神神経系注2)
5%以上
※頭痛・頭重感
6. 精神神経系注2)
0.1~5%未満
めまい、不眠、しびれ感
7. 精神神経系注2)
0.1%未満
※眠気、振戦、肩こり、失神・一過性の意識消失等
8. 消化器
0.1~5%未満
※腹痛、悪心・嘔吐、食欲不振、下痢、胸やけ、腹部膨満感、味覚異常
9. 消化器
0.1%未満
※口渇等
10. 血液
0.1~5%未満
※貧血、白血球減少
11. 血液
0.1%未満
※好酸球増多等
12. 出血傾向
0.1~5%未満
※皮下出血、血尿等
13. 肝臓
0.1~5%未満
AST(GOT)・ALT(GPT)・Al-P・LDHの上昇等
14. 腎臓
0.1~5%未満
※BUN上昇、クレアチニン上昇、尿酸値上昇、頻尿
15. 腎臓
0.1%未満
※排尿障害等
16. その他
0.1~5%未満
※発汗、浮腫、胸痛、血糖上昇、耳鳴、倦怠感、結膜炎、発熱、脱毛
17. その他
0.1%未満
※疼痛、筋痛、脱力感
注1)このような場合には投与を中止すること。
注2)このような場合には減量又は投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
*:自発報告又は海外において認められた副作用のため頻度不明。
高齢者への投与
一般に高齢者では生理機能が低下しているので、減量するなど注意すること。
妊婦、産婦、授乳婦等への投与
1.
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には投与しないこと。[動物実験(ラット)で異常胎児の増加3)並びに出生児の低体重及び死亡児の増加4)が報告されている。]
2.
授乳中の婦人には本剤投与中は授乳を避けさせること。[動物実験(ラット)で乳汁中への移行が報告されている5)。]
小児等への投与
低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児に対する安全性は確立していない。(使用経験が少ない。)
適用上の注意
服用時
(1)
本剤を水なしで服用する場合には、舌の上で唾液を浸潤させ、唾液とともに飲み込むこと。
(2)
本剤は寝たままの状態で服用しないこと。
その他の注意
1.
イヌを用いた13週間経口投与毒性試験6)及び52週間経口投与毒性試験7)において、高用量で左心室心内膜の肥厚及び冠状動脈病変が認められ、無毒性量はそれぞれ30mg/kg/day、12mg/kg/dayであった。ラット及びサルでは心臓の変化は認められなかった。1週間静脈内投与心臓毒性試験では、イヌに左心室心内膜、右心房心外膜及び冠状動脈の変化がみられ、サルでは軽度の左心室心内膜の出血性変化が認められた。他のPDE阻害剤や血管拡張剤においても動物に心臓毒性が認められており、特にイヌは発現しやすい動物種であると報告されている。
2.
遺伝的に著しく高い血圧が持続し脳卒中が発症するとされているSHR-SP(脳卒中易発症高血圧自然発症ラット)において、シロスタゾール0.3%混餌投与群は対照群に比較して生存期間の短縮が認められた(平均寿命:シロスタゾール群40.2週、対照群43.5週)。
3.
脳梗塞再発抑制効果を検討する試験において、本剤群に糖尿病の発症例及び悪化例が多くみられた(本剤群11/520例、プラセボ群1/523例)。
4.
シロスタゾール100mgとHMG-CoA還元酵素阻害薬ロバスタチン(国内未承認)80mgを併用投与したところ、ロバスタチン単独投与に比べてロバスタチンのAUCが64%増加したとの海外報告がある8)。
薬物動態
1. 血漿中濃度
(1)
※健康成人男子にシロスタゾール100mg(散剤又は錠剤)を空腹時単回経口投与した場合の血漿中濃度推移を以下に示す。散剤は水なしで服用または水で服用した場合のいずれにおいてもプレタール錠100mgと生物学的に同等であった9)(図1、表1)。
図1 シロスタゾール100mg単回経口投与時の血漿中濃度推移
(2)
※健康成人男子にシロスタゾール100mgを空腹時に経口投与した時、血漿中に活性代謝物としてシロスタゾールが脱水素化されたOPC-13015及び水酸化されたOPC-13213が検出された10)。
(3)
健康成人男子にシロスタゾール50mgを空腹時及び食後に単回経口投与したところ、食後投与の方が空腹時投与の場合よりCmaxで2.3倍、AUCinfで1.4倍高かった。
2. 代謝酵素
シロスタゾールは肝ミクロゾーム中のチトクロームP450のアイソザイムのうち主としてCYP3A4、次いでCYP2D6、CYP2C19により代謝される(in vitro)11,12)。
3. タンパク結合率
シロスタゾール
95%以上(in vitro、平衡透析法、0.1~6μg/mL)5)
活性代謝物OPC-13015
97.4%(in vitro、限外ろ過法、1μg/mL)13)
活性代謝物OPC-13213
53.7%(in vitro、限外ろ過法、1μg/mL)13)
4. 腎機能障害患者での体内動態(参考:外国人による成績)
重症の腎機能障害患者にシロスタゾール1日100mgを8日間連続経口投与した場合、健康成人に比べシロスタゾールのCmaxは29%、AUCは39%減少したが、活性代謝物のOPC-13213のCmaxは173%、AUCは209%増加した。軽症及び中等症の患者において差は認められなかった14)。
5. 肝機能障害患者での体内動態(参考:外国人による成績)
軽症及び中等症の肝機能障害患者にシロスタゾール100mgを単回経口投与した場合、血漿中濃度は健康成人と差は認められなかった15)。(シロスタゾールのCmaxは7%減少し、AUCは8%増加した。)
6. 薬物相互作用(参考:外国人による成績)
シロスタゾール100mgとワルファリン25mgを併用投与したところ、シロスタゾールはR-、S-ワルファリンの代謝に影響を及ぼさなかった16)。
エリスロマイシン500mg (1日3回)を7日間前投与後、シロスタゾール100mgとエリスロマイシン500mg(1日3回)を併用投与したところ、シロスタゾール100mg単独投与に比べてシロスタゾールのCmaxは47%、AUCは87%増加した17)。
シロスタゾール100mgとケトコナゾール400mgを併用投与したところ、シロスタゾール100mg単独