機能を十分に観察すること。
機序・危険因子
NSAIDs・COX-2選択的阻害剤の腎プロスタグランジン合成阻害作用により、腎血流量が低下するためと考えられる。
危険因子:高齢者
8. 薬剤名等
ビキサロマー
臨床症状・措置方法
併用により、本剤の血中濃度が約30~40%に低下したとの報告がある。本剤の作用が減弱するおそれがあるので、併用する場合には十分に観察すること。
機序・危険因子
リン酸結合性ポリマーにより、同時に服用した場合、本剤の吸収を遅延あるいは減少させる可能性がある。
9. 薬剤名等
リチウム
臨床症状・措置方法
血中リチウム濃度が上昇し、リチウム中毒を起こすことが報告されているので、血中リチウム濃度に注意すること。
機序・危険因子
本剤のナトリウム排泄作用により、リチウムの蓄積が起こると考えられている。
副作用
承認時までの臨床試験556例中、自他覚症状が68例(12.2%)、臨床検査値異常が58例(10.4%)、計120例(21.6%)に副作用が認められた。主な自他覚症状は、めまい14件(2.5%)、腹痛9件(1.6%)、咳嗽7件(1.3%)等であった。また、主な臨床検査値異常は、ALT(GPT)上昇18件(3.2%)、CK(CPK)上昇17件(3.1%)、AST(GOT)上昇14件(2.5%)等であった。
市販後の使用成績調査7,258例中、自他覚症状が322例(4.4%)、臨床検査値異常が260例(3.6%)、計550例(7.6%)に副作用が認められた。主な自他覚症状は、めまい57件(0.8%)、貧血35件(0.5%)、頭痛26件(0.4%)等であった。また、主な臨床検査値異常は、血中尿酸値上昇39件(0.5%)、γ-GTP上昇37件(0.5%)、BUN上昇34件(0.5%)等であった。
(承認時まで及び再審査終了時までの集計)
重大な副作用
次のような副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、症状があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
(1) 血管浮腫(頻度不明)
顔面、口唇、咽頭、舌の腫脹等が症状としてあらわれることがあるので観察を十分に行うこと。
(2) 肝炎(頻度不明)
(3) 腎不全(0.1%未満)
(4) 高カリウム血症(0.1%未満)
重篤な高カリウム血症があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、直ちに適切な処置を行うこと。
(5) ショック(頻度不明)、失神(頻度不明)、意識消失(0.1%未満)
ショック、血圧低下に伴う失神、意識消失があらわれることがあるので、観察を十分に行い、冷感、嘔吐、意識消失等があらわれた場合には、直ちに適切な処置を行うこと。特に血液透析中、厳重な減塩療法中、利尿降圧剤投与中の患者では低用量から投与を開始し、増量する場合は患者の状態を十分に観察しながら徐々に行うこと。
(6) 無顆粒球症(頻度不明)、白血球減少(頻度不明)、血小板減少(0.1%未満)
無顆粒球症、白血球減少、血小板減少があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、直ちに適切な処置を行うこと。
(7) 間質性肺炎(頻度不明)
発熱、咳嗽、呼吸困難、胸部X線異常等を伴う間質性肺炎があらわれることがあるので、このような場合には投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。
(8) 低血糖(頻度不明)
低血糖があらわれることがある(糖尿病治療中の患者であらわれやすい)ので、観察を十分に行い、脱力感、空腹感、冷汗、手の震え、集中力低下、痙攣、意識障害等があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
(9) 横紋筋融解症(0.1%未満)
筋肉痛、脱力感、CK(CPK)上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇を特徴とする横紋筋融解症があらわれることがあるので、観察を十分に行い、このような場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。
(10) 中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)、多形紅斑(いずれも頻度不明)
中毒性表皮壊死融解症、皮膚粘膜眼症候群、多形紅斑があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
(11) 天疱瘡、類天疱瘡(いずれも頻度不明)
天疱瘡、類天疱瘡があらわれることがあるので、水疱、びらん等があらわれた場合には、皮膚科医と相談し、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
その他の副作用
1. 過敏症注1)
(頻度不明)
光線過敏症
2. 過敏症注1)
(0.1%~5%未満)
発疹、そう痒
3. 過敏症注1)
(0.1%未満)
蕁麻疹、紅斑
4. 精神神経系
(0.1%~5%未満)
めまい注2)、頭痛
5. 精神神経系
(0.1%未満)
眠気、不眠
6. 血液
(0.1%~5%未満)
白血球減少、好酸球増多、貧血
7. 循環器
(0.1%~5%未満)
低血圧注2)、動悸
8. 循環器
(0.1%未満)
頻脈、心房細動
9. 消化器
(0.1%~5%未満)
嘔気、腹痛
10. 消化器
(0.1%未満)
嘔吐、下痢、便秘、口渇、食欲不振
11. 肝臓
(0.1%~5%未満)
AST(GOT)、ALT(GPT)、LDH、ALP、ビリルビン値の上昇
12. 呼吸器
(0.1%~5%未満)
咳嗽
13. 呼吸器
(0.1%未満)
咽頭炎
14. 腎臓
(0.1%~5%未満)
血中尿酸値上昇、BUN上昇、血清クレアチニン上昇
15. 電解質
(0.1%~5%未満)
血清カリウム値上昇
16. 電解質
(0.1%未満)
低ナトリウム血症
17. その他
(頻度不明)
筋肉痛、関節痛、発熱
18. その他
(0.1%~5%未満)
けん怠感、浮腫、CK(CPK)上昇
19. その他
(0.1%未満)
胸痛、疲労感、しびれ、味覚異常、ほてり、血糖値上昇、血清コレステロール上昇、血清総蛋白減少、腰背部痛、脱力感、耳鳴
注1)このような場合には投与を中止すること。
注2)このような場合には減量、休薬するな