H上昇
低クロール血症
BUN上昇
カルシウム低下
高カルシウム血症
低カリウム血症
脱水
高リン血症
血清クロール異常
反発性低血糖
泌尿器系障害
(0.1~5%未満)
高窒素血症
泌尿器系障害
(0.1%未満)
腎機能障害
多尿
浸透圧利尿
消化管障害
(0.1%未満)
嘔気・悪心・嘔吐
食欲減退
一般的全身障害
(0.1~5%未満)
脱毛
一般的全身障害
(0.1%未満)
発熱
全身倦怠感
精神障害
(0.1%未満)
不穏
内分泌障害
(0.1%未満)
尿崩症
その他 (大量・急速投与による障害)
(頻度不明)
脳浮腫
肺水腫
末梢の浮腫
水中毒
副作用が認められた場合には,投与を中止するなど適切な処置を行うこと.
高齢者への投与
一般に高齢者では生理機能が低下しているので減量するなど注意すること.
妊婦,産婦,授乳婦等への投与
1.
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には,治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること(妊娠中の投与に関する安全性は確立していない).
2.
授乳中の婦人には投与しないことが望ましいが,やむを得ず投与する場合には授乳を避けさせること(授乳中の投与に関する安全性は確立していない).
小児等への投与
小児等に対する安全性は確立していない (使用経験が少ない).
適用上の注意
1. 調製時
(1)
ハイカリック液-1号,ハイカリック液-2号及びハイカリック液-3号には必ず10%又は12%アミノ酸注射液を混合して使用すること.
(2)
ハイカリック液-1号,ハイカリック液-2号及びハイカリック液-3号にアミノ酸注射液を混合した後は,速やかに使用すること.
(3)
カルシウムを含有するため,クエン酸加血液を混合すると凝血を起こすおそれがあるので注意すること.
(4)
炭酸イオンと沈殿を生じるので,炭酸イオンを含む製剤と混合しないこと.
(5)
脂肪乳剤と混合しないこと.
(6)
抗生物質やその他の治療薬は原則として混合しないこと.
2. 投与経路
末梢静脈内に点滴注入しないこと.
3. 投与時
患者の尿量が1日500mL又は1時間当たり20mL以上あることが望ましい.
臨床成績
〈臨床効果〉2), 3), 4)
悪性腫瘍患者を主とする消化管栄養が不能又は不十分な症例について実施された一般臨床試験の結果,ハイカリック液-1号では80.9%(102/126例),ハイカリック液-2号では84.0%(105/125例),ハイカリック液-3号では87.4%(173/198例)に栄養改善効果が認められた.
薬効薬理
ハイカリック液-3号にアミノ酸,ビタミン等の必要栄養源を配合し,ラットの中心静脈に15日間,通常の摂取熱量と同じ熱量(平均348kcal/kg/日)を投与したところ体重の順調な増加及び正の窒素出納を示し,栄養学的効果が認められた.5)
取扱い上の注意
〈使用前の注意〉
●内容液が漏れている場合や,内容液に混濁・浮遊物等の異常が認められるときは使用しないこと.
●排出口をシールしているフィルムがはがれているときは使用しないこと.
〈調製時の注意〉
●使用時には排出口をシールしているフィルムをはがすこと.
●注射針は,無菌的操作により,ゴム栓の刻印部にまっすぐ刺通すること.斜めに刺すと,ゴム栓や排出口内壁の削り片が薬液中に混入したり,容器を刺通し液漏れの原因となったりすることがある.
●薬剤を配合するときには,よく転倒混和し,配合変化に注意すること.
**〈投与時の注意〉
●本品に通気針(エア針)は不要である.
*●輸液セット等のびん針を接続する際は,ゴム栓の刻印部にまっすぐ刺通すること.
●連結管を用いた2バッグ以上の連続投与は原則として行わないこと.
●個包装を開封したまま保管すると,内容液が変質する可能性があるので,速やかに使用すること.
〈ソフトバッグの取扱い上の注意〉
●本品は軟らかいプラスチックのバッグなので,鋭利なもの等で傷つけないこと.液漏れの原因となる.
*●容器の目盛りは目安として使用すること.
包装
700mL×10袋
主要文献及び文献請求先
主要文献
1)
厚生省薬務局: 医薬品副作用情報 No.104. 1992: 15.
2)
高橋秀禎ほか: 新薬と臨牀. 1979; 28: 1971.
3)
小野寺時夫ほか: 基礎と臨床. 1983; 17: 3573.
4)
長谷部正晴,小林国男: 基礎と臨床. 1983; 17: 3583.
5)
山口幸男ほか: 基礎と臨床. 1983; 17: 3545.
文献請求先
テルモ株式会社 コールセンター
〒151-0072 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目44番1号
TEL 0120-12-8195
製造販売業者等の氏名又は名称及び住所
製造販売元
テルモ株式会社
東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目44番1号
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