・危険因子
相互に中枢神経抑制作用を増強することが考えられている。
3. 薬剤名等
シメチジン、オメプラゾール
臨床症状・措置方法
眠気、注意力・集中力・反射運動能力等の低下が増強することがある。
機序・危険因子
本剤のクリアランスがシメチジンとの併用により27~51%、オメプラゾールとの併用により27~55%減少することが報告されている。
4. 薬剤名等
シプロフロキサシン
臨床症状・措置方法
眠気、注意力・集中力・反射運動能力等の低下が増強することがある。
機序・危険因子
本剤のクリアランスが37%減少することが報告されている。
5. 薬剤名等
フルボキサミンマレイン酸塩
臨床症状・措置方法
眠気、注意力・集中力・反射運動能力等の低下が増強することがある。
機序・危険因子
本剤のクリアランスが65%減少することが報告されている。
6. 薬剤名等
マプロチリン塩酸塩
臨床症状・措置方法
1)眠気、注意力・集中力・反射運動能力等の低下が増強することがある。
2)併用中の本剤を急速に減量又は中止すると痙攣発作がおこる可能性がある。
機序・危険因子
1)相互に中枢神経抑制作用を増強することが考えられている。
2)本剤の抗痙攣作用により抑制されていたマプロチリン塩酸塩の痙攣誘発作用が本剤の減量・中止によりあらわれることが考えられている。
7. 薬剤名等
ダントロレンナトリウム水和物
臨床症状・措置方法
筋弛緩作用が増強する可能性がある。
機序・危険因子
相互に筋弛緩作用を増強することが考えられている。
副作用
副作用等発現状況の概要
承認時までの調査では1,221例中315例(25.8%)に、製造販売後の副作用の頻度調査(1973年9月時点)では1,091例中263例(24.1%)に臨床検査値の異常を含む副作用が認められている。
以下の副作用は上記の調査あるいは自発報告等で認められたものである。
重大な副作用
1.
大量連用により、薬物依存(頻度不明)を生じることがあるので、観察を十分に行い、用量を超えないよう慎重に投与すること。また、大量投与又は連用中における投与量の急激な減少ないし投与の中止により、痙攣発作、せん妄、振戦、不眠、不安、幻覚、妄想等の離脱症状(頻度不明)があらわれることがあるので、投与を中止する場合には徐々に減量するなど慎重に行うこと。
2.
舌根の沈下による上気道閉塞(0.1~5%未満)が、また、慢性気管支炎等の呼吸器疾患に用いた場合、呼吸抑制(頻度不明)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
3.
統合失調症等の精神障害者に投与すると逆に刺激興奮、錯乱(0.1~5%未満)等があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
4.
循環性ショック(頻度不明)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
その他の副作用
精神神経系
5%以上
眠気
精神神経系
0.1~5%未満
ふらつき、眩暈、頭痛、言語障害
精神神経系
0.1%未満
振戦、複視、霧視、眼振、失神、失禁、歩行失調、多幸症
肝臓注2)
0.1%未満
黄疸
血液注2)
0.1%未満
顆粒球減少、白血球減少
循環器
0.1~5%未満
血圧低下
循環器
0.1%未満
頻脈、徐脈
消化器
0.1~5%未満
悪心、嘔吐、便秘、口渇
消化器
0.1%未満
食欲不振
過敏症注3)
0.1%未満
発疹
その他
0.1~5%未満
倦怠感、脱力感
その他
0.1%未満
浮腫
その他の副作用の注意
注2)観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
注3)このような場合には投与を中止すること。
高齢者への投与
高齢者へ投与する場合には、少量から投与を開始するなど慎重に投与すること。[運動失調等の副作用が発現しやすい。]
妊婦、産婦、授乳婦等への投与
1.
妊婦(3ヵ月以内)又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上まわると判断される場合にのみ投与すること。[妊娠中に本剤の投与を受けた患者の中に奇形を有する児等の障害児を出産した例が対照群と比較して有意に多いとの疫学的調査報告がある。]
2.
妊娠後期の婦人には治療上の有益性が危険性を上まわると判断される場合にのみ投与すること。[ベンゾジアゼピン系化合物で新生児に哺乳困難、嘔吐、活動低下、筋緊張低下、過緊張、嗜眠、傾眠、呼吸抑制・無呼吸、チアノーゼ、易刺激性、神経過敏、振戦、低体温、頻脈等を起こすことが報告されている。なお、これらの症状は、離脱症状あるいは新生児仮死として報告される場合もある。また、ベンゾジアゼピン系化合物で新生児に黄疸の増強を起こすことが報告されている。また、分娩時に静脈内注射した例にSleeping babyが報告されている。]
3.
分娩前に連用した場合、出産後新生児に離脱症状があらわれることが、ベンゾジアゼピン系化合物で報告されている。
4.
授乳婦への投与は避けることが望ましいが、やむを得ず投与する場合は授乳を避けさせること。[ヒト母乳中へ移行し、新生児に嗜眠、体重減少等を起こすことがあり、また、黄疸を増強する可能性がある。]
小児等への投与
*低出生体重児、新生児に使用する場合には十分注意すること。[外国において、ベンジルアルコールの静脈内大量投与(99~234mg/kg)により、中毒症状(あえぎ呼吸、アシドーシス、痙攣等)が低出