Zefix Tablets(Lamivudine)ゼフィックス錠100(四)
8.2±3.2 |
8.5±1.8 |
AUC(ng・hr/mL) |
4004±799 |
3908±333 |
(mean±SD)
表2 腎機能が低下している成人における薬物動態パラメータ(投与量100mgに標準化)
\腎機能 |
正常(9例)(Clcr;96.9±13.5mL/min) |
軽~中等度低下(8例)(Clcr;39.1±9.5mL/min) |
重度低下(6例)(Clcr;15.1±2.4mL/min) |
Tmax(hr) |
1.1±0.3 |
2.1±1.2 |
2.7±1.5 |
Cmax(ng/mL) |
1312±352 |
1850±398 |
1545±307 |
T1/2(hr) |
12.2±4.1 |
9.9±0.8 |
14.8±1.5 |
AUC(ng・hr/mL) |
5280±1014 |
14666±3741 |
27327±6563 |
Clr(mL/min) |
200±57 |
53±19 |
11±8 |
Clt/F(mL/min) |
326±64 |
120±30 |
65±18 |
Clcr;クレアチニンクリアランス
Clr;腎クリアランス
Clt/F;全身クリアランス
(mean±SD)
臨床成績
1. 臨床効果
(1) B型慢性肝炎
国内で実施した二重盲検比較試験を含む総症例242例の臨床成績の概要は以下のとおりである。(表3参照)
また、B型慢性肝炎患者を対象としたプラセボとの二重盲検比較試験により、本剤の有用性が認められている。
(2) B型肝硬変
国内で実施した二重盲検比較試験における臨床成績の概要は以下のとおりである。
主要評価項目であるHBV-DNAの投与24週時(又は中止時)におけるHBV-DNA陰性化率(3.7LGE/mL未満)は、ラミブジン群69.2%、プラセボ群0%であった。
副次評価項目である投与24週時(又は中止時)におけるALT(GPT)の正常化率は、ラミブジン群46.2%、プラセボ群20.0%であった。
2. 投与終了後の肝機能悪化
B型慢性肝炎患者を対象として、本剤投与終了後の追跡24週間における肝機能悪化(ALT(GPT)500IU/L以上)の発現率は、16週間投与で15.0%(9/60)、32週間投与で15.9%(10/63)、52週間投与で26.9%(32/119)であった(「警告」及び「用法・用量に関連する使用上の注意」の項参照)。
3. YMDD変異ウイルスの出現頻度
本剤の長期投与により、ラミブジンが奏効しないYMDD変異ウイルスが発現し、その出現頻度は、投与1年目で20.0%、2年目で35.4%、3年目で47.1%、4年目で47.1%、5年目で59.7%であった。
表3
HBV-DNA改善率※ |
肝機能ALT(GPT)改善率※ |
組織学的改善率※ |
78.5%(190/242) |
71.2%(153/215) |
90.6%(29/32) |
※:「改善」以上
薬効薬理
1. 抗ウイルス作用
慢性HBV感染チンパンジーにラミブジン0.1mg/kgを1日2回14日間経口投与したところ、血清中HBV-DNA濃度は投与前値の10%以下に減少した。さらにラミブジン0.3mg/kgを1日2回14日間投与したところ、血清中HBV-DNA濃度は検出限界以下となった。
2. HBV-DNA産生阻害作用
HBVのDNAをトランスフェクトしたHepG2 2.2.15細胞をラミブジンとともに7日間または12日間インキュベートしたところ、HepG2 2.2.15細胞から遊離するHBV-DNA量は濃度依存的に減少した。
HBV-DNA遊離量を50%抑制するラミブジンの培養液中濃度(IC50)は0.032μMまたは0.018μMであった。
3. リン酸化による活性体への変換
HBVのDNAをトランスフェクトしたHepG2 2.2.15細胞を[3H]標識ラミブジンと24時間インキュベートし、細胞内[3H]標識ラミブジン及びリン酸化体をHPLC法にて測定したところ、細胞内ラミブジンの23.56%ないし35.65%が活性型の5'-三リン酸体に変換された。
4. 作用機序6)
ラミブジンは細胞内でリン酸化され、活性体のラミブジン5'-三リン酸に変換される。
HBVのDNA複製時、ラミブジン5'-三リン酸はDNAポリメラーゼによるDNA鎖へのデオキシシチジン5'-三リン酸(dCTP)の取り込みを競合的に阻害する。また、ラミブジン5'-三リン酸はDNAポリメラーゼの基質としてウイルスDNA鎖に取り込まれるが、ラミブジン5'-三リン酸は次のヌクレオチドとの結合に必要な3'位のOH基がないためDNA鎖伸長が停止する(チェーンターミネーション)。
以上のこ |