plusmn;731
肝機能障害患者
(Child-Pugh分類 ClassB) 73.9
(63.1,84.6) 2,936
(2,622,3,250)
健康成人男性1) 99.8±12.7 3,947±580
Child-Pugh分類 ClassA:n=8、健康成人男性:n=31(Mean±SD)
Child-Pugh分類 ClassB:n=2〔Mean(Min,Max)〕
表4 臨床試験から得られたCLcr、年齢、性別の各分類ごとの血清中エルデカルシトールトラフ濃度
因子 エルデカルシトール投与量、投与期間 血清中エルデカルシトールトラフ濃度(pg/mL)
(n=例数、N=測定ポイント数)
CLcr(mL/min)※
10以上30未満 0.75μg
144週間 384.3±145.7(N=17)
30以上60未満 0.75μg
144週間 322.9±114.8(N=331)
60以上70未満 0.75μg
144週間 304.8±89.4(N=19)
70以上 0.75μg
144週間 254.2±81.6(N=15)
年齢
75歳未満 0.75μg
144週間 302.3±101.0(N=232)
75歳以上 0.75μg
144週間 352.5±129.1(N=150)
性別
男性 1.0μg注4)、15日間 316.1±96.3※※(n=6)
男性 1.0μg注4)、14日間 289.6±114.1※※※(n=22)
女性 1.0μg注4)、12週間 260.4±55.6※※※※(N=80)
(Mean±SD)
※:血清クレアチニン値を用いCockcroft-Gault法により算出
※※:投与13,14,15日目及び15日目の投与後24時間の血清中エルデカルシトールトラフ濃度から算出
※※※:投与13,14日目及び14日目の投与後24時間の血清中エルデカルシトールトラフ濃度から算出
※※※※:投与2,4,8,12週後の血清中エルデカルシトールトラフ濃度から算出
表5 エルデカルシトールがシンバスタチン及びその代謝物の薬物動態に及ぼす影響
指標薬 投与群 幾何平均の比(反復投与後/反復投与前)
[90%信頼区間] 幾何平均の比(反復投与後/反復投与前)
[90%信頼区間]
指標薬 投与群 AUClast Cmax
シンバスタチン プラセボ 0.964
[0.6903-1.3468] 1.158
[0.8766-1.5306]
シンバスタチン エルデカルシトール 0.848
[0.6743-1.0654] 0.809
[0.6669-0.9826]
シンバスタチン代謝物(オープンアシド体) プラセボ 0.874
[0.7535-1.0136] 0.958
[0.7526-1.2185]
シンバスタチン代謝物(オープンアシド体) エルデカルシトール 0.929
[0.7178-1.2029] 0.894
[0.6302-1.2684]
(n=10)
臨床成績
原発性骨粗鬆症患者1,054例(エルデカルシトール群528例、アルファカルシドール群526例)における無作為割付二重盲検群間比較試験において、主要評価項目である3年間の非外傷性新規椎体骨折発生頻度は、エルデカルシトール群(1日1回0.75μg)で13.4%、アルファカルシドール群(1日1回1.0μg)で17.5%であり(相対リスク減少率26%)、アルファカルシドールに対するエルデカルシトールの優越性が検証された[層化log-rank検定:P=0.0460(片側)]。また、3年間の非外傷性前腕骨骨折発生頻度は、エルデカルシトール群で1.1%、アルファカルシドール群で3.6%であり(相対リスク減少率71%)、有意差が認められた[層化log-rank検定:P=0.0048(片側)]。3年後の腰椎骨密度平均変化率は、エルデカルシトール群(1日1回0.75μg)で3.4%、アルファカルシドール群(1日1回1.0μg)で0.1%であり、アルファカルシドール群に比較して有意な骨密度増加効果を示した[Student t検定:P<0.001(両側)]。また、3年後の大腿骨骨密度平均変化率においても、エルデカルシトール群で0.4%、アルファカルシドール群で-2.3%であり、有意な骨密度増加効果を示した[Student t検定:P<0.001(両側)]。14)
(表6)
表6 骨折発生頻度と相対リスク減少率
骨折発生頻度(3年間)注5) 骨折発生頻度(3年間)注5) 相対リスク減少率
(P値注6))
エルデカルシトール群 アルファカルシドール群 相対リスク減少率
(P値注6))
新規椎体骨折 13.4% 17.5% 26%
(P=0.0460)
前腕骨骨折 1.1% 3.6% 71%
(P=0.0048)
注5)Kaplan-Meier法による推定値
注6)層化log-rank検定(片側)
薬効薬理
1. 作用機序
エルデカルシトールは活性型ビタミンD3(カルシトリオール)の誘導体であり、以下のカルシトリオールとしての薬理学的特性を有する。
(1)
ヒト破骨前駆細胞に作用し破骨細胞の形成を抑制した(in vitro)17)。
(2)
ラットにおいて、小腸でのカルシウム吸収促進(ex vivo)18)及び血