週後又は投与中止時の時点
※5)投与156週後又は投与中止時の時点
臨床成績の表
表3
投与期間 腰椎平均骨密度[変化率]±標準偏差:4週に1回50mg投与群 腰椎平均骨密度[変化率]±標準偏差:1日1回1mg投与群
投与12週後 3.308±3.3502%(201例) 3.777±3.3070%(204例)
投与24週後 4.731±3.9057%(201例) 5.152±3.8511%(204例)
投与36週後 5.612±3.8303%(201例) 5.945±3.3789%(204例)
投与52週後 6.462±3.6558%(200例) 6.767±3.9733%(200例)
最終評価時※6) 6.461±3.6467%(201例※7)) 6.730±3.9890%(204例※8))
※6)投与52週後又は投与中止時の時点
※7)このうち男性患者は3例であった
※8)このうち男性患者は2例であった
表4
1mg製剤群
(n=339) プラセボ群
(n=328)
椎体骨折発生率(累積)※9) 10.4% 24.0%
新規椎体骨折発生率(累積)※10) 7.8% 18.5%
投与24週後以降の椎体骨折発生率(累積)※9) 4.7% 16.6%
※9)新規骨折+既存椎体骨折の増悪
※10)新規骨折のみ
薬効薬理
1. 作用機序
以下の結果より、ミノドロン酸水和物は破骨細胞内でファルネシルピロリン酸合成酵素を阻害し、破骨細胞の骨吸収機能を抑制することにより、骨代謝回転を低下させると考えられる。
(1)
ラットに投与すると破骨細胞に取り込まれる8)。
(2)
in vitro において、ファルネシルピロリン酸合成酵素を阻害する8)。
(3)
ウサギ破骨細胞培養系において、破骨細胞数を減少させる9)。
2. 薬理作用
(1) 骨吸収抑制作用
ウサギ破骨細胞培養系において、骨からのI型コラーゲン架橋C-テロペプチド遊離を抑制する(in vitro)10)。
(2) 骨粗鬆症モデル動物における作用
1)
ラット卵巣摘出モデルにおいて、尿中デオキシピリジノリン濃度の上昇を抑制し、骨密度及び骨強度の低下を抑制する11)12)。
2)
カニクイザル卵巣摘出モデルにおいて、尿中I型コラーゲン架橋N-テロペプチド及びデオキシピリジノリン濃度の上昇を抑制する。また、骨密度及び骨強度の低下を抑制し、骨密度と骨強度には正の相関関係が認められる13)。
3)
ラットステロイド誘発モデルにおいて、尿中デオキシピリジノリン濃度の上昇を抑制し、骨密度及び骨強度の低下を抑制する14)。
4)
ラット不動化モデルにおいて、骨密度の低下を抑制する14)。
(3) 骨石灰化に及ぼす影響
正常ラットにおいて、骨量を増加させる用量の100倍量まで、石灰化障害は認められていない15)。また、ラット及びカニクイザル卵巣摘出モデルにおいて、類骨幅の増大は認められていない11)~13)。
(4) 骨折治癒に及ぼす影響
ラット腓骨骨折モデルにおいて、仮骨の吸収を遅延させたが、骨強度の低下は認められていない15)。
有効成分に関する理化学的知見
一般名
ミノドロン酸水和物(Minodronic Acid Hydrate)
化学名
[1-Hydroxy-2-(imidazo[1,2-a]pyridin-3-yl)ethylidene]bisphosphonic acid monohydrate
構造式
分子式
C9H12N2O7P2・H2O
分子量
340.16
融点
約250℃(分解)
性状
ミノドロン酸水和物は白色~微帯赤白色の結晶又は結晶性の粉末である。水に極めて溶けにくく、エタノール(99.5)にほとんど溶けない。水酸化ナトリウム試液に溶ける。
包装
患者さん用パッケージ付きPTP:3錠(1錠×3)
主要文献及び文献請求先
主要文献
1)
社内報告書(閉経後女性・単回及び反復経口投与試験)(DIR110083)
2)
社内報告書(閉経後女性・薬物動態に及ぼす食事の影響)(DIR110084)
3)
碓井孝志 他:薬理と臨床 18(Suppl.1):S215,2008[BON-00015]
4)
碓井孝志 他:薬理と臨床 18(Suppl.1):S151,2008[BON-00011]
5)
社内報告書(第II/III相試験)(DIR110085)
6)
社内報告書(第III相二重盲検骨折試験)(DIR090002)
7)
社内報告書(第III相骨折継続投与試験)(DIR090003)
8)
野崎一敏 他:薬理と臨床 18(Suppl.1):S7,2008[BON-00001]
9)
社内報告書(破骨細胞数減少作用)(DIR090021)
10)
森 裕史 他:薬理と臨床 18(Suppl.1):S19,2008[BON-00002]
11)
Tanaka,M.et al.:Bone 43(5):894,2008[BON-00056]
12)
社内報告書(ラット卵巣摘出骨粗鬆症モデル・薬理作用)(DIR110086)
13)
Mori,H.et al.:Bone 43(5):840,2008[BON-00055]
14)
森 裕史 他:薬理と臨床 18(Suppl.1):S75,2008[BON-00006]
15)
野崎一敏 他:薬理と臨床 18(Suppl.1):S65,2008[BON-00005]
文献請求先・製品情報お問い合わせ先
主要文献に記載の社内報告書につきましても下記にご請求下さい。
*アステラス製薬株式会社 メディカルインフォメーションセンター
〒103-8411 東京都中央区日本橋本町2丁目5番1号
0120-189-371
製