約2倍に上昇したが、血漿中ケトコナゾール濃度には、併用による影響はなかった(外国人データ)。血漿中フェキソフェナジン濃度上昇の機序はエリスロマイシンと同様と推定された。
(3) オメプラゾール14)
健康成人男子23例にフェキソフェナジン塩酸塩カプセル120mgの投与11時間前と1時間前にオメプラゾールカプセルをそれぞれ40mg及び20mgを単回投与したとき、フェキソフェナジン塩酸塩の薬物動態に影響はなかった(外国人データ)。
(4) 水酸化アルミニウム・水酸化マグネシウム含有製剤14)
健康成人男子22例にフェキソフェナジン塩酸塩カプセル120mgの投与15分前に水酸化アルミニウム・水酸化マグネシウム含有製剤を単回投与したとき、フェキソフェナジンのAUC0-30及びCmaxはフェキソフェナジン塩酸塩単独投与時の約40%減少した(外国人データ)。これは水酸化アルミニウム・水酸化マグネシウムがフェキソフェナジンを一時的に吸着することにより吸収量が減少することによるものと推定された。
(注)成人における本剤の承認された用量は1回60mg、1日2回である。なお、【薬物動態】の項に示したカプセル又は円形錠とアレグラ錠60mgは生物学的に同等であった。
薬物動態の表
血漿中濃度パラメータ
投与量 |
AUC0-∞
(ng・hr/mL) |
tmax
(hr) |
Cmax
(ng/mL) |
t1/2
(hr) |
CL/F
(L/h) |
60mg |
1445±517 |
2.2±0.8 |
248±112 |
9.6±5.7 |
44.4±18.2 |
120mg |
3412±969 |
1.9±0.7 |
564±221 |
13.8±8.9 |
35.0± 9.3 |
(平均±SD)
血漿中濃度パラメータ
対象患者 |
年齢(歳) |
投与量 |
症例数 |
AUC0-∞
(ng・hr/mL) |
Cmax
(ng/mL) |
t1/2
(hr) |
CL/F
(L/hr) |
日本人小児患者a) |
7-11 |
30mg |
50 |
851±325 |
150±77 |
15.8±10.8 |
40.1±14.6 |
日本人小児患者a) |
12-15 |
60mg |
19 |
1215±269 |
185±77 |
12.3±9.2 |
51.6±10.9 |
外国人小児患者b)
(参考) |
7-12 |
30mg |
14 |
1091±400 |
184±88 |
8.8±3.0 |
29.1±10.5 |
(平均±SD)
(注)各パラメータの算出方法
a:NONMEMによるベイズ推定、b:ノンコンパートメント解析
血漿中濃度パラメータ
投与製剤 |
Cmax
(ng/mL) |
AUC0-72
(ng・hr/mL) |
tmax
(hr) |
t1/2
(hr) |
OD錠60mg
(水なしで服用) |
243±90.3 |
1650±504 |
2.0 |
19.0±47.6 |
OD錠60mg
(水とともに服用) |
280±95.8 |
1820±567 |
1.5 |
16.6±19.0 |
アレグラ錠60mg |
278±124 |
1790±631 |
2.0 |
16.6±21.1 |
(平均±SD、tmaxは中央値)
臨床成績
1. 国内臨床成績
(1) 成人
1)
成人の慢性