血尿等)
その他(頻度不明)
熱感、四肢疼痛(増強を含む)、気分不良、浮腫、視力低下、脱毛、低ナトリウム血症、四肢腫脹
2.
新生児への投与にあたっては、上記に記載した副作用のほか、低クロール血症、低カルシウム血症、高脂血症があらわれることがあるので観察を十分に行うこと。(いずれも頻度不明)
その他の副作用の注意
注)このような症状があらわれた場合には投与を中止すること。
高齢者への投与
一般に高齢者では生理機能が低下しているので減量するなど注意すること。
妊婦、産婦、授乳婦等への投与
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないこと。[動物実験(ラット、in vitro)で子宮収縮作用が報告されており、またヒトにおける妊娠中の投与に関する安全性は確立していない。]
小児等への投与
動脈管依存性先天性心疾患以外の小児に対する安全性は確立していない。
適用上の注意
1. 投与時
(1)
本剤投与により副作用があらわれた場合には、投与の中止、投与速度の変更など適切な処置を講ずること。
(2)
*イヌにPGE1としてアルプロスタジル注射液0.1~1.0μg/kgを前腸間膜動脈内投与したところ、投与1分以後に腸管運動が促進されたとの報告がある。この腸管運動の促進が血管造影に影響を与える可能性が否定できないため、経上腸間膜動脈性門脈造影に適用する場合、本剤を造影剤注入30秒前に投与すること。
2. 調製時
(1)
凍結したものは使用しないこと。
(2)
本剤を輸液に混和し使用する場合は混和後24時間以内に使用し残液は廃棄すること。
3. アンプルカット時:
本品はワンポイントカットアンプルであるが、アンプルのカット部分をエタノール綿等で清拭してからカットすることが望ましい。
4. その他
(1)
ポリ塩化ビニル製の輸液セット等を使用した場合、可塑剤であるDEHP〔di-(2-ethylhexyl)phthalate:フタル酸ジ-(2-エチルヘキシル)〕が製剤中に溶出することが報告されている。
特に動脈管依存性先天性心疾患の新生児への投与に際しては、持続静注によりDEHPの総溶出量が増加するので、ポリ塩化ビニル製の輸液セット等の使用を避けることが望ましい。
(2)
本剤は脂肪乳剤を含有しているため、ポリカーボネート製の延長チューブ等を使用した場合、そのコネクター部分にひび割れが発生し、血液及び薬液漏れ、空気混入等の可能性があるので注意すること。
その他の注意
本剤の投与により脳梗塞がみられたとの報告がある。
有効成分に関する理化学的知見
一般名
アルプロスタジル(Alprostadil)
化学名
7-{(1R,2R,3R)-3-Hydroxy-2-[(1E,3S)-3-hydroxyoct-1-en-1-yl]-5-oxocyclopentyl}heptanoic acid
構造式

分子式
C20H34O5
分子量
354.48
性 状
白色の結晶又は結晶性の粉末である。
エタノール(99.5)又はテトラヒドロフランに溶けやすく、アセトニトリルに溶けにくく、水にほとんど溶けない。
融点
114~118℃
取扱い上の注意
**安定性試験
最終包装製品を用いた長期保存試験(5℃以下、なりゆき湿度、遮光、2年)の結果、外観及び含量等は規格の範囲内であり、アリプロスト注5μg及びアリプロスト注10μgは規定条件の市場流通下において2年間安定であることが確認された。1)
包装
アリプロスト注5μg 1mL 5アンプル
アリプロスト注10μg 2mL 5アンプル、 10アンプル
主要文献及び文献請求先
**主要文献
1)
富士製薬工業株式会社 社内資料 (安定性試験)
文献請求先
主要文献に記載の社内資料につきましても下記にご請求下さい。
富士製薬工業株式会社 富山工場 学術情報課
〒939-3515 富山県富山市水橋辻ヶ堂1515番地
(TEL)076-478-0032
(FAX)076-478-0336
製造販売業者等の氏名又は名称及び住所
製造販売元
富士製薬工業株式会社