Viread Tab(Tenofovir Disoproxil Fumarate)ビリアード錠300mg(六)
上昇:↑,低下:↓,不変:⇔,算出不能:-
注8)HIV感染患者において,本剤にアタザナビル300mg及びリトナビル100mgを併用した場合,アタザナビルのAUC及びCminは,アタザナビル400mgを単独投与した場合と比較してそれぞれ2.3倍及び4倍上昇した。
表4 本剤(300mg,1日1回)投与時のジダノシンの薬物動態パラメータ変化率
ジダノシンの用量/投与方法注9) |
本剤の投与方法注9) |
例数 |
ジダノシン空腹時400mg投与時に対する薬物動態パラメータの変化率(%)(90%信頼区間)
Cmax |
ジダノシン空腹時400mg投与時に対する薬物動態パラメータの変化率(%)(90%信頼区間)
AUC |
制酸剤含有製剤
400mg注10)
1日1回 7日間 |
空腹時
ジダノシン投与後1時間 |
14 |
↑28
(↑11~↑48) |
↑44
(↑31~↑59) |
腸溶剤
空腹時
400mg,1回 |
食後
ジダノシン投与後2時間 |
26 |
↑48
(↑25~↑76) |
↑48
(↑31~↑67) |
腸溶剤
食後
400mg,1回 |
ジダノシンと同時投与 |
26 |
↑64
(↑41~↑89) |
↑60
(↑44~↑79) |
腸溶剤
空腹時
250mg,1回 |
食後
ジダノシン投与後2時間 |
28 |
↓11
(↓22~↑3) |
⇔ |
腸溶剤
空腹時
250mg,1回 |
ジダノシンと同時投与 |
28 |
⇔ |
↑14
(0~↑31) |
腸溶剤
食後
250mg,1回 |
ジダノシンと同時投与 |
28 |
↓29
(↓39~↓18) |
↓11
(↓23~↑2) |
上昇:↑,低下:↓,不変:⇔
注9)食後投与の食事は軽食(約373kcal 20%が脂肪由来)
注10)体重60kg以下の症例4例含む(ジダノシンは250mg投与)
臨床成績
<外国人における成績>
(1) 907試験:標準的治療に本剤又はプラセボを併用した比較試験3)
抗レトロウイルス薬による治療を経験した患者550例を対象とし,継続中の抗レトロウイルス薬による治療に本剤(300mg1日1回投与)又はプラセボを併用した多施設二重盲検試験を実施した。患者の試験開始時の平均CD4リンパ球数は427cells/mm3,血漿中HIV-1 RNA量の中央値は2,340copies/mLであり,HIV-1感染症に対する前治療歴は平均5.4年であった。また,患者の平均年齢は42歳,85%が男性であり,69%が白人であった。
試験開始後の48週までの血漿中HIV-1 RNA量の経時的変化(log10copies/mL)を図1に示す。なお,本試験では試験開始後24週目よりプラセボ投与群は,全て本剤投与へと変更された。
図1 試験開始後48週までのHIV-1 RNA量の経時的変化(907試験)
試験開始後24週及び48週の血漿中HIV-1 RNA量が<400copies/mLであった患者の比率は,本剤投与群で各々40%及び28%であり,プラセボ投与群では24週後で11%であった。さらに試験開始後24週の血漿中HIV-1 RNA量が<50copies/mLであった患者の比率は,本剤投与群で19%,プラセボ投与群で1%であった。
また,試験開始後24週のCD4リンパ球数の平均変化量は,本剤投与群及びプラセボ投与群で各々+11cells/mm3及び-5cells/mm3であり,本剤投与群の試験開始後48週の変化量は+4cells/mm3であった。
(2) 903試験:ラミブジン+エファビレンツに本剤又はサニルブジンを併用した比較試験
抗レトロウイルス薬による治療を未経験の患者600例を対象とし,ラミブジン及びエファビレンツに本剤(300mg1日1回投与)又はサニルブジンを併用した多施設二重盲検試験を実施した。患者の試験開始時の平均CD4リンパ球数は279cells/mm3,血漿中HIV-1 RNA量の中央値は77,600copies/mL,血漿中HIV-1 RNA量が>100,000copies/mLの患者は43%,CD4リンパ球数が<200cells/mm3の患者は39%であった。患者の平均年齢は36歳,74%が男性であり,64%が白人であった。
試験開始後48週及び144週の結果を表5に示す。
本試験における試験開始後144週のHIV-1 RNA量が<50copies/mLであった患者の比率は本剤投与群で62%,サニルブジン投与群で58%であった。
また,CD4リンパ球数の平均増加量は,本剤投与群で263cells/mm3,サニルブジン投与群で283cells/mm3であった。
(3) 薬剤耐性
1) 抗レトロウイルス療法経験例における抗ウイルス作用(遺伝子型解析)
治療経 |