を因子、ベースライン値を共変量としたANCOVAにより算出した。
c)非劣性マージンは3.0とし、95%信頼区間の上限が3.0を含まないとき非劣性とした。
(2) 海外国際共同試験成績
進行期パーキンソン病患者507例(最大解析対象集団)を対象として実施された国際共同二重盲検比較試験において、LA錠はプラセボと比較しUPDRS PartII+PartIII合計スコアを有意に改善した。また、LA錠のスコアの改善はIR錠と同様であった10)。
国際共同二重盲検比較試験成績(UPDRS PartII+PartIII合計スコアのベースラインからの変化量)
投与対象:進行期パーキンソン病患者/レボドパ併用
投与群a):PPX-LA
症例数:161
ベースライン(SD):41.7(17.7)
18週後平均値(SD):29.5(17.3)
変化量の調整平均b):-11.0
vs PLAC優越性:p=0.0001
投与対象:進行期パーキンソン病患者/レボドパ併用
投与群a):PPX-IR
症例数:172
ベースライン(SD):40.8(17.4)
18週後平均値(SD):27.2(16.4)
変化量の調整平均b):-12.8
vs PLAC優越性:p<0.0001
投与対象:進行期パーキンソン病患者/レボドパ併用
投与群a):PLAC
症例数:174
ベースライン(SD):40.0(18.1)
18週後平均値(SD):33.2(17.4)
変化量の調整平均b):-6.1
vs PLAC優越性:-
a)投与群PPX-LA:プラミペキソール塩酸塩水和物徐放錠、PPX-IR:プラミペキソール塩酸塩水和物速放錠、PLAC:プラセボ
b)調整平均、群間検定は投与群と実施国を因子、ベースライン値を共変量としたANCOVAにより算出した。
(3) 国内二重盲検比較試験成績
レボドパ併用パーキンソン病患者112例(最大解析対象集団)を対象として実施した二重盲検比較試験において、LA錠はIR錠と同様にUPDRS PartII+PartIII合計スコアを改善した4)。
国内二重盲検比較試験成績(UPDRS PartII+PartIII合計スコアのベースラインからの変化量)
投与対象:レボドパ併用パーキンソン病患者
投与群a):PPX-LA
症例数:56
ベースライン(SD):33.6(12.5)
12週後平均値(SD):19.7(13.0)
変化量の調整平均b):-13.6
投与対象:レボドパ併用パーキンソン病患者
投与群a):PPX-IR
症例数:56
ベースライン(SD):31.5(13.0)
12週後平均値(SD):18.5(13.2)
変化量の調整平均b):-13.3
a)投与群PPX-LA:プラミペキソール塩酸塩水和物徐放錠、PPX-IR:プラミペキソール塩酸塩水和物速放錠
b)調整平均は投与群を因子、ベースライン値を共変量としたANCOVAにより算出した。
また、本試験の用量調整期(13週から16週)において、下記に示す1日用量レベルでLA錠又はIR錠からLA錠への切り替え成功例(UPDRS PartII+PartIII合計スコアがベースラインから15%超悪化せず、副作用による中止なし)は、IR錠からLA錠では83.0%(44/53例)、LA錠からLA錠では78.4%(40/51例)であった4)。
1日用量レベル:1
二重盲検期(切り替え前)
PPX-IR:0.25mg
PPX-LA:0.375mg
非盲検期(切り替え後)
PPX-LA:0.375mg
1日用量レベル:2
二重盲検期(切り替え前)
PPX-IR:0.5mg
PPX-LA:0.375mg
非盲検期(切り替え後)
PPX-LA:0.375mg
1日用量レベル:3
二重盲検期(切り替え前)
PPX-IR:1.0mg
PPX-LA:0.75mg
非盲検期(切り替え後)
PPX-LA:0.75mg
1日用量レベル:4
二重盲検期(切り替え前)
PPX-IR:1.5mg
PPX-LA:1.5mg
非盲検期(切り替え後)
PPX-LA:1.5mg
1日用量レベル:5
二重盲検期(切り替え前)
PPX-IR:2.0mg
PPX-LA:2.25mg
非盲検期(切り替え後)
PPX-LA:2.25mg
1日用量レベル:6
二重盲検期(切り替え前)
PPX-IR:2.5mg
PPX-LA:3.0mg
非盲検期(切り替え後)
PPX-LA:3.0mg
1日用量レベル:7
二重盲検期(切り替え前)
PPX-IR:3.0mg
PPX-LA:3.75mg
非盲検期(切り替え後)
PPX-LA:3.0mg
1日用量レベル:8
二重盲検期(切り替え前)
PPX-IR:3.5mg
PPX-LA:4.5mg
非盲検期(切り替え後)
PPX-LA:3.75mg
1日用量レベル:9
二重盲検期(切り替え前)
PPX-IR:4.5mg
PPX-LA:4.5mg
非盲検期(切り替え後)
PPX-LA:4.5mg
薬効薬理
1. パーキンソン病様症状改善作用
(1) MPTP誘発症状改善作用
MPTP(1-methyl-4-phenyl-1,2,3,6-tetrahydropyridine)誘発パーキンソン病様症状をメシル酸ブロモクリプチンより低用量で改善した(アカゲザル11))。
(2) 無動・固縮に対する改善作用
レセルピン誘発無動・固縮症状の改善作用を示した。これらの改善作用はレボドパとの併用により増強することが認められた(マウス11))。
2. 作用機序
(1) ドパミンD2受容体に対する親和性(in vitro)
本剤はドパミンD2受容体ファミリー(D2、D3、D4)に対し強い親和性を示した12)。
D1及びD5受容体に対する親和性は示さなかった13)。
(2) ドパミンD2受容体刺激作用
MPTP誘発ヘミパーキンソン病モデル動物において、線条体シナプス後膜ドパミンD2受容体刺激作用により障害側とは反対側への回転行動を誘発した(アカゲザル14))。また、ハロペリドール誘発カタレプシー症状の改善作用を示した(ラット15))。
有効成分に関する理化学的知見
一般名
プラミペキソール塩酸塩水和物(JAN)
Pramipexole Hydrochloride Hydrate(JAN)
Pramipexole(INN)
化学名
(S)-2-Amino-4,5,6,7-tetrahydro-6-propylaminobenzoth