。
妊婦、産婦、授乳婦等への投与
1. 妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないこと。
[妊娠中の投与に関する安全性は確立していない。]
2. 授乳中の女性には本剤投与中は授乳を避けさせること。
[動物実験(ラット、ウサギ)で乳汁中への移行が報告されている。]
小児等への投与
低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児に対する安全性は確立していない。(使用経験が少ない)
適用上の注意
薬剤交付時:
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。[PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔を起こして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている。]
その他の注意
動物実験において、ビーグル犬で死亡例がみられており、心筋のアドレナリンに対する感受性が本剤投与により亢進したことによる種特異的な現象と報告されている。赤毛ザルにおいて、異常な高脂肪・高コレステロール食とプロブコール製剤の同時投与群で死亡例が報告されている。正常食では8年間投与でも死亡例は認められない。
薬物動態
生物学的同等性試験
プロブコール錠250mg「トーワ」と標準製剤を、クロスオーバー法によりそれぞれ1錠(プロブコールとして250mg)健康成人男子(n=16)に食後単回経口投与して血漿中未変化体濃度を測定し、得られた薬物動態パラメータ(AUC、Cmax)について統計解析を行った結果、両剤の生物学的同等性が確認された(昭和55年5月30日 薬審第718号に基づく)1)。
プロブコール錠250mg「トーワ」
(錠剤、250mg)
判定パラメータ
AUC168(μg・hr/mL):113.67±85.97
判定パラメータ
Cmax(μg/mL):1.71±1.25
参考パラメータ
Tmax(hr):12.00±4.38
参考パラメータ
T1/2(hr):59.70±19.05
標準製剤
(錠剤、250mg)
判定パラメータ
AUC168(μg・hr/mL):112.80±86.93
判定パラメータ
Cmax(μg/mL):1.62±1.29
参考パラメータ
Tmax(hr):13.88±4.76
参考パラメータ
T1/2(hr):81.40±50.98
(Mean±S.D., n=16)
血漿中濃度並びにAUC、Cmax等のパラメータは、被験者の選択、体液の採取回数・時間等の試験条件によって異なる可能性がある。
薬効薬理
※コレステロールの異化・排泄促進薬。作用機序として、肝臓でのコレステロール合成抑制、LDL-コレステロールの取り込み促進、胆汁酸排泄の促進等が考えられている。また、高脂血症に随伴する腱、眼瞼、皮膚の黄色腫に対し、退縮効果を示す2)。
有効成分に関する理化学的知見
構造式:
一般名:
プロブコール(Probucol)
化学名:
"4,4'-[Propan-2,2-diylbis(sulfandiyl)]bis[2,6-bis(1,1-dimethylethyl)phenol]"
分子式:
C31H48O2S2
分子量:
516.84
性状:
白色の結晶性の粉末である。テトラヒドロフランに極めて溶けやすく、エタノール(99.5)に溶けやすく、メタノールにやや溶けやすく、水にほとんど溶けない。光によって徐々に淡黄色となる。
融点:
125~128℃
取扱い上の注意
安定性試験
最終包装製品を用いた加速試験(40℃、相対湿度75%、6ヵ月)の結果、プロブコール錠250mg「トーワ」は通常の市場流通下において3年間安定であることが推測された3)。
包装
プロブコール錠250mg「トーワ」:100錠、1000錠(PTP) 1000錠(バラ)
主要文献及び文献請求先・製品情報お問い合わせ先
主要文献
1)
東和薬品株式会社 社内資料:生物学的同等性試験
2)
※第十五改正日本薬局方第二追補解説書,C-402,2009
3)
東和薬品株式会社 社内資料:安定性試験
文献請求先・製品情報お問い合わせ先
主要文献(社内資料を含む)は下記にご請求下さい。
東和薬品株式会社 学術部DIセンター(24時間受付)
〒571-8580 大阪府門真市新橋町2番11号
フリーダイヤル0120-108-932 TEL06-6900-9108 FAX06-6908-5797
http://www.towayakuhin.co.jp/forstaff
製造販売業者等の氏名又は名称及び住所
製造販売元
東和薬品株式会社
大阪府門真市新橋町2番11号