副作用は、傾眠87例(40.5%)、浮動性めまい43例(20.0%)及び浮腫40例(18.6%)であった。(承認時までの調査の集計)
線維筋痛症
国内二重盲検比較試験、国内長期投与試験において、本剤300~450mg/日を1日2回で投与された安全性評価対象例356例中295例(82.9%)に副作用が認められた。主な副作用は、傾眠141例(39.6%)、浮動性めまい98例(27.5%)及び体重増加56例(15.7%)であった。(承認時までの調査の集計)
重大な副作用
1. めまい(20%以上)、傾眠(20%以上)、意識消失(0.3%未満)
めまい、傾眠、意識消失があらわれ、転倒し骨折等に至ったとの報告があるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止又は減量するなど、適切な処置を行うこと。
2. 心不全(0.3%未満)、肺水腫(頻度不明注))
心不全、肺水腫があらわれるとの報告がある(特に心血管障害を有する患者)。心不全のリスクがある患者では、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
3. 横紋筋融解症(頻度不明注))
横紋筋融解症があらわれることがあるので、観察を十分に行い、筋肉痛、脱力感、CK(CPK)上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇等があらわれた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。また、横紋筋融解症による急性腎不全の発症に注意すること。
4. 腎不全(0.1%未満)
腎不全があらわれるとの報告があるので、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
5. 血管浮腫(頻度不明注))
血管浮腫等の過敏症があらわれることがあるので、異常が認められた場合には、直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。
6. 低血糖(0.3%未満)
低血糖があらわれることがあるので、脱力感、倦怠感、冷汗、振戦、意識障害等の低血糖症状があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
7. 間質性肺炎(頻度不明注))
間質性肺炎があらわれることがあるので、咳嗽、呼吸困難、発熱等の臨床症状を十分に観察し、異常が認められた場合には胸部X線、胸部CT等の検査を実施すること。間質性肺炎が疑われた場合には投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。
8. *ショック(頻度不明注))、アナフィラキシー(0.1%未満)
ショック、アナフィラキシーがあらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
9. 皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)(頻度不明注))、多形紅斑(頻度不明注))
皮膚粘膜眼症候群、多形紅斑があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
10. **劇症肝炎(頻度不明注))、肝機能障害(0.4%)
劇症肝炎、AST(GOT)、ALT(GPT)上昇等を伴う肝機能障害があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
注:自発報告又は海外での症例のため頻度不明
その他の副作用
次のような副作用が認められた場合には、必要に応じ、減量、投与中止等の適切な処置を行うこと。
1. 血液及びリンパ系障害(0.3%以上1%未満)
好中球減少症、白血球減少症
2. 血液及びリンパ系障害(0.3%未満)
血小板減少症
3. 代謝及び栄養障害(0.3%以上1%未満)
食欲不振、食欲亢進、高脂血症
4. 代謝及び栄養障害(0.3%未満)
高血糖
5. 精神障害(1%以上)
不眠症
6. 精神障害(0.3%以上1%未満)
錯乱、失見当識、多幸気分、異常な夢、幻覚
7. 精神障害(0.3%未満)
うつ病、落ち着きのなさ、気分動揺、抑うつ気分、無感情、不安、リビドー消失、睡眠障害、思考異常
8. 精神障害(頻度不明注))
離人症、無オルガズム症、激越、喚語困難、リビドー亢進、パニック発作、脱抑制
9. 神経系障害(1%以上)
浮動性めまい、頭痛、平衡障害、運動失調
10. 神経系障害(0.3%以上1%未満)
振戦、注意力障害、感覚鈍麻、嗜眠、構語障害、記憶障害、健忘、錯感覚、協調運動異常
11. 神経系障害(0.3%未満)
鎮静、認知障害、ミオクローヌス、反射消失、ジスキネジー、精神運動亢進、体位性めまい、知覚過敏、味覚異常、灼熱感、失神、精神的機能障害、会話障害
12. 神経系障害(頻度不明注))
昏迷、嗅覚錯誤、書字障害
13. 眼障害(1%以上)
霧視、複視、視力低下
14. 眼障害(0.3%以上1%未満)
視覚障害、網膜出血
15. 眼障害(0.3%未満)
視野欠損、眼部腫脹、眼痛、眼精疲労、流涙増加、光視症、斜視、眼乾燥、眼振
16. 眼障害(頻度不明注))
眼刺激、散瞳、動揺視、深径覚の変化、視覚の明るさ、角膜炎
17. 耳及び迷路障害(1%以上)
回転性めまい
18. 耳及び迷路障害(0.3%以上1%未満)
耳鳴
19. 耳及び迷路障害(0.3%未満)
聴覚過敏
20. 心臓障害(0.3%以上1%未満)
動悸
21. 心臓障害(0.3%未満)
第一度房室ブロック、頻脈、洞性不整脈、洞性徐脈、心室性期外収縮
22. 心臓障害(頻度不明注))
洞性頻脈
23. 血管障害(0.3%以上1%未満)
高血圧、低血圧、ほてり
24. 呼吸器、胸郭及び縦隔障害(0.3%以上1%未満)
呼吸困難
25. 呼吸器、胸郭及び縦隔障害(0.3%未満)
鼻咽頭炎、咳嗽、いびき、鼻出血、鼻炎
26. 呼吸器、胸郭及び縦隔障害(頻度不明注))
鼻乾燥、鼻閉、咽喉絞扼感
27. 胃腸障害(1%以上)
便秘、悪心、下痢、腹痛、嘔吐
28. *胃腸障害(0.3%以上1%未満)
腹部膨満、消化不良、鼓腸、胃炎、胃不快感、口内炎
29. 胃腸障害(0.3%未満)
流涎過多、胃食道逆流性疾患、膵炎、舌腫脹
30. 胃腸障害(頻度不明注))
腹水、嚥下障害
31. 皮膚及び皮下組織障害(1%以上)
発疹
32. 皮膚及び皮下組織障害(0.3%以上1%未満)
そう痒症、湿疹、眼窩周囲浮腫
33. 皮膚及び皮下組織障害(0.3%未満)
多汗症、冷汗、蕁麻疹、脱毛
34. 皮膚及び皮下組織障害(頻度不明注))
丘疹
35. 筋骨格系及び結合組織障害(0.3%以上1%未満)
筋力低下、筋痙縮、関節腫脹、四肢痛、背部痛
36. 筋骨格系及び結合組織障害(0.3%未満)
筋肉痛、重感、関節痛、筋