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発疹、そう痒等
3. 血液
0.1~5%未満
貧血、白血球減少、血小板減少等
4. 精神神経系
0.1%未満
めまい、頭痛等
5. 消化器
0.1~5%未満
下痢・軟便、嘔気・嘔吐、食欲不振、腹痛、胸やけ
6. 消化器
0.1%未満
腹部膨満感等
7. 肝臓
0.1~5%未満
AST(GOT)上昇、ALT(GPT)上昇、Al-P上昇、LDH上昇等
8. 腎臓
0.1~5%未満
BUN上昇等
9. 筋肉
0.1~5%未満
CK(CPK)上昇等
10. その他
0.1~5%未満
尿酸上昇、空腹時血糖上昇
11. その他
0.1%未満
倦怠感
注)このような場合には投与を中止すること。
高齢者への投与
一般に高齢者では生理機能が低下しているので、減量するなど注意すること。
妊婦、産婦、授乳婦等への投与
1.
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には投与しないこと。[妊娠中の投与に関する安全性は確立していない。]
2.
授乳中の婦人には本剤投与中は授乳を避けさせること。[動物実験(ラット、ウサギ)で乳汁中への移行が報告されている。]
小児等への投与
低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児に対する安全性は確立していない。(使用経験が少ない。)
適用上の注意
薬剤交付時:
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。[PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔を起こして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている。]
その他の注意
動物実験において、ビーグル犬で死亡例がみられており、心筋のアドレナリンに対する感受性が本剤投与により亢進したことによる種特異的な現象と報告されている1)。
赤毛ザルにおいて、異常な高脂肪・高コレステロール食と本剤の同時投与群で死亡例が報告されている。正常食では8年間投与でも死亡例は認められていない2)。
薬物動態
1. 血中濃度3~5)
健康成人男子にプロブコール250mgを食後1回経口投与した場合の血中濃度は、投与後18時間で最高値(約5μg/mL)に達し、生物学的半減期は約56時間である。また、1日750mg(250mg×3回)、10日間連続経口投与では、投与開始後192時間で血中濃度は最高値(12μg/mL)に達し、最終投与後の生物学的半減期は98時間である。
患者へのプロブコール1日1,000mg、2年間連続経口投与では、定常状態の血漿中濃度は11~76μg/mLを示し、最終投与1カ月後に血漿中濃度は定常状態の50%に減少する。(参考:外国人である。)
2. 分布(参考:動物実験)
ラットに14C-プロブコールを経口投与したところ、ほぼ全身に分布し、単回投与(100mg/kg)の場合、肝、副腎、褐色脂肪に血漿中濃度の3~10倍、また、連続投与(100mg/kg、1日1回、21日間)した場合、褐色脂肪、副腎、肝、脂肪に血漿中濃度の10~46倍移行したが、中枢、生殖腺、眼への移行は少なく(単回投与で血漿中濃度の1/7~1/20、連続投与で同じく1~1/2)、各組織からの消失は緩慢で蓄積性が示唆されている。イヌやサルでもほぼ同様の分布を示す。
3. 代謝6)(参考:外国人である。)
健康成人男子に14C-プロブコールを経口投与した場合、血漿中及び糞中の放射活性の大部分は未変化体であるが、尿中に代謝産物ジフェノキノンなどが認められる。
4. 排泄6)(参考:外国人である。)
健康成人男子に14C-プロブコールを経口投与した場合、0~96時間で糞中に投与量の84%、尿中には1.9%が排泄される。
臨床成績
1. 血清脂質
国内で実施したプロブコールの短期投与試験(8~16週、二重盲検試験を含む)において、平均15%の血清総コレステロール低下が認められている。そのうち、血清総コレステロールが10%以上低下した症例は1日量500mg投与群で53.7%(109/203例)、750mg投与群で65.1%(358/550例)である。トリグリセライドは全体として低下するが、個人差が大きく、20%以上低下した症例は750mg 41%(223/550例)、500mg 30%(61/203例)である。
リン脂質は血清総コレステロールに並行して低下する。長期投与(6カ月~2年)265例では、投与開始1カ月後に血清総コレステロールが平均15%低下し、以後も16~19%の範囲で安定した効果を維持している。また、そのうち、家族性高コレステロール血症患者(93例)では、2年間にわたり15~18%の低下率で推移している。
2. 黄色腫7,8)
本剤1日1,000mg、1~2年投与により66.7%(8/12例)、本剤1日750~1,000mg、2年投与により65.4%(17/26例)に黄色腫の退縮が認められた。
薬効薬理
1. 血清脂質低下作用9,10)
ヒト血清総コレステロールを有意に低下させる。その低下率は16~19%で、長期投与に際しても安定した効果を維持する。トリグリセライドについても低下傾向を示すが、個人差が大きく、また、リン脂質は血清総コレステロールと並行して低下する。
2. 家族性高コレステロール血症に対する脂質低下作用7,8)
WHHL-ウサギ(ヒト家族性高コレステロール血症のモデル動物)並びにヒトの家族性高コレステロール血症においても血清総コレステロールを15~18%低下させる。
3. 黄色腫退縮効果
高脂血症にしばしば随伴する腱、眼瞼、皮膚などの黄色腫に対し、軟化、縮小、消失などの退縮効果を示す。
4. 動脈硬化に対する退縮(リグレッション)効果11~13)
高コレステロール食にて飼育したウサギの大動脈弓及び胸部大動脈の粥腫病変を有意に抑制し、また、赤毛ザルに高コレステロール食を投与して発生させた動脈硬化病変の退縮作用を示した。また、本剤を投与した高コレステロール血症のヒトを56カ月追跡調査した結果、冠動脈性心疾患の新規の発症を抑制することが認められている。
5. 作用機序14~17)
血清総コレステロール低下の作用機序としては、LDL(低比重リポ蛋白)の異化率亢進作用、コレステロールの胆汁中への異化排泄促進作用及びコレステロール合成の初期段階の阻害作用が想定されている。(食事性コレステロールの吸収阻害作用はほとんどないか、極めて弱いものと考えられる。)
黄色腫退縮及び動脈硬化退縮の作用機序としては、血清総コレステロール低下作用、HDLを介する末梢組織より肝臓へのコレステロ