8. 消化器
0.1%未満
便秘、腹部膨満感、舌炎、口角炎、口渇、胃炎、嚥下困難、腹鳴
9. 消化器
頻度不明注1)
胃不快感、胃重感、口唇炎
10. 精神神経系
0.1~5%未満
倦怠感、眩暈、しびれ
11. 精神神経系
0.1%未満
頭痛、耳鳴
12. 精神神経系
頻度不明注1)
興奮、頭重感
13. 皮膚注2)
0.1~5%未満
色素沈着、爪の異常、脱毛、浮腫
14. 皮膚注2)
0.1%未満
び爛・皮膚炎、角化、紅潮、光線過敏症17)、水疱
15. 皮膚注2)
頻度不明注1)
DLE様皮疹18,19)、皮膚の乾燥、手足症候群
16. 過敏症
0.1~5%未満
発疹、そう痒
17. 過敏症
0.1%未満
蕁麻疹
18. 過敏症
頻度不明注1)
発赤
19. 循環器
0.1%未満
動悸、胸痛、胸内苦悶感、心電図異常(ST上昇等)
20. その他
0.1~5%未満
LDH上昇、発熱
21. その他
0.1%未満
関節痛、糖尿、血糖値上昇、灼熱感、結膜充血、咳・痰、血清尿酸値上昇、女性型乳房、筋肉痛
22. その他
頻度不明注1)
血痰、高トリグリセリド血症、高コレステロール血症、無月経、CK(CPK)上昇、総蛋白低下、血清ナトリウム低下、血清カルシウム上昇、血清カルシウム低下、血清カリウム上昇、血清カリウム低下、血清クロール上昇、血清クロール低下
注1)自発報告及びホリナート・テガフール・ウラシル療法において認められた副作用を含むため、頻度不明。
注2)色素沈着、皮膚炎等の皮膚障害は手のひら、足裏等に発現しやすいとの報告がある。20)
高齢者への投与
高齢者では生理機能が低下していることが多く、特に消化器障害(下痢、口内炎等)、骨髄抑制があらわれやすいので、患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。
妊婦、産婦、授乳婦等への投与
1.
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には投与しないこと。[本剤を投与された婦人において奇形を有する児を出産したとの報告がある。また、動物実験で催奇形作用の報告(妊娠ラットで胎児の骨格変異、化骨遅延等が認められている)がある。21)]
2.
授乳婦に投与する場合には授乳を中止させること。[動物実験(ラット)で乳汁中への移行が報告されている。22)]
小児等への投与
低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児に対する安全性は確立していない(「重要な基本的注意」の項参照)。
適用上の注意
1. 調剤時:
ユーエフティE配合顆粒は、原則としてヒートシール包装のまま調剤すること。ヒートシール包装を開封して調剤すると、2種類(テガフールとウラシル)の顆粒が不均一となり、配合比率が変化することがあるので注意すること。
2. 服用時:
ユーエフティE配合顆粒は、テガフール顆粒が腸溶性なので、かまずに服用するように注意すること。
3. 薬剤交付時:
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。[PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている。]
その他の注意
1.
本剤を投与した患者に、急性白血病(前白血病相を伴う場合もある)、骨髄異形成症候群(MDS)が発生したとの報告がある。
2.
フルオロウラシルの異化代謝酵素であるジヒドロピリミジンデヒドロゲナーゼ(DPD)欠損等の患者がごくまれに存在し、このような患者にフルオロウラシル系薬剤を投与した場合、投与初期に重篤な副作用(口内炎、下痢、血液障害、神経障害等)が発現するとの報告がある。
薬物動態
癌患者にユーエフティ(テガフール300mg相当量)を経口投与し、血中テガフール、5-FU及びウラシル濃度を測定した結果、テガフール濃度は投与後2時間で最高値13.7±1.1μg/mLを示し、以後漸次減少し、24時間後では3.6±0.8μg/mLであった。5-FU及びウラシル濃度はいずれも投与後30分にそれぞれ0.21±0.094μg/mL、3.0±1.8μg/mLの最高値を示し、以後低下して5-FUは3時間後で0.05±0.019μg/mL、ウラシルは6時間後で0.30±0.23μg/mLの値を示した。23)
一方、ユーエフティ投与後における5-FUの血中、腫瘍周辺正常組織及び腫瘍内濃度を比較すると、腫瘍内濃度が高値を示した。24~30)
また、テガフールから5-FUへの代謝に関与するヒト肝チトクロームP-450分子種としてCYP2A6が主であるとの報告がある(in vitro)。31)
<ホリナート・テガフール・ウラシル療法>
食事の影響32)
癌患者にクロスオーバー法で、空腹時及び食後(高脂肪食摂取後)にホリナート30mg及びテガフール・ウラシル配合剤(テガフール200mg相当量)を投与した場合、空腹時に比べて食後投与時のウラシルのAUC、テガフールから変換されたフルオロウラシルのAUCはそれぞれ66%、37%減少し、ホリナートのAUCは61%上昇した。
一方、テガフールのAUCには著明な変化は認められなかった。
臨床成績
ユーエフティ(テガフール300~600mg相当量)、1日2~3回分割経口投与による臨床成績を集計した結果、効果判定可能例数は699例であり、奏効率は23.3%(163/699例)であった。5~7,23,28,33~42)
癌種別奏効率は次のとおりであった(臨床成績の表 表1参照)。
非小細胞肺癌術後補助化学療法の大規模比較試験:I期の原発性肺腺癌(完全切除例)を対象とし、ユーエフティ(テガフール250mg/m2相当量)の2 年間経口投与による術後補助化学療法群と手術単独の経過観察群を比較(評価対象症例:それぞれ491例及び488例、追跡期間の中央値:それぞれ72ヵ月及び73ヵ月)した結果、生存期間のハザード比は0.71(95%信頼区間0.52-0.98、層別ログランク検定P= 0.04)で、特にpT2(ユーエフティ群129例、経過観察群134例)において、生存期間のハザード比0.48(95%信頼区間0.29-0.81、ログランク検定P= 0.005)と、ユーエフティは死亡リスクを低下させた。4