ランソプラゾールの胃酸分泌抑制作用によりリルピビリン塩酸塩の吸収が低下し、リルピビリンの血中濃度が低下することがある。
クラリス
1.
薬剤名等
ピモジド
〔オーラップ〕
臨床症状・措置方法
QT延長、心室性不整脈(Torsades de pointesを含む)等の心血管系副作用が報告されている。
機序・危険因子
クラリスロマイシンのCYP3A4に対する阻害作用により、上記薬剤の代謝が阻害され、それらの血中濃度が上昇する可能性がある。
2.
薬剤名等
エルゴタミン(エルゴタミン酒石酸塩、ジヒドロエルゴタミンメシル酸塩)含有製剤
〔クリアミン〕、〔ジヒデルゴット〕
臨床症状・措置方法
血管攣縮等の重篤な副作用を起こすおそれがある。
機序・危険因子
クラリスロマイシンのCYP3A4に対する阻害作用により、上記薬剤の代謝が阻害され、それらの血中濃度が上昇する可能性がある。
3.
薬剤名等
タダラフィル
〔アドシルカ〕
臨床症状・措置方法
上記薬剤のクリアランスが高度に減少し、その作用が増強するおそれがある。
機序・危険因子
クラリスロマイシンのCYP3A4に対する阻害作用により、上記薬剤の代謝が阻害され、それらの血中濃度が上昇する可能性がある。
4.
薬剤名等
*アスナプレビル
〔スンベプラ〕
臨床症状・措置方法
*アスナプレビルの血中濃度が上昇し、肝臓に関連した副作用が発現、重症化するおそれがある。
機序・危険因子
*クラリスロマイシンのCYP3A4に対する阻害作用により、上記薬剤の代謝が阻害され、それらの血中濃度が上昇する可能性がある。
5.
薬剤名等
*バニプレビル
〔バニヘップ〕
臨床症状・措置方法
*バニプレビルの血中濃度が上昇し、悪心、嘔吐、下痢の発現が増加するおそれがある。
機序・危険因子
*クラリスロマイシンのCYP3A4に対する阻害作用により、上記薬剤の代謝が阻害され、それらの血中濃度が上昇する可能性がある。
6.
薬剤名等
*スボレキサント
〔ベルソムラ〕
臨床症状・措置方法
*スボレキサントの作用が著しく増強するおそれがある。
機序・危険因子
*クラリスロマイシンのCYP3A4に対する阻害作用により、上記薬剤の代謝が阻害され、それらの血中濃度が上昇する可能性がある。
併用注意
(併用に注意すること)
タケプロン
1. 薬剤名等
テオフィリン
臨床症状・措置方法
テオフィリンの血中濃度が低下することがある。
機序・危険因子
ランソプラゾールが肝薬物代謝酵素を誘導し、テオフィリンの代謝を促進することが考えられている。
2. 薬剤名等
タクロリムス水和物
臨床症状・措置方法
タクロリムスの血中濃度が上昇することがある。
機序・危険因子
ランソプラゾールが肝薬物代謝酵素におけるタクロリムスの代謝を競合的に阻害するためと考えられている。
3. 薬剤名等
ジゴキシン、メチルジゴキシン
臨床症状・措置方法
上記薬剤の作用を増強する可能性がある。
機序・危険因子
ランソプラゾールの胃酸分泌抑制作用によりジゴキシンの加水分解が抑制され、ジゴキシンの血中濃度が上昇する可能性がある。
4. 薬剤名等
イトラコナゾール、ゲフィチニブ
臨床症状・措置方法
上記薬剤の作用を減弱する可能性がある。
機序・危険因子
ランソプラゾールの胃酸分泌抑制作用により上記薬剤の血中濃度が低下する可能性がある。
5. 薬剤名等
メトトレキサート
臨床症状・措置方法
メトトレキサートの血中濃度が上昇することがある。高用量のメトトレキサートを投与する場合は、一時的にランソプラゾールの投与を中止することを考慮すること。
機序・危険因子
機序は不明である。
6. 薬剤名等
フェニトイン、ジアゼパム
臨床症状・措置方法・機序・危険因子
上記薬剤の代謝、排泄が遅延することが類薬(オメプラゾール)で報告されている。
アモリン
1. 薬剤名等
ワルファリンカリウム
臨床症状・措置方法
ワルファリンカリウムの作用が増強されるおそれがある。
機序・危険因子
腸内細菌によるビタミンKの産生を抑制することがある。
2. 薬剤名等
経口避妊薬
臨床症状・措置方法
経口避妊薬の効果が減弱するおそれがある。
機序・危険因子
腸内細菌叢を変化させ、経口避妊薬の腸肝循環による再吸収を抑制すると考えられている。
3. 薬剤名等
プロベネシド
臨床症状・措置方法
アモキシシリン水和物の血中濃度を増加させる。
機序・危険因子
アモキシシリン水和物の尿細管分泌を阻害し、尿中排泄を低下させると考えられている。
クラリス
1. 薬剤名等
ジゴキシン
臨床症状・措置方法
嘔気、嘔吐、不整脈等が報告されているので、ジゴキシンの血中濃度の推移、自覚症状、心電図等に注意し、異常が認められた場合には、投与量を調節する等の適切な処置を行うこと。
機序・危険因子
クラリスロマイシンの腸内細菌叢に対する影響により、ジゴキシンの不活化が抑制されるか、もしくはP-糖蛋白質を介したジゴキシンの輸送が阻害されることにより、その血中濃度が上昇する。
2. 薬剤名等
スルホニル尿素系血糖降下剤 グリベンクラミド等
臨床症状・措置方法
低血糖(意識障害に至ることがある)が報告されているので、異常が認められた場合には、投与を中止し、ブドウ糖の投与等の適切な処置を行うこと。
機序・危険因子
機序は明確ではないが、クラリスロマイシンとの併用により、上記薬剤の血中濃度が上昇する可能性がある。
3. 薬剤名等
カルバマゼピン
*テオフィリン、アミノフィリン水和物
シクロスポリン
タクロリムス水和物
臨床症状・措置方法
上記薬剤の血中濃度上昇に伴う作用の増強等の可能性があるので、上記薬剤の血中濃度の推