ore)で評価した。X線スコアの変化量の最小二乗平均値はプラセボ群2.59に対し、本剤50mg群で1.85、本剤100mg群で1.15であった。
(表4参照)
3) 本剤に対する抗体産生
52週までに本剤に対する抗体産生が認められた患者の割合は、本剤50mg群で4.0%(4/101例)、本剤100mg群で3.9%(4/102例)であった。
2. 海外臨床試験(第III相二重盲検比較試験:GO-FORWARD試験)9)
メトトレキサートによる治療に対し効果不十分な関節リウマチ患者を対象とし、プラセボ(メトトレキサート単独群)、本剤50mg+メトトレキサート群及び本剤100mg+メトトレキサート群並びに本剤100mg(本剤100mg単独群)で4週に1回反復皮下投与した。
14週でのACR20%改善は、メトトレキサート単独群33.1%(44/133例)に対し、本剤50mg+メトトレキサート群で55.1%(49/89例)、本剤100mg+メトトレキサート群で56.2%(50/89例)であり、本剤投与群で有意に高値を示し症状の軽減が認められた(それぞれp=0.001、p<0.001)。
本剤100mg単独群は44.4%(59/133例)で、メトトレキサート単独群と比べ有意差は認められなかったが(p=0.059)、より高い有効率を示した。
(表5参照)
3. *悪性腫瘍発現頻度(海外臨床試験)10)
海外における関節リウマチ、乾癬性関節炎、強直性脊椎炎を対象とした試験において、リンパ腫の発現は、0.10/100人年であった(曝露期間の中央値:4.9年、被験者数:2228例、延べ投与:8718人年)。この発現率は、一般集団での推定値の3.85倍であった。その他の悪性腫瘍の発現は、一般集団での推定値と類似していた。
表1 投与14週でのACR20%改善(MTX併用試験注1))
MTX単独 |
本剤50mg+MTX |
本剤100mg+MTX |
例数 |
88 |
86 |
87 |
ACR20%改善 |
27.3% |
72.1% |
74.7% |
p値注2) |
|
<0.0001 |
<0.0001 |
注1)MTX(メトトレキサート)併用下(6~8mg/週)
注2)カイ二乗検定
表2 投与24週でのX線スコアのベースラインからの変化量(MTX併用試験注1))
|
MTX単独 |
本剤50mg+MTX |
本剤100mg+MTX |
例数 |
88 |
86 |
87 |
最小二乗平均値 |
2.51 |
1.04 |
0.33 |
中央値 |
0.25 |
0.00 |
0.00 |
p値注2) |
|
0.0203 |
0.0006 |
注1)MTX(メトトレキサート)併用下(6~8mg/週)
注2)共分散分析
表3 投与14週でのACR20%改善(単剤投与試験)
|
プラセボ |
本剤50mg |
本剤100mg |
例数 |
105 |
101 |
102 |
ACR20%改善 |
19.0% |
50.5% |
58.8% |
p値注) |
|
<0.0001 |
<0.0001 |
注)カイ二乗検定
表4 投与24週でのX線スコアのベースラインからの変化量(単剤投与試験)
|
プラセボ |
本剤50mg |
本剤100mg注1) |
例数 |
105 |
101 |
101 |
最小二乗平均値 |
2.59 |
1.85 |
1.15 |
中央値 |
1.00 |
0.50 |
0.00 |
p値注2) |
|
0.1852 |
0.0102 |
注1)外れ値の影響を考慮し、大きな外れ値(ベースラインからの変化量102.5)を示した1症例を除外した
注2)共分散分析
表5 投与14週でのACR20%改善(GO-FORWARD試験)