に対して、100mg群が追跡期間5547人年で0.14(8例)と高かった。
(2)
*本剤の海外臨床試験のプラセボ対照期間及び非対照期間において、100人年あたりの重篤な感染症の発現率は、50mg群が追跡期間3185人年で2.54(64例)であったのに対して、100mg群が追跡期間5549人年で4.40(159例)と高かった。
また、100人年あたりの結核の発現率は、50mg群が追跡期間3185人年で0.13(4例)であったのに対して、100mg群が追跡期間5549人年で0.34(19例)と高かった。
さらに、100人年あたりの日和見感染症の発現率は、50mg群が追跡期間3185人年で0.09(3例)であったのに対して、100mg群が追跡期間5549人年で0.31(17例)と高かった。
(3)
*本剤の海外臨床試験のプラセボ対照期間及び非対照期間において、100人年あたりの脱髄疾患の発現率は、50mg群が追跡期間3185人年で0.00(0例)であったのに対して、100mg群が追跡期間5545人年で0.13(7例)と高かった。
薬物動態
1. 血清中濃度
(1) 単回投与
(日本人における成績)2)
健康成人男性に本剤50mg及び100mgを単回皮下投与したときの血清中ゴリムマブ濃度は投与後3.50~5.50日に最高濃度に達し、約12~13日の消失半減期で低下した。血清中ゴリムマブのCmax及びAUC∞は、50mg及び100mgの用量範囲において用量にほぼ比例して増加した。
健康成人に本剤を単回皮下投与したときの血清中ゴリムマブ濃度推移(平均値±SD、N=12)
(下表参照)
(外国人における成績)3)
健康成人男性に本剤100mgを単回皮下投与したときの絶対的バイオアベイラビリティは51%であった。上腕部、腹部及び大腿部に皮下投与したとき、絶対的バイオアベイラビリティは投与部位間で差はなかった。
(2) 反復投与
関節リウマチ患者に4週ごとに本剤50mg又は100mgを反復皮下投与したとき、血清中ゴリムマブ濃度は投与開始12週目までに定常状態に達した。血清中ゴリムマブのトラフ濃度は用量にほぼ比例して増加した。
2. 代謝・排泄
ゴリムマブは、ヒトIgG1モノクローナル抗体であることから、他の免疫グロブリンG1と同様4)に代謝されると推察される。
健康成人に本剤を単回皮下投与したときの薬物動態パラメータ(平均値±SD)
用量 |
50mg
(N=12) |
100mg
(N=12) |
Cmax(μg/mL) |
2.82±0.97 |
6.72±2.35 |
Tmax(day) |
5.50
(3.00, 10.07) |
3.50
(2.00, 7.01) |
AUC∞(μg・day/mL) |
53.25±13.06 |
121.63±33.89 |
CL/F(mL/day/kg) |
15.21±3.88 |
13.41±3.74 |
Vdz/F(mL/kg) |
256.73±60.94 |
237.00±57.98 |
t1/2(day) |
11.92±2.32 |
12.56±2.41 |
Tmax:中央値(最小値、最大値)
臨床成績
1. 国内臨床試験
(1) 第II/III相二重盲検比較試験(メトトレキサート併用試験)5)、6)
メトトレキサートによる治療に対し効果不十分な関節リウマチ患者を対象とし、メトトレキサート併用下で、プラセボ(メトトレキサート単独)、本剤50mg及び本剤100mgを4週に1回反復皮下投与した。
成績は以下の通りであった。
1) 症状の軽減
14週でのACR20%改善は、プラセボ群27.3%(24/88例)に対し、本剤50mg群で72.1%(62/86例)、本剤100mg群で74.7%(65/87例)であり、本剤投与群で有意に高値を示し症状の軽減が認められた(各p<0.0001)。なお、52週でのACR20%改善は、本剤50mg群で86.1%(62/72例)、本剤100mg群で82.4%(61/74例)であった。
(表1参照)
2) 関節破壊の進展防止
投与前から24週までの関節破壊進展を手及び足のX線スコア(van der Heijde Modified Sharp Score)で評価した。X線スコアの変化量の最小二乗平均値は、プラセボ群2.51に対し、本剤50mg群で1.04、本剤100mg群で0.33であり、本剤投与群で有意に低値を示し、関節破壊の進展の抑制が確認された(それぞれp=0.0203、p=0.0006)。
(表2参照)
3) 本剤に対する抗体産生
52週までに本剤に対する抗体産生は認められなかった。
(2) 第II/III相二重盲検比較試験(単剤投与試験)7)、8)
1剤以上のDMARDによる治療に対し効果不十分な関節リウマチ患者を対象とし、プラセボ、本剤50mg及び100mgを4週に1回反復皮下投与した。
成績は以下の通りであった。
1) 症状の軽減
14週でのACR20%改善は、プラセボ群19.0%(20/105例)に対し、本剤50mg群で50.5%(51/101例)、本剤100mg群で58.8%(60/102例)であり、本剤投与群で有意に高値を示し症状の軽減が認められた(各p<0.0001)。なお、52週でのACR20%改善は、本剤50mg群で71.4%(60/84例)、本剤100mg群で81.9%(77/94例)であった。
(表3参照)
2) 関節破壊の進展防止
投与前から24週までの関節破壊進展を手及び足のX線スコア(van der Heijde Modified Sharp Sc