により、ステロイド皮膚(皮膚萎縮、毛細血管拡張)、魚鱗癬様皮膚変化、紫斑、多毛、色素脱失等
4. 過敏症注3)
5%以上又は頻度不明
皮膚の刺激感、発疹等
5. 下垂体・副腎皮質系機能
5%以上又は頻度不明
大量又は長期にわたる広範囲の使用、密封法(ODT)により、下垂体・副腎皮質系機能の抑制
注1)このような症状があらわれた場合には、適切な抗真菌剤、抗菌剤等を併用し、症状が速やかに改善しない場合には、使用を中止すること。
注2)このような症状があらわれた場合には徐々にその使用を差し控え、副腎皮質ステロイドを含有しない薬剤に切り替えること。
注3)このような症状があらわれた場合には使用を中止すること。
高齢者への使用
一般に高齢者では生理機能が低下しているので、大量又は長期にわたる使用に際しては特に注意すること。
妊婦、産婦、授乳婦等への使用
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人に対しては大量又は長期にわたる広範囲の使用を避けること。
[妊婦に対する安全性は確立していない。]
小児等への使用
乳児・幼児及び小児では、長期・大量使用又は密封法(ODT)により発育障害をきたすおそれがある。
適用上の注意
1.
使用部位
眼科用として使用しないこと。
2.
使用方法
患者に化粧下、ひげそり後等に使用することのないよう注意すること。
薬物動態
健康成人男子の腰背部に、エクラー軟膏0.3%及びエクラークリーム0.3%2g(デプロドンプロピオン酸エステルとして6mg)を12時間密封塗布し、デプロドンプロピオン酸エステル及びその主代謝物である6β-ヒドロキシ体の血中濃度を経時的に測定したところ、両剤形とも同じような濃度推移をたどり、デプロドンプロピオン酸エステルは投与約12時間後、6β-ヒドロキシ体については約15時間後まで上昇し、以後緩やかに消失し、投与48時間後には全例とも検出限界(4pg/mL)付近あるいは検出限界以下となった。また、このときの総累積尿中排泄率は、投与量の約0.06%と低値であった。1)
臨床成績
一般臨床試験として964例、比較臨床試験として707例の総計1,671例について臨床試験を実施し、本剤の有効性が認められている。2)3)
疾患名 |
有効率(%)
(かなり軽快以上/評価例数)
軟膏 |
有効率(%)
(かなり軽快以上/評価例数)
クリーム |
湿疹・皮膚炎群 |
91.4(352/385) |
88.8(310/349) |
薬疹・中毒疹 |
95.0(38/40) |
92.1(35/38) |
虫さされ |
95.5(42/44) |
88.6(39/44) |
痒疹群 |
82.6(38/46) |
71.4(30/42) |
乾癬 |
69.7(106/152) |
69.2(92/133) |
紅皮症 |
85.2(23/27) |
81.3(13/16) |
紅斑症 |
91.2(31/34) |
94.7(36/38) |
ジベル薔薇色粃糠疹 |
84.4(27/32) |
95.0(38/40) |
掌蹠膿疱症 |
75.7(28/37) |
59.5(22/37) |
特発性色素性紫斑 |
80.8(21/26) |
78.8(26/33) |
円形脱毛症 |
46.9(15/32) |
50.0(23/46) |
計 |
84.3(721/855) |
81.4(664/816) |
薬効薬理
1.
血管収縮作用
ヒト健常皮膚を用いた血管収縮試験において、ベタメタゾン吉草酸エステル(0.12%)より強い作用を示した。
2.
抗炎症作用
ラットでのカラゲニン足蹠浮腫、ペーパー・ディスク肉芽腫、アジュバント関節炎に対して、ベタメタゾン吉草酸エステル(0.12%)とほぼ同等の抗炎症作用を示した。4)
有効成分に関する理化学的知見
1.
一般名
デプロドンプロピオン酸エステル(Deprodone Propionate)
2.
化学名
(+)-11β,17-dihydroxy-1,4-pregnadiene-3,20-dione 17-propionate
3.
分子式
C24H32O5(分子量:400.51)
4.
構造式
5.
性状
白色~帯黄白色の結晶性の粉末で、においはないか、又はわずかに特異なにおいがあり、味はない。クロロホルムに極めて溶けやすく、ジオキサンに溶けやすく、メタノール又はエタノール(95)にやや溶けやすく、ジエチルエーテルに溶けにくく、水にほとんど溶けない。
6.
融点
225~230℃
包装
1.
エクラー軟膏0.3%:5g×10、5g×50、10g×10、500g
2.
エクラークリーム0.3%:5g×10、5g×50、10g×10
主要文献及び文献請求先