処置を行うこと。
5. 肝機能障害、黄疸(いずれも頻度不明)
AST(GOT)、ALT(GPT)、ALP、γ-GTP の上昇等の肝機能障害、黄疸があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
6. 低血糖(頻度不明)
低血糖があらわれることがある(糖尿病治療中の患者であらわれやすい)ので、観察を十分に行い、脱力感、空腹感、冷汗、手の震え、集中力低下、痙攣、意識障害等があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
7. 横紋筋融解症(頻度不明)
筋肉痛、脱力感、CK(CPK)上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇を特徴とする横紋筋融解症があらわれることがあるので、観察を十分に行い、このような場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。
8. 血小板減少、白血球減少(いずれも頻度不明)
血小板減少又は白血球減少があらわれることがあるので、検査を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
9. 房室ブロック(頻度不明)
房室ブロック(初期症状:徐脈、めまい等)があらわれることがあるので、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
その他の副作用
次のような副作用が認められた場合には、必要に応じ、減量、投与中止等の適切な処置を行うこと。
過敏症注3)
0.5%未満注1)
発疹、そう痒、蕁麻疹、光線過敏症、多形紅斑
過敏症注3)
頻度不明注2)
血管炎、血管浮腫
肝臓
0.5~1%未満注1)
肝機能障害、ALT(GPT)上昇
肝臓
0.5%未満注1)
AST(GOT)上昇、ALP上昇、ビリルビン上昇、γ‐GTP上昇
肝臓
頻度不明注2)
LDH上昇、黄疸、腹水
筋・骨格系
0.5%未満注1)
関節痛、筋痙攣、背部痛
筋・骨格系
頻度不明注2)
筋肉痛、筋力低下、筋緊張亢進
血液
0.5%未満注1)
貧血、紫斑、白血球増加
血液
頻度不明注2)
赤血球減少、ヘマトクリット減少、ヘモグロビン減少、白血球減少、好酸球増加、血小板減少
循環器
0.5~1%未満注1)
浮腫注4)
循環器
0.5%未満注1)
動悸、ほてり(熱感、顔面潮紅等)、失神、頻脈、起立性低血圧、心房細動、胸痛、期外収縮
循環器
頻度不明注2)
血圧低下、徐脈、洞房又は房室ブロック、洞停止
消化器
0.5%未満注1)
逆流性食道炎、下痢・軟便、口内炎、心窩部痛、便秘、胃腸炎
消化器
頻度不明注2)
悪心、嘔吐、胸やけ、胃不快感、口渇、消化不良、排便回数増加、膵炎、腹痛、腹部膨満
腎臓
0.5%未満注1)
尿管結石、頻尿・夜間頻尿、クレアチニン上昇
腎臓
頻度不明注2)
BUN上昇、尿中蛋白陽性、尿沈渣異常、尿潜血陽性、排尿障害
精神神経系
0.5~1%未満注1)
めまい・ふらつき、頭痛・頭重
精神神経系
0.5%未満注1)
眠気、しびれ、末梢神経障害
精神神経系
頻度不明注2)
もうろう感、不眠、振戦、気分動揺
代謝異常
0.5~1%未満注1)
CK(CPK)上昇
代謝異常
0.5%未満注1)
尿酸上昇、尿中ブドウ糖陽性、糖尿病、コレステロール上昇、血中カリウム減少
代謝異常
頻度不明注2)
血中カリウム上昇、高血糖
その他
0.5%未満注1)
脳梗塞、異常感覚、倦怠感、CRP上昇、咳嗽、体重増加、脱毛、脱力感、勃起障害、鼻出血、鼻炎
その他
頻度不明注2)
霧視、味覚異常、発熱、総蛋白減少、耳鳴、疲労、視力異常、呼吸困難、多汗、(連用により)歯肉肥厚注3)、性機能異常、女性化乳房、体重減少、疼痛、皮膚変色
注1)本剤臨床試験において報告された副作用。
注2)イルベサルタン製剤又はアムロジピン製剤で認められている副作用。
注3)このような症状があらわれた場合には投与を中止すること。
注4)アムロジピン製剤を増量して10mgを投与した場合に、高い頻度で認められたとの報告がある。
高齢者への投与
1.
高齢者では一般に過度の降圧は好ましくないとされているので、患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。〔脳梗塞等が起こるおそれがある。〕
2.
国内臨床試験では65歳未満の非高齢者と65歳以上の高齢者において、本剤の効果及び安全性に差はみられなかった。
3.
アムロジピンは、高齢者での体内動態試験で血中濃度が高く、血中濃度半減期が長くなる傾向が認められているので、患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。
妊婦、産婦、授乳婦等への投与
1.
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には投与しないこと。また、投与中に妊娠が判明した場合には、直ちに投与を中止すること。〔妊娠中期及び末期に他のアンジオテンシンII受容体拮抗剤やアンジオテンシン変換酵素阻害剤を投与された高血圧症の患者で羊水過少症、胎児・新生児の死亡、新生児の低血圧、腎不全、高カリウム血症、頭蓋の形成不全及び羊水過少症によると推測される四肢の拘縮、頭蓋顔面の奇形、肺の発育不全等があらわれたとの報告がある。アムロジピンは動物実験で妊娠末期に投与すると妊娠期間及び分娩時間が延長することが認められている1)。〕
2.
授乳中の婦人への投与を避け、やむを得ず投与する場合には授乳を中止させること。〔イルベサルタンでは動物実験(ラット)において乳汁中への移行が認められている。また、動物実験(ラット出生前及び出生後の発生並びに母体の機能に関する試験)の50mg/kg/日以上で哺育期間において出生児の体重増加抑制が認められている。アムロジピンでは動物実験で母乳中へ移行することが認められている。〕
小児等への投与
低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児に対する安全性は確立していない。〔使用経験がない。〕
過量投与
症状:
イルベサルタンの主な徴候、症状は、著しい血圧低下、頻脈と考えられる。アムロジピンは、過度の末梢血管拡張により、ショックを含む著しい血圧低下と反射性頻脈を起こすことがある。
処置:
通常、次のような処置を行う。
(1)
心・呼吸機能のモニターを行い、頻回に血圧を測定する。著しい血圧低下が認められた