3. **麻痺性イレウス
頻度不明注)
腸管麻痺(食欲不振、悪心・嘔吐、著しい便秘、腹部の膨満あるいは弛緩及び腸内容物のうっ滞等の症状)を来し、麻痺性イレウスに移行することがあるので、腸管麻痺があらわれた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。なお、本剤は動物実験(イヌ)で制吐作用を有することから、悪心・嘔吐を不顕性化する可能性があるので注意すること。
4. **抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)
頻度不明注)
低ナトリウム血症、低浸透圧血症、尿中ナトリウム排泄量の増加、高張尿、痙攣、意識障害等を伴う抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)があらわれることがある。
5. **肝機能障害(1.8%)、黄疸(頻度不明)注)
AST(GOT)、ALT(GPT)、γ-GTPの上昇等を伴う肝機能障害、黄疸があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。
6. **横紋筋融解症
頻度不明注)
筋肉痛、脱力感、CK(CPK)上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇を特徴とする横紋筋融解症があらわれることがあるので、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。また、横紋筋融解症による急性腎不全の発症に注意すること。
7. 不整脈
不整脈(0.2%)、心房細動(0.2%)、心室性期外収縮(0.6%)等があらわれることがあるので、このような場合には投与を中止するなど、適切な処置を行うこと。
8. **脳血管障害
頻度不明注)
脳血管障害があらわれることがあるので、異常が認められた場合には投与を中止するなど、適切な処置を行うこと。
9. **高血糖(0.4%)、糖尿病性ケトアシドーシス、糖尿病性昏睡(頻度不明)注)
高血糖や糖尿病の悪化があらわれ、糖尿病性ケトアシドーシス、糖尿病性昏睡に至ることがあるので、本剤投与中は、口渇、多飲、多尿、頻尿等の症状の発現に注意するとともに、血糖値の測定を行うなど十分な観察を行い、異常が認められた場合には、投与を中止し、インスリン製剤の投与等の適切な処置を行うこと。[「慎重投与」、「重要な基本的注意」の項参照]
10. **低血糖
頻度不明注)
低血糖があらわれることがあるので、脱力感、倦怠感、冷汗、振戦、傾眠、意識障害等の低血糖症状が認められた場合には、投与を中止し適切な処置を行うこと。[「重要な基本的注意」の項参照]
11. **無顆粒球症、白血球減少
頻度不明注)
無顆粒球症、白血球減少があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
12. **肺塞栓症、深部静脈血栓症
頻度不明注)
抗精神病薬において、肺塞栓症、静脈血栓症等の血栓塞栓症が報告されているので、観察を十分に行い、息切れ、胸痛、四肢の疼痛、浮腫等が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。[「重要な基本的注意」の項参照]
13. **持続勃起症
頻度不明注)
α交感神経遮断作用に基づく持続勃起症があらわれることがあるので、このような場合には適切な処置を行うこと。
14. **アナフィラキシー
頻度不明注)
アナフィラキシーがあらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。なお、過去に経口パリペリドン又は経口リスペリドンで忍容性が確認されている場合でも、アナフィラキシーを起こした症例が報告されている。
その他の副作用
1. 感染症及び寄生虫症
1%未満
鼻咽頭炎
2. 感染症及び寄生虫症
頻度不明注)
気道感染、肺炎、咽頭炎、鼻炎、腟感染、皮膚真菌感染、白癬感染
3. 良性、悪性及び詳細不明の新生物
1%未満
脂肪腫
4. 血液及びリンパ系障害
1~5%未満
白血球数増加
5. 血液及びリンパ系障害
1%未満
好酸球数増加、ヘモグロビン減少
6. 血液及びリンパ系障害
頻度不明注)
貧血、ヘマトクリット減少、脾腫、血小板数増加、好塩基球数増加、血中鉄減少、好中球百分率増加、好酸球百分率増加、リンパ球数増加
7. 免疫系障害
1%未満
過敏症
8. **免疫系障害
頻度不明注)
季節性アレルギー
9. 内分泌障害
5%以上
高プロラクチン血症
10. 代謝及び栄養障害
1~5%未満
食欲減退、トリグリセリド増加
11. 代謝及び栄養障害
1%未満
多飲症、高脂血症、糖尿病、食欲亢進、血中ブドウ糖増加、血中コレステロール増加
12. 代謝及び栄養障害
頻度不明注)
低ナトリウム血症、食欲不振、過食、電解質失調、高コレステロール血症、低蛋白血症、総蛋白減少、血中電解質異常、血中インスリン増加、インスリンCペプチド増加
13. 精神障害
5%以上
不眠症、精神症状
14. 精神障害
1~5%未満
不安、統合失調症の悪化
15. 精神障害
1%未満
攻撃性、幻聴、妄想、自殺念慮、激越、自殺既遂、抑うつ気分、幻覚、初期不眠症、被害妄想、落ち着きのなさ、身体妄想
16. 精神障害
頻度不明注)
悪夢、睡眠障害、リビドー減退、セルフケア障害、自傷行動、自殺企図
17. 神経系障害
5%以上
アカシジア
18. 神経系障害
1~5%未満
錐体外路障害、振戦、頭痛、ジストニー
19. 神経系障害
1%未満
痙攣、パーキンソニズム、傾眠、浮動性めまい、体位性めまい、ジスキネジア、感覚鈍麻、鎮静、運動緩慢、構語障害、構音障害、頭部動揺
20. 神経系障害
頻度不明注)
失神、パーキンソン歩行、てんかん、健忘、精神的機能障害、末梢性ニューロパシー、筋緊張亢進、大発作痙攣、嗜眠、運動過多、後弓反張、会話障害(舌の麻痺等)
21. 眼障害
1%未満
眼球回転運動、霧視
22. 眼障害
頻度不明注)
結膜炎、注視麻痺、眼部不快感、眼精疲労
23. 耳及び迷路障害
1%未満
回転性めまい
24. 耳及び迷路障害
頻度不明注)
耳痛、耳鳴、耳管障害
25. 心臓障害
1%未満