in;の推定値はそれぞれ42.3ng/mL、393.9ng・hr/mLであった4)。
*:本剤の承認された用法・用量は「1日2mgを2回に分け経口投与」である。
2. 代謝・排泄
(1)
健康成人女性にジエノゲスト2mgを単回経口投与*した場合、尿中に未変化体は検出されず、尿中の代謝物として主に水酸化体及びグルクロン酸抱合体が排泄された1)。
(2)
ヒト肝ミクロソームを用いたin vitro試験の結果より、ジエノゲストの代謝には、主にCYP3A4が関与すると考えられた5,6)。また、健康成人女性にジエノゲスト2mgを1日2回、計11回(6日間)反復経口投与*したときの定常状態におけるCmaxの368倍の濃度(100μmol/L)においても、ジエノゲストはCYP1A2、CYP2C9、CYP2C19、CYP2D6、CYP2E1、CYP3A4活性をほとんど阻害しなかった7,8)。
*:本剤の承認された用法・用量は「1日2mgを2回に分け経口投与」である。
3. 相互作用
健康成人女性10例にクラリスロマイシン200mgを1日2回、3日間経口投与し、翌日、ジエノゲスト1mgとクラリスロマイシン200mgを1回併用したとき、ジエノゲストのCmax及びAUC0-∞はジエノゲスト1mg単独投与時に比し、それぞれ1.20倍、1.86倍に上昇した9)。
4. 血漿蛋白結合率(in vitro)
健康成人女性の血漿を用いたin vitro試験におけるジエノゲスト(100ng/mL)の蛋白結合率は94.5%であった10)。結合蛋白質は主にアルブミンと考えられた11)。
5. 生物学的同等性
健康成人女性にディナゲストOD錠1mg(水なしで服用又は水で服用)及びディナゲスト錠1mg(普通錠)を空腹時に単回経口投与した場合の平均血漿中濃度の推移及び薬物動態パラメータは下記のとおりであり、生物学的に同等であることが確認された12)。(薬物動態の表参照)
(1) 水なしで服用

(2) 水で服用

薬物動態の表
1) 単回投与
単回投与時の薬物動態パラメータ
投与量 |
Cmax
(ng/mL) |
tmax
(hr) |
t1/2α
(hr) |
t1/2β
(hr) |
AUC0-∞
(ng・hr/mL) |
0.5mg |
17.5±2.2 |
0.9±0.2 |
0.749±0.201 |
7.06±1.00 |
154.9±34.2 |
1mg |
34.7±3.1 |
1.3±0.6 |
0.772±0.364 |
6.65±1.49 |
320.4±56.7 |
2mg |
76.1±14.6 |
1.2±0.4 |
0.580±0.209 |
7.66±1.22 |
695.1±114.2 |
(Mean±S.D., n=6)
2) 反復投与
反復投与時(1mg×2回/日)の薬物動態パラメータ
投与回数 |
Cmax
(ng/mL) |
tmax
(hr) |
t1/2β
(hr) |
AUC注)
(ng・hr/mL) |
1回目 |
28.0±3.2 |
2.1±0.9 |
8.56±1.91 |
313.5±29.2 |
11回目 |
42.9±2.7 |
2.7±0.5 |
12.44±3.17 |
341.2±31.5 |
(Mean±S.D., n=6)
注)1回目のAUCは無限大時間まで外挿した値。11回目は投与12時間後までの値。
(1) 生物学的同等性
1) 水なしで服用(ディナゲスト錠1mgは水で服用)
薬物動態パラメータ
|
判定パラメータ |
判定パラメータ |
参考パラメータ |
参考パラメータ |
|
AUC0-48
(ng・hr/mL) |
Cmax(ng/mL) |
tmax(hr) |
t1/2(hr) |
ディナゲストOD錠1mg
(水なしで服用) |
282.80±66.37 |
25.81±4.87 |
1.25±0.94 |
7.98±1 |