l-P上昇
11. 泌尿器
0.1%未満
蛋白尿、頻尿
12. その他
0.1~5%未満
生理不順、倦怠感・脱力感
13. その他
0.1%未満
浮腫、耳鳴、眼瞼乾燥感、発熱、ほてり、鼻出血、味覚異常、口臭
14. その他
頻度不明
動悸、咳、胸部圧迫感
(発現頻度はドライシロップとカプセル剤の合計から算出。)
高齢者への投与
一般に高齢者では生理機能が低下しているので、低用量(例えば150mg/日)から投与を開始し、増量する場合は患者の副作用及び臨床症状を十分観察しながら行うこと。
妊婦、産婦、授乳婦等への投与
1.
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。[妊娠中の投与に関する安全性は確立していない。]
2.
授乳婦に投与する場合には授乳を中止させること。[動物実験(ラット)で乳汁中への移行が報告されている。4)]
小児等への投与
**低出生体重児又は新生児に対する安全性は確立していない。[低出生体重児、新生児は使用経験がない。]
臨床検査結果に及ぼす影響
本剤の投与はアレルゲン皮内反応を抑制し、アレルゲンの確認に支障をきたすので、アレルゲン皮内反応検査を実施する前は本剤を投与しないこと。
適用上の注意
1. 調製時
本剤は水道水に溶かして放置した場合、製剤が不安定になることから、患者が服用する際に溶解すること。
また、溶解後は速やかに服用すること。
2. 配合変化
他剤との配合により本剤の含量低下等の変化が起こることがあるので、他剤との配合には注意すること。
なお、現在までに次の薬剤との配合変化が確認されているため、配合しないこと。
(1) 混合により本剤の含量が低下するもの
クラリスドライシロップ小児用(クラリスロマイシン)、バナンドライシロップ(セフポドキシム プロキセチル)、アトックドライシロップ(ホルモテロールフマル酸塩水和物)、ネオフィリン末(アミノフィリン水和物)、エリスロシンドライシロップ(エリスロマイシンエチルコハク酸エステル)、ミオカマイシンドライシロップ(ミデカマイシン酢酸エステル)、ジスロマック細粒小児用(アジスロマイシン水和物)
(2) 混合により塊になるもの
ビソルボン細粒(ブロムヘキシン塩酸塩)、アスベリンドライシロップ(チペピジンヒベンズ酸塩)、フロモックス小児用細粒(セフカペン ピボキシル塩酸塩水和物)、セフスパン細粒(セフィキシム)、スピロペント顆粒(クレンブテロール塩酸塩)
(3) 混合により特異なにおいが発生するもの
オノンドライシロップ(プランルカスト水和物)、アレギサールドライシロップ(ペミロラストカリウム)、ベラチンドライシロップ(ツロブテロール塩酸塩)
その他の注意
スプラタストトシル酸塩からジメチルスルフィドが生じ、口臭が発現することがある。
薬物動態
1. 小児1)
小児気管支喘息患者にスプラタストトシル酸塩3mg/kg/回を食後に経口投与し、血漿中のスプラタスト(塩基)及びその代謝物を測定した。単回投与におけるスプラタスト(塩基)及びその脱ジメチルスルフィド体である4-(3-エトキシ-2-ヒドロキシプロポキシ)アクリルアニリド(以下M-1と略す。)の血漿中濃度は図のごとく推移した。(表1参照)
なお、1日目は1回、2日目以降は1日2回、計8日間の反復経口投与におけるスプラタスト(塩基)の血漿中濃度は2日目以降ほぼ定常状態に達した。また、M-1は4日目で既に定常状態に達していた。
2. 成人(参考)5)
健康成人男子にスプラタストトシル酸塩(カプセル剤)100mgを単回経口投与(食後30分)し、血漿中スプラタスト(塩基)及びその代謝物を測定した。(表2参照)
なお、1日3回(100mg/回)、7日間の反復経口投与におけるスプラタスト(塩基)及びM-1の血漿中濃度は2日目以降ほぼ定常状態を示した。
薬物動態の表
表1
Tmax
(hr) Cmax
(ng/mL) AUC(0-24hr)
(ng・hr/mL) T1/2
(hr)
スプラタスト
(塩基) 2.7±0.5 59.6±18.7 407.4±105.3 3.0±0.3
M-1 4.6±1.8 9.0±3.4 105.1±29.3 -
(mean±S.D.,n=10,-:算出不能)
表2
Tmax
(hr) Cmax
(ng/mL) AUC(0-24hr)
(ng・hr/mL) T1/2
(hr)
スプラタスト
(塩基) 3.4±0.5 39.6±4.4 257.0±53.1 2.8±0.8
M-1 5.6±0.9 5.1±2.1 55.4±32.2 -
(mean±S.D.,n=5,-:算出不能)
臨床成績
小児気管支喘息患者(3~15歳)を対象とした臨床試験を集計した結果、1日2回投与における有効率(中等度改善以上)は63.5%(188/296例)であった。1~3)
薬効薬理
1. 抗アレルギー作用
(1) 気道反応性亢進抑制作用6~9)
幼若及び成熟モルモットの抗原吸入曝露による気道反応性亢進を用量依存的に抑制した(1~300mg/kg/day[効力比※:1.7~50])。
(2) 実験的喘息抑制作用10,11)
受動感作モルモットにおける実験的喘息を抑制した(10~50mg/kg[効力比:8.3])。さらに、能動感作マウスにおけるアレルギー性気道収縮反応を抑制し(10~100mg/kg/day[効力比:1.7~17])、メタコリンによる気道過敏反応を抑制した(10~100mg/kg/day[効力比:1.7~17])。
(3) 好酸球浸潤抑制作用8,9,12~14)
幼若及び成熟モルモットの抗原吸入曝露による気道好酸球浸潤を用量依存的に抑制した(1~300mg/kg/day[効力比:0.2~50])。また、マウスヘルパーT細胞(D10G4.1)と