生成を抑制する。消化管上部の粘膜損傷形成に対して、ボノプラザンは強い抑制作用を示す。ボノプラザンは抗ヘリコバクター・ピロリ活性及びヘリコバクター・ピロリウレアーゼ阻害活性は示さない。
2. 胃酸分泌抑制作用2)
健康成人男子において、ボノプラザン10mg又は20mgの7日間反復投与により24時間中に胃内pHが4以上を示す時間の割合は、それぞれ63±9%又は83±17%である。
3. ヘリコバクター・ピロリ除菌の補助作用
ヘリコバクター・ピロリ除菌治療におけるボノプラザンの役割は胃内pHを上昇させることにより、併用されるアモキシシリン水和物、クラリスロマイシン、メトロニダゾールの抗菌活性を高めることにあると考えられる。
有効成分に関する理化学的知見
化学構造式
一般名
ボノプラザンフマル酸塩(Vonoprazan Fumarate)〔JAN〕
化学名
1-[5-(2-Fluorophenyl)-1-(pyridin-3-ylsulfonyl)-1H-pyrrol-3-yl]-N-methylmethanamine monofumarate
分子式
C17H16FN3O2S・C4H4O4
分子量
461.46
融点
194.8℃
性状
ボノプラザンフマル酸塩は白色~ほとんど白色の結晶又は結晶性の粉末である。ジメチルスルホキシドにやや溶けやすく、N,N-ジメチルアセトアミドにやや溶けにくく、メタノール及び水に溶けにくく、2-プロパノール及びアセトニトリルにほとんど溶けない。
承認条件
医薬品リスク管理計画を策定の上、適切に実施すること。
包装
10mg : 100錠(10錠×10)、140錠(14錠×10)、500錠(バラ、10錠×50)、700錠(14錠×50)
20mg : 100錠(10錠×10)、140錠(14錠×10)、500錠(バラ、10錠×50)、700錠(14錠×50)
主要文献及び文献請求先
主要文献
1)
ボノプラザンの薬物動態試験成績(1)(社内資料)
2)
ボノプラザンの薬物動態試験成績(2)(社内資料)
3)
ボノプラザンの薬物動態試験成績(3)(社内資料)
4)
ボノプラザンの薬物動態試験成績(4)(社内資料)
5)
ボノプラザンの薬物動態試験成績(5)(社内資料)
6)
ボノプラザンの薬物動態試験成績(6)(社内資料)
7)
ボノプラザンの薬物動態試験成績(7)(社内資料)
8)
ボノプラザンの薬物動態試験成績(8)(社内資料)
9)
ボノプラザンの薬物動態試験成績(9)(社内資料)
10)
ボノプラザンの薬物動態試験成績(10)(社内資料)
11)
ボノプラザンの薬物動態試験成績(11)(社内資料)
12)
ボノプラザンの薬物動態試験成績(12)(社内資料)
13)
ボノプラザンの薬物動態試験成績(13)(社内資料)
14)
ボノプラザンの臨床試験成績(1)(社内資料)
15)
ボノプラザンの臨床試験成績(2)(社内資料)
16)
ボノプラザンの臨床試験成績(3)(社内資料)
17)
ボノプラザンの臨床試験成績(4)(社内資料)
18)
ボノプラザンの臨床試験成績(5)(社内資料)
19)
ボノプラザンの臨床試験成績(6)(社内資料)
20)
ボノプラザンの臨床試験成績(7)(社内資料)
21)
ボノプラザンの臨床試験成績(8)(社内資料)
22)
ボノプラザンの臨床試験成績(9)(社内資料)
23)
ボノプラザンの臨床試験成績(10)(社内資料)
24)
ボノプラザンの薬理試験成績(社内資料)
文献請求先・製品情報お問い合わせ先
主要文献に記載の社内資料につきましても下記にご請求ください。
武田薬品工業株式会社 医薬学術部 くすり相談室
〒103-8668 東京都中央区日本橋二丁目12番10号
フリーダイヤル 0120-566-587
受付時間 9:00~17:30(土日祝日・弊社休業日を除く)
大塚製薬株式会社 医薬情報センター
〒108-8242 東京都港区港南2-16-4 品川グランドセントラルタワー
電話 0120-189-840
長期投与医薬品に関する情報
*本剤は新医薬品であるため、厚生労働省告示第107号(平成18年3月6日付)に基づき、2016年2月末日までは、1回14日分を限度とした投薬しか認められない。
製造販売業者等の氏名又は名称及び住所
製造販売元
武田薬品工業株式会社
〒540-8645 大阪市中央区道修町四丁目1番1号
提携
大塚製薬株式会社
〒101-8535 東京都千代田区神田司町2-9