溶解後
浸透圧比注3)
約1~2
注3)添付溶解液に溶解後(浸透圧比は生理食塩液に対する比)
一般的名称
レノグラスチム(遺伝子組換え)製剤
禁忌
(次の患者には投与しないこと)
1.
本剤又は他の顆粒球コロニー形成刺激因子製剤に過敏症の患者
2.
骨髄中の芽球が十分減少していない骨髄性白血病患者及び末梢血液中に芽球の認められる骨髄性白血病患者[芽球が増加することがある。]
効能又は効果
効能又は効果/用法及び用量
1.
造血幹細胞の末梢血中への動員
効能又は効果毎の用法及び用量
がん化学療法終了後に末梢血幹細胞を動員する場合
通常、成人、小児ともに、がん化学療法剤投与終了後(翌日以降)から、レノグラスチム(遺伝子組換え)として1日量5μg/kgを1日1回又は2回に分けてアフェレーシスが終了する時点まで皮下投与する。十分な動員効果が期待できないと考えられる場合には1日量の上限を10μg/kgとする。なお、状態に応じて適宜減量する。
ただし、アフェレーシス終了前に白血球数が50,000/mm3以上に増加した場合は減量し、減量後、白血球数が75,000/mm3に達した場合は投与を中止する。
自家末梢血幹細胞移植を目的として本剤単独で末梢血幹細胞を動員する場合
通常、成人、小児ともに、レノグラスチム(遺伝子組換え)として1日量10μg/kgを1日1回又は2回に分けて4~6日間、アフェレーシスが終了する時点まで皮下投与する。なお、状態に応じて適宜減量する。
ただし、アフェレーシス終了前に白血球数が50,000/mm3以上に増加した場合は減量し、減量後、白血球数が75,000/mm3に達した場合は投与を中止する。
末梢血幹細胞移植ドナーに対して本剤単独で末梢血幹細胞を動員する場合
通常、成人にはレノグラスチム(遺伝子組換え)として1日量10μg/kgを1日1回又は2回に分けて4~6日間、アフェレーシスが終了する時点まで皮下投与する。なお、状態に応じて適宜減量する。
ただし、アフェレーシス終了前に白血球数が50,000/mm3以上に増加した場合は減量し、減量後、白血球数が75,000/mm3に達した場合は投与を中止する。
2.
造血幹細胞移植時の好中球数の増加促進
効能又は効果毎の用法及び用量
通常、成人には造血幹細胞移植施行翌日ないし5日後よりレノグラスチム(遺伝子組換え)として5μg/kgを1日1回点滴静注する。
小児には、造血幹細胞移植施行翌日ないし5日後よりレノグラスチム(遺伝子組換え)として5μg/kgを1日1回点滴静注する。
ただし、好中球数が5,000/mm3以上に増加した場合は症状を観察しながら投与を中止する。
なお、本剤投与の中止時期の指標である好中球数が緊急時等で確認できない場合には、白血球数の半数を好中球数として推定する。
なお、いずれの場合も年齢、症状により適宜増減する。
3.
がん化学療法による好中球減少症
効能又は効果毎の用法及び用量
急性骨髄性白血病、急性リンパ性白血病
通常、成人、小児ともに、がん化学療法剤投与終了後(翌日以降)で骨髄中の芽球が十分減少し末梢血液中に芽球が認められない時点から、レノグラスチム(遺伝子組換え)として5μg/kgを1日1回静脈内投与(点滴静注を含む)する。出血傾向等の問題がない場合は、2μg/kgを1日1回皮下投与する。
ただし、好中球数が最低値を示す時期を経過後5,000/mm3に達した場合は投与を中止する。
なお、本剤投与の開始時期及び中止時期の指標である好中球数が緊急時等で確認できない場合には、白血球数の半数を好中球数として推定する。
なお、いずれの場合も年齢、症状により適宜増減する。
悪性リンパ腫、小細胞肺癌、胚細胞腫瘍(睾丸腫瘍、卵巣腫瘍など)、神経芽細胞腫、小児がん
通常、成人、小児ともに、がん化学療法剤投与終了後(翌日以降)から、レノグラスチム(遺伝子組換え)として2μg/kgを1日1回皮下投与する。出血傾向等により皮下投与が困難な場合は、5μg/kgを1日1回静脈内投与(点滴静注を含む)する。
ただし、好中球数が最低値を示す時期を経過後5,000/mm3に達した場合は投与を中止する。
なお、本剤投与の開始時期及び中止時期の指標である好中球数が緊急時等で確認できない場合には、白血球数の半数を好中球数として推定する。
なお、いずれの場合も年齢、症状により適宜増減する。
その他のがん腫
通常、成人、小児ともに、がん化学療法により好中球数1,000/mm3未満で発熱(原則として38℃以上)あるいは好中球数500/mm3未満が観察された時点から、レノグラスチム(遺伝子組換え)として2μg/kgを1日1回皮下投与する。出血傾向等により皮下投与が困難な場合は、5μg/kgを1日1回静脈内投与(点滴静注を含む)する。
また、がん化学療法により好中球数1,000/mm3未満で発熱(原則として38℃以上)あるいは好中球数500/mm3未満が観察され、引き続き同一のがん化学療法を施行する症例に対しては、次回以降のがん化学療法施行時には好中球数1,000/mm3未満が観察された時点から、レノグラスチム(遺伝子組換え)として2μg/kgを1日1回皮下投与する。出血傾向等により皮下投与が困難な場合は、5μg/kgを1日1回静脈内投与(点滴静注を含む)する。
ただし、好中球数が最低値を示す時期を経過後5,000/mm3に達した場合は投与を中止する。
なお、本剤投与の開始時期及び中止時期の指標である好中球数が緊急時等で確認できない場合には、白血球数の半数を好中球数として推定する。
なお、いずれの場合も年齢、症状により適宜増減する。
4.
骨髄異形成症候群に伴う好中球減少症
効能又は効果毎の用法及び用量
通常、成人には好中球数1,000/mm3未満の状態を示した時点よりレノグラスチム(遺伝子組換え)として5μg/kgを1日1回静脈内投与する。
ただし、好中球数が5,000/mm3以上に増加した場合は症状を観察しながら減量、あるいは投与を中止する。
なお、いずれの場合も年齢、症状により適宜増減する。
5.
再生不良性貧血に伴う好中球減少症
効能又は効果毎の用法及び用量
通常、成人には好中球数1,000/mm3未満の状態を示した時点よりレノグラスチム(遺伝子組換え)として5μg/kgを1日1回静脈内投与する。
小児には、好中球数1,000/mm3未満の状態を示した時点よりレノグラスチム(遺伝子組換え)として5μg/kgを1日1回皮下投与又は静脈内投与する。
ただし、好中球数が5,000/mm3以上